turuturu45256@turuturu45256

turuturu45256
turuturu45256
@turuturu45256
5 Articles
2 Reviews
0 Contributions
0 Likes
turuturu45256

turuturu45256のレビュー・評価・感想

くちびるに歌を
10

歌で人を感動させてくれる映画

2014年に公開された映画で、舞台が五島列島の小さな島で、のどかな雰囲気の中で物語が進むので、長閑な気持ちで見られる映画です。しかし、感動のあまり心は大きく動かされます。
この映画では、新垣結衣さんや木村文乃さん、桐谷健太さんなどが出演しています。
この映画は、東京でピアニストをしていた柏木ユリ(新垣結衣)が、教師として島にやってきます。
それは、産休にはいる松山先生(木村文乃)の代わりの教師というわけです。
ユリは合唱部の顧問になりますが、生徒たちに心を開きませんでした。
ユリには、自分のせいで恋人が死んでしまったトラウマを抱えていたのです。
しかし、生徒たち一人一人が一生懸命生きていることや、生徒の一人のナズナ(恒松祐里)が積極的にユリに思いを訴えてくることなどで、徐々にユリも心を許し始めるのです。
そして、いよいよ、合唱コンクールの当日を迎えます。優勝は逃してしまいながらも、生徒たちは達成感に満たされていました。
ここからが私が一番感動したシーンです。会場を出たナズナは、ある男子部員の自閉症の兄を見つけます。
彼は自閉症であるがゆえ、大声を出す心配があるとのことで、会場に入れなかったのです。
そこに、ユリが「ここに、ソプラノいるよね、アルトもいるよね」と歌ってあげたらと思われる発言をします。
そして、ナズナの近くにいた5人がコーラスを始めます。歌った曲は「マイバラード」これは、合唱経験者なら誰でも知っている曲です。
そのため、他の学校の生徒たちも次々と参加し、大合唱になるのです。
生徒たちの成長する様子と、柏木ユキという女性の心が立ち直っていく様子が爽やかに描かれている作品だったと思います。

B'T X
8

車田正美先生の良くまとまった隠れ名作

車田正美といえば『聖闘士星矢』『リングにかけろ』などが有名ですが、この漫画『B'T X(ビート・エックス)』は、かなり良くまとまった作品です。
タイトルの「B'T(ビート)」というのは、いわばロボットの発展型で、自律行動して戦闘もするものです。主人(ドナー)と血の繋がりを持ち、協力しながら戦っていくことになります。
この漫画の特徴として、主人公と共に戦うキャラ達は、5年間を共に過ごした1名を除き、決して仲間になりきってはいません。本来は敵でありながら、あくまで共闘しているだけというスタンスは最後まで崩していません。いや実際には仲間意識は確実にありますけどね。
敵キャラが、様々な悲しい過去や背景を持っており、それが見どころです。ラスボスは一貫して下衆ですが、だからこそラストの撃破シーンにカタルシスがありますね。7巻〜9巻は、主人公と共に行動するメインキャラ達の過去に深く切り込むエピソードで、彼らの魅力がよく分かりオススメの巻です。
15巻ありますが、良くも悪くも大ゴマが多いので、読み切るのに意外と時間は掛からないかと思います。
車田先生の作品特有の突っ込みどころはまあそれなりにありますが、展開上の矛盾とかいうほどのものは意外と見当たらないです。