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umeco777f5のレビュー・評価・感想

色づく世界の明日から / Iroduku: The World in Colors
10

描写が綺麗なアニメ作品

「色」を題材としたアニメですが、その描写が顕著に描かれている作品です。
色が見えない主人公がさまざまな人物と出会い、自分が見えなかったものを得ていく様子がとても感動します。

「アニメ作品」というより「芸術作品」と言っても過言でもないくらい、情景描写がとても綺麗です。物語の舞台となっているのは長崎県なのですが、ファンの間でも聖地巡礼で、その街並みを同じ角度から映し出していくのが醍醐味にもなっております。

長崎県といえば夜景が有名だったり、階段や坂が多いイメージだと思いますが、アニメの中の世界でも存在しています。
自分が長崎に行くとまるで『色づく』の世界観に取り込まれたような、そんな気持ちにもなれます。
色を感知するのが当たり前だと思っているからこそ、「見えているはずのものが見えない時の大切さや尊さ」が非常に伝わってくる作品です。

CGアニメや3Dアニメが多くなっていますが、そんな中だからこそ、皆さんに見てほしいアニメになっています。
細やかな描写に自然と涙が溢れてくることでしょう。「色」とはいったい何なのか、どれだけ大切なものなのか、改めて考え直す機会になると思います。小さいお子さんから大人まで幅広い世代に触れてほしい作品です。

キルラキル / KILL la KILL
10

服を着る。そして、服を斬る。

キルラキルはグレンラガンを作った監督である今石洋之さんと中島かずきさんの二人の監督によって作られた作品です。ダイナミックな作画と規模の大きな世界観は、一話で視聴者の心を掴んでくれる作品でしょう。
一話で作画などで心を掴んだら、次はキャラクターによってがっしりと掴みこんできます。主人公の纏流子は、おじいさんを殺した人に復讐をするために鬼龍院皐月が支配する学園へと来るのです。そこで出会うおてんば娘の満艦飾マコと友達になります。
今で出てきた三人ですが、全員キャラが濃くわかりやすいです。纏流子は熱血少女。応援したくなるような子です。鬼龍院皐月はTHE敵キャラとして、纏流子の前に立ちはだかります。彼女のカリスマには恐怖を覚えます。満艦飾マコは面白いキャラでおかしなことばかり言いますが、嫌いになれない子です。
そして、進んでいくと一つの喋る制服と出逢います。その制服は流子のおじいさんが作った物だと言います。その制服の名は鮮血と言います。流子と鮮血の絡みも面白いポイントです。その服は特別な糸「生命繊維」によって作られています。その生命繊維には体を強化してくれる力があります。その力を使って流子は復讐をするのです。
さぁ、キャラクターでさらに深くハマったら、ストーリーによってもうハマって抜け出すことができなくなってしまうことでしょう。
流子は復讐をするために皐月を倒そうと鮮血を使い戦うが、皐月と戦うためには彼女に従う四天王を倒さないといけません。学園の者は皆「生命繊維」で作られた制服を着ております。その中でも四天王と皐月は強い制服を着ており、流子は苦戦を強いられます。しかし、戦いの中で流子は成長していき、強くなっていくのです。
成長していく流子。流子を止めるために戦う皐月。二人の前にヌーディストという第3勢力が現れます。ヌーディストは流子をサポートしてくれます。流子はヌーディストと一緒に皐月を倒そうとします。
皐月を止める流子とヌーディストでしたが、実は皐月は悪ではなかったことを明かされます。皐月の思惑は、皐月の母鬼龍院羅業が計画していた地球を乗っ取る作戦を止めることだったのです。そして、流子のおじさんを殺したのも羅業が仕組んでいたことで、皐月は悪ではなかったのです。
敵だった皐月と協力することにし、流子とヌーディストは鬼龍院羅業の悪行を止めるために羅業に挑むのです。
この作品は、少年の心をくすぐる熱い展開が盛りだくさん。息をするのも忘れる戦闘。予想を裏切る展開。成長する主人公。ライバルと親友との友情関係。全てパーフェクトな作品になります。
ぜひ、ご覧になってください。

