レイ・ハラカミ

レイ・ハラカミ

レイ・ハラカミとはテクノ、エレクトロニカを扱う電子音楽家。京都芸術短期大学卒業。音楽作成には、ローランドのSC-88Pro(ハチプロ)のみ使用し、シンプルで限られた手法のなかでも、サンプリング音などをうまく活用し、透明感のある音楽を作成することで知られる。それらが高く評価されており、アーティストの矢野顕子とのユニット「yanokami」もそうした経緯のなかで生まれた。
音楽業界でもデビュー当時は異彩を放っていた。しかしそのセンスを「ハラカミサウンド」として認められ、UAやくるりなどのプロデュース、リミックスを手掛けることになったという。2008年には映画『天然コケッコー』のサウンドトラックを手がけ、「第62回毎日映画コンクール」にて音楽賞を受賞した。
彼が伝説となってしまったのは、2011年の脳出血のため40歳で急死してしまったことにある。没後も彼の音楽に魅了されたという歌手の星野源が、2022年にNHK番組『星野源のおんがくこうろん』にて紹介したことで、再認知されることとなった。