平和の象徴として永遠の恋人たちを描いた画家レイモン・ペイネ

レイモン・ペイネはフランスの画家で、愛らしい恋人たちの絵を描いたことで有名です。
彼は世界平和を望んでいて、自分の絵によって少しでも世の人たちが戦争に加担するのを
阻止出来ることを願っていました。

レイモン・ぺイネさんといえば、山高帽の男性と女性が愛を語り合うイラストを
思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。彼はフランスのイラストレーターで
あり漫画家でもあった人です。彼が描くイラストは、世界中で様々な物に姿を
変え、多くの人々の心を温めました。恋人たちが寄り添う姿は美しく、
愛情の息吹を感じます。

「キオスクのヴァイオリン弾き」彼が初めに考えた「恋人たち」はこうだったのかも?

レイモン・ペイネさんは1908年パリ生まれで、15歳の時に両親が経営していたビストロの
近くの産業装飾美術学校(エコール・デザール・アプリケ)に入学して、絵の基礎や技術を
習得したそうですが、イラストレーターの仕事は卒業後に入った広告代理店トルマー社で、
様々な経験をしながら身につけました。

1930年に結婚してからお金の必要性を感じた彼は、パリの中でも大きい影響力のある
新聞社に図面デッサンを発表しました。1939年に独立し、フランスの英字新聞ブルバル
ディエール(The Boulevardier)に彼のイラストが掲載され、名声を得たそうです。

「恋の訪れ」彼が表現する恋は色々な形で訪れます。

1942年は、ぺイネさんにとって運命的な事が起こりました。フランスのドローム県バランスの
野外音楽堂の前のベンチで、彼の「恋人たち」の原案が生まれたのです。
もしもそこに行かなければ、現在世界中で愛されている恋人たちは生まれなかったかもし
れませんね。ブラッサンスやシャルル・アズナブールも彼に影響を受けた作品を発表して
います。

仲良く寄り添う姿は見ていて微笑ましく思えます。

「恋人たち」は、雑誌リック・エ・ラックに掲載され、1953年には国際漫画祭でグランプリ賞
を獲得したのを皮切りに、様々な賞を受けました。その間にも彼の「恋人たち」は、色々な
商品に形を変え、アニメーション映画にもなるなど、世界中を歩き回ったのです。
ぺイネ夫妻はおしどり夫妻としても有名で、仲睦まじく寄り添っている姿を見ると、「恋人
たち」が生まれたのもうなずけます。

「幸せの鳩」明るい色調が平和の象徴鳩に乗った二人を祝福しているかのよう。

レイモンペイネさんは90才の時、1999年の1月14日にこの世を去りました。……
彼の愛の使者「恋人たち」を残して、「セイントバレンタイン」の
ちょうど1か月前に亡くなったのは、世界中の人々から愛が失われないように
という彼の最後のメッセージかもしれません。

出典: www.peynet.net

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