.hack//SIGN
8

ネットゲームアニメの礎的作品

剣と魔法のRPGネットゲームを舞台にしたアニメです。現在はネットゲームの世界のアニメは珍しくはなく、寧ろ人気ジャンルですが、当時はかなり攻めた世界観のアニメだなと感じたのを覚えています。
舞台は、立体映像と音響で仮想世界が体験できるネットゲーム「The World」。利用者が2000万人を突破する超人気オンラインゲームで、全てはここから始まります。
主人公・司は、「The World」内でのとある事件から、ゲームからログアウトすることが不可能になってしまいます。しかし、現実の世界に絶望している司はむしろ、いい事だとこの状況を受け入れます。
偶然、ダンジョンで司と出会った剣士・ミミルと同じく剣士のベアは、ゲームのプレイヤーとしてではなく、まるで本当にそこに存在するかのような司に違和感を覚えます。
ミミルとベアはログアウトできない司を助けようとしますが、当の司はこれを拒否します。
しかし、2人の温かい心にだんだんと司も心を開き、救助を受け入れ、ミミルは司の心を支え、ベアは現実世界で司のことを調べ始めます。
調査の結果、現実世界の司は意識不明の「未帰還者」と呼ばれる状態になっていたのです。
司は現実世界へ戻ることができるのか。ほの暗くも温かな仮想世界で司はどうなるのか。最終回は感動的です…!
.hackシリーズは、当時とても斬新だったメディアミックスにあると思います。
アニメ・ゲーム・小説・ドラマCDと、無限に広がる「The World」の世界は、オタク心をくすぐり、あっという間に全て集めてしまいました。
「〇〇はこういうことなんじゃ?」「あの時あの場にいたのは実は〇〇だったんじゃないか?」というような考察もされ、現実のネットの世界も放送当時は大盛り上がりでした。
ネットゲームが題材の作品の礎とも言える『.hack//SIGN』、一度見始めると止まらなくなります。

いきものがかり / Ikimono-gakari
8

ストレートに伝わる曲と美しい巧みな歌詞をもつ曲を生み出すグループ

■ストレートに伝わる曲とは?
リーダーの水野良樹さんが作詞・作曲すると、ストレートに伝わる曲になります。
代表作としては「ありがとう」や「帰りたくなったよ」が挙げられます。
曲のテンポも歌詞を聞き取って理解して受け止めるのに十分なスピードにしてあるため、素直に聞き入れることができます。
そのため、ドラマやCMのタイアップ曲となる(依頼を受けてそれに合わせて曲づくりをしている部分もありますが)ことが多いことが特徴です。
■美しい巧みな歌詞をもつ曲とは?
ギター・ハープ担当の山下穂高さんが作詞・作曲すると、美しい巧みな歌詞をもつ曲になります。
代表作は「心に花を咲かせよう」や「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」が挙げられます。
例えば、「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」の歌詞は曲を聴きながらその情景をイメージすることができるほど、綺麗な歌詞になりつつ、「連綿」という日常では用いない言葉を歌詞に入れるなど、山下さんの言葉選びのセンスと語彙力の高さ、それを曲に入れて美しい曲に仕上げるという巧みさを感じます。
よって、水野さんが作詞・作曲した曲と対照的に、心で聞くような曲を生み出してくれます。
■総合的には
他にもヴォーカルの吉岡聖恵さんの作詞・作曲した曲もあり、これはしっとりとした曲になる傾向があります。
代表作は「東京」です。
この違う方向性の曲を生み出せ、世の中に広く届けることができることがいきものがかりの素晴らしい点だと思います。

