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yuyayuyal0のレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
10

【ネタバレなし!】待望の劇場版最新作『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が2023年12月22日(金)から公開された。それに先立ち、これまでに放映されたアニメの第1期、第2期をもう一度観なおした後に劇場へ足を運んだ。

まずこの劇場版はアニメ版や漫画版とは別の完全新作であり、最初にきちんと説明パートがあるのでアニメを全く観たことがない人でも十分楽しめる作品であった。しかし、個人的にはアニメを鑑賞したのちに観ることをお勧めしたい。
その理由として、父ロイドはスパイ、子アーニャはエスパー、母ヨルは殺し屋、飼い犬ボンドは未来予知犬。こんな「スパイファミリー」なフォージャー一家がどうして同じ屋根の下で暮らしているのか。ここがこの作品全体としての面白みでもあり、それがアニメ内で細かく描写されていると考えるからである。

今回の劇場版は思わず笑いが湧き出てきてしまうようなシーンがたくさんあって、次どうなるのか予想もできないようなわくわくするシーンもあり、家族愛で心がジーンとするところもありすごく良かった。作画もすごく綺麗で戦闘シーンの迫力もすごい。
ただ少々冗長に感じる部分もあり、子供向け映画としては適しているなという印象を抱いた。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
6

濃密な恐怖を味わえるゲーム……でもボリューム不足は否めないかも

1999年に発売されたホラーゲーム『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイク作。
何と言っても目を引くのは美麗なグラフィック。崩壊していく都市をゾンビが蠢く様子は恐ろしいと同時に美しさも感じるほどです。
特に序盤のドーナッツショップなどが立ち並ぶエリアでは震えるほどの恐ろしさを味わえます。
主人公のジル・バレンタインがにも注目したいところ。女性でありながら基本的にはゾンビを前にしても屈しないヒーローらしい力強さを持っていますが、時にのぞかせるヒロインらしさ(特に本作のサブキャラであるカルロスに対してみせる)もあり両者のバランスが取れた良キャラと言えます。何より美人なのも嬉しいところ。
恐ろしげば雰囲気がありながらゲーム内容自体はクリーチャーを倒しながら進む場面が多く、ホラーというよりアクション要素が強め。
もっとも自分が弱くても苛立ちが募るので、これはこれでありだと思います。特に病院でゾンビの大軍を迎え撃つパートはかなりの爽快感を味わえるかと。
また本作を象徴する敵「ネメシス」も新たな恐怖を演出するのに一役買っています。探索中にいきなり登場しては巨体でダッシュをしたり、時にロケットランチャーなどを撃ってくるのでプレイヤー側にもとっさの対応が求められパニック状態になることもしばしば。のそのそ近づいてくるゾンビが霞むほどの存在感あり。倒すと武器のカスタムパーツがもらえるなど、リターンもちゃんとあります。
気になった点はボリューム不足感が否めないこと。ストーリー自体は5時間ほどでクリアできますし、オープンワールドゲームのようなサブミッションもないので1回クリアしてしまうと「2週目も同じでしょ」となってしまい、再プレイする気があまり出ません。「ネメシス」についても出現する場所がある程度決まっているのもマイナス。周回すると「ここで出てくるな」と予想がつくので、あまり怖くありません。オンライン前提のモードである『バイオハザード レジスタンス』が収録されているとはいえ、もっと1人で遊びたいプレイヤー向けのコンテンツを充実させて欲しかったです。またリメイク元から削除されたパートやクリーチャーがいるのも人によっては気になると思います。個人的には巨大ミミズ型のクリーチャーであるグレイブディガーがいなくなっていたのが残念でした。
気になる点はありますが完成度自体は高いのでプレイしている最中に飽きがくることはまずありません。ボリューム不足感が許容できるなら絶対プレイすべき一作といえるでしょう。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
8

大切な人に優しくなれるアニメ

「愛」の意味を知らない少女が主人公の作品。
戦争の道具として忠実に任務を遂行していた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが終戦後に手紙の代筆業者「自動手記人形」として文字が書けない人の代筆業務に従事します。戦争が舞台の作品ではなく、戦争が終わった後、兵士として生きていた人間のその後のストーリー。
戦うために生きていた少女が仕事を通して少しずつ感情表現が豊かになっていく点がこの作品の魅力です。そして、喜怒哀楽の感情を理解していないからこそ、関わりあう人にも大きな影響を及ぼしていきます。
なぜなら、感情にがんじがらめにされていないからこそ、ヴァイオレットの中に見栄や偽り、羞恥心などがなく、今、自分が感じたことを純粋に素直に相手に伝えることができるからです。それが色々な感情の中に巻き込まれている人に大きな影響やきっかけを与えていくのです。
「届かなくてよい手紙など、ない」というセリフが作中にあります。この言葉の通り、手紙や代筆を通じて、ヴァイオレットは少しずつ感情を理解し始め、また関わった人たちに影響を及ぼしていきます。SNSが発達して、気軽にコミュニケーションがとれる今だからこそ、見たくなる作品です。