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yoshiyoshi85885のレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
8

個性的な登場人物

スパイの父(ロイド)、殺し屋の母(ヨル)を持つ超能力者アーニャの家族コメディ。アーニャは超能力で他人の考えていることを知ることができ、その上でとる行動が面白い。また、アーニャの舌っ足らずな話し方、コロコロと変わる表情はとてもかわいい。
絵も細部まで描かれており、とてもきれい。
父は百の顔を使い分ける敏腕エージェントでとても優秀なのだが、アーニャには振り回されることが多い。任務遂行のため、アーニャを娘として孤児院から向かい入れ、初めは任務のためだ、とアーニャを任務で仮の家族として捉えていたようだった。だが、共に生活するようになってからは本当の家族のように思うようになったのではなかろうか。
途中で母が必要になり、アーニャに母ができる。その母も一般人を装っているが実は殺し屋。料理が下手という弱点もあり、一時は母親として、妻としての役割が果たせていないと悩むこともあるが、夫、娘に必要とされていることに気がつく。
父、母の他にも情報屋のフランキー、アーニャのクラスメイト、ダミアン、ベッキー、ヨルの弟、ユーリなど、個性的な登場人物が登場する。
ギャグ要素が大きいと感じたが、家族や友情も描かれている。物語のテンポも良く、続きを早く読みたいと思いながら読んでいる。

マトリックス / MATRIX
10

新しい時代を作った作品

監督:ウォシャウスキー姉妹
主演:キアヌ・リーブス
ジャンル:SFアクション映画
・ストーリー概要
ソフト会社に務めるネオ(キアヌ・リーブス)は、トリニティ(キャリー=アン・モス)と名乗る謎の女性に導かれて、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)を紹介され、「本当の君は、囚われている奴隷だ。本当の目覚めを経験して、真実を知りたいか?」と問われる。その後、世界の真実を知ったネオの活躍が描かれていく。真実の世界で語り継がれている、人類の救世主を求めて。
・革新的な撮影技術と東洋的なアクション
「ワイヤーアクション」と「バレットタイム」(バレットタイムとは、カメラをたくさん並べて連続撮影し、映像アングルを高速で移動させる技術)を併用した撮影技術が取り入れらていて、革新的な映像表現が観られます。「驚異の映像革命」と呼ばれている作品です。
作品冒頭のトリニティと警察官との戦闘シーンで、まず観られます。トリニティがジャンプして、静止したままの状態で、カメラアングルが横に旋回します。また、監督が日本アニメや香港映画の影響を強く受けており、格闘シーンが東洋的アクションです。
・作品構成
基本の三幕構成(日常→非日常→新しい日常)で完結してます。非常に楽しみやすい作品です。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
9

読み返せば読み返すほどスゴさがわかる

ストーリーを大まかに説明すると、「ボーダーという組織が異世界からの侵略者ネイバーから世界を守る」というものです。それだけ聞くと「ちょっと子供っぽいな」と感じるかもしれませんが、そんなことは全くありません。普通バトル漫画といえば、主人公が強い敵にぶつかり、敗れ、パワーアップし、リベンジするという流れが王道ではありますが、この漫画ではそのようなことはあまりありません。まず戦闘では最初から1体1で戦うことがあまりないです。この作品はパワーのぶつかりあいで勝負するのではなく、戦略を立ててどうやって確実に相手をしとめるかにフォーカスが当てられています。従来の漫画などのように「ここは俺に任して先に行け!」的なことがないんです。だって複数で倒したほうが確実だから。さらに、この漫画では主人公が急に強くなったりすることがないです。実は魔王の息子だったり、ある日誰かに力をもらったりすることがないのです。なので主人公はいかに相手の嫌なポイントを自分たちの得意な形で攻めるかということを考えるのに特化しています。正面からあたれば確実に負ける強大な敵でも戦略を組み敵の得意な土俵で相撲を取らないという、力対力のバトル漫画とは全く違う、新しいバトルが楽しめます。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

ただのスポ根漫画ではない

『スラムダンク』はバスケットボール漫画である。主人公である桜木花道が赤城春子に振り向いてもらうためにバスケットボールを始めるところから物語はスタートする。特徴としては桜木花道以外の登場人物にも葛藤や苦悩があり、出てくる選手のエピソードが部活動やチームスポーツをしている人間には共感できるところにあると言える。
桜木花道がライバル視している流川楓には天才だからこその苦しさ、キャプテンの赤木剛憲(通称ゴリ)はリーダーとしての苦悩、三井寿には一度道を誤ってしまったことによる葛藤、宮城リョータにはコンプレックスを持つ者としての悩み。これら湘北高校だけでなく敵チームの選手や監督、もはや出てくる人物すべてに深い役割があるのがとても良い。
また、『スラムダンク』といえば漫画の終わり方も他にはない美しさがある。たいていのスポーツ漫画は優勝やラスボスに勝利して幕を閉じるが、『スラムダンク』は強敵山王工業高校に2回戦で激闘の末勝利するものの、次の試合で嘘のように敗北して終わる。また、主人公桜木花道が高校に入学してからの約半年間しか描かれずに終わるのである。このように短い期間の出来事をジャンプコミックス31巻にも渡って描かれていることで、ものすごく内容が濃い漫画ということが分かる。