ムーヴ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です
9

大好きなドラマになりました。

亡くなった方の遺品を整理する遺品整理士を仕事とする青年ハン・グルが主人公のお話です。
グルは人の気持ちを理解しづらく、少しの変化でパニックを起こしてしまうアスペルガー症候群の20歳です。父ジョンウと一緒に遺品整理会社ムーヴ・トゥ・ヘブンのスタッフとし働いていましたが、父を病気で亡くしてしまいます。頼るべき存在を喪い、途方に暮れる彼のもとに後見人としてやってきたのは、ジョンウの弟でグルの叔父にあたるサングでした。正式な後見人ではないため、3ヶ月間遺品整理の仕事をして後見人に認められるよう努める必要がありました。乱暴者のサングはアスペルガー症候群のグルとも、遺品整理士の仕事ともはじめは上手くいきませんでしたが、ただ遺品を整理するだけではないムーヴ・トゥ・ヘブンのやり方とグルの純粋さに感化され、グルやグルの幼馴染のナムとの絆を深めていきます。
1話完結型で1話60分弱、全10話と韓国ドラマの中でも比較的ボリュームが抑えられているため、空き時間や移動時間に見やすいと思います。感動シーンや少し暴力的なシーンもありますが、全体的にはのんびりとした雰囲気なので衝撃的な展開が苦手な人も楽しく見ることができるのではないかと思います。1話ごとに異なる事情を抱えた故人の想いをグルが読み解き、生きている人々の心を癒す様子に毎回感動しました。

月のお気に召すまま
8

絵も可愛いしキャラクターもそれぞれ面白くて魅力的です。

主人公の女の子はポンコツな所が可愛らしく嫌味がなくて応援したくなるキャラクターです。
その主人公のことが大好きで同じ高校にきた年下の男の子(イケメンでとってもモテる)との恋愛のお話なのですが、主人公の女の子がポンコツすぎてなかなか恋愛に発展しません。でも男の子の普段はクールで主人公の女の子をいじめてしまうのに実は大好きで何とか振り向かせようとする姿にキュンとすること間違いありません。男の子の意地悪してしまう姿と一途なところのギャップが少女漫画好きにはたまりません。コメディーチックなところもあるので笑えるところもあり飽きません。基本的に周りのキャラクターもいい人なので、すごく意地悪な人がでてきて引っ搔き回すといった展開はなく安心して心穏やかに読めるマンガです。
お互いが想い合っているのになかなか通じ合わない二人のやり取りにキュンとしたり切なくなったりヤキモキしたり…早く思いが通じ合ってほしいけど、この好きが通じ合わない期間が一番楽しいところだからまだまだ二人のやりとりをずっと見ていたいと思わせてくれる物語です。一度読んでもまた繰り返し読んでしまう、内容はわかってるはずなのに読むたびにキュンキュンするマンガなのでお薦めです!

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド / The Legend of Zelda: Breath of the Wild / ブレワイ / BotW
10

名作。現実からの開放。

美しい大自然を、オーブンワールドで、自分の思うままに主人公リンクを操作して遊ぶことができます。

グラフィックが美しく、すぐにゲームの世界観に引き込まれました。
現実世界とはかけ離れた大自然の中を駆け巡るのは、「ゲームが楽しい!」というより、「引き込まれる」という感覚です。
子供の頃に四六時中、ハマったゲームをしていたような、あの没頭する感覚を久々に味あわせてもらえました。

このゲームには経験値というものが無いので、地道にやり込むと強くなる…というのもありませんし、武器や盾は消耗品です。
そこに煩わしさを感じてしまう人もいると思います。
ですが、私にとっては、経験値が無いことで、作業感が無くて、むしろ良かったです。
確かに武器の消耗は煩わしいですが笑、ゲーム全体の素晴らしさに比べたら気になりません。

世界観の他に良かった点は、ストーリーと祠です。
ストーリーを進めていくことで、それぞれのキャラクターとの過去のエピソードが明らかになっていきます。
中には胸が熱くなるエピソードもありました。
また、祠はワールドの各所にあり、クリアすることで主人公を強化できます。
祠は頭を使ってクリアしていく、謎解きのような内容です。
これがほんとに面白い!

終わってしまうのが残念になる、最高のゲームです。
是非一度プレイしてみてください!