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tetu_kagamiu4のレビュー・評価・感想

ダイヤルMを廻せ!
9

これぞ隠れた名作です!

『ダイヤルMを廻せ!』は、電話を通じて繰り広げられるサスペンスフルなストーリーであり、ヒッチコックの名作の中でも隠れた傑作として評価されています。

以下あらすじです。
主人公は電話交換手の仕事をしている普通の男性。ある日、彼は職場で突如として自分の名前を呼ぶ不審な電話を受けます。電話の相手は主人公に対して自分の生活の様子を語り、彼の一挙手一投足まで知っているかのような言葉を投げかけてきます。

やがて、主人公は電話の相手が自分の人生を支配しようとしていることに気付きます。主人公の行動や選択を制約し、命令を下してくる相手に対して、主人公は抵抗しようとします。彼は自分の友人や警察に相談し、相手の正体を追い求めますが、その正体はなかなか掴めません。

物語は緊迫感を増し、主人公が相手の正体を追い詰めていきます。
彼は自身の命を賭けて、相手に立ち向かう決意を固めますが、その中で驚愕の真実が明らかになります。

独特の緊張感やサスペンスの展開は非常に効果的で、電話という身近なコミュニケーション手段を巧みに利用したストーリーテリングは、観客の関心を引きつけます。
いまなお時代を超えても鮮度を保ったサイコホラーとなっています。サイコロジカルスリラーの要素を巧みに取り入れながら、予測不可能な展開が進むため、観ている間ずっとドキドキさせられます。

天気の子
6

青春と愛の嵐が織り成す感動作品

『天気の子』は、新海誠監督による長編アニメーション映画で、『君の名は。』に続く作品です。物語は、雨女の少女・陽菜と、晴れ男の少年・帆高の出会いを中心に展開されます。二人が共に過ごす日々は、激しい天候の変化とともに、まるで愛の嵐が吹き荒れるような展開を見せていきます。

本作の魅力は、新海誠監督が得意とする美麗な映像表現にあります。天候や季節の変化を緻密に描写することで、観る者の心を奪います。また、登場人物たちの感情や思いを、細やかな演出によって描き出すことにも成功しています。

物語の中心にあるのは、陽菜と帆高の成長と愛の物語です。特に、陽菜が抱える家族との問題や、帆高の過去と未来への不安など、二人の心の葛藤が描かれるシーンは感動的で、思わず涙を誘われます。

音楽面でも、RADWIMPSによる主題歌や劇中曲が、物語の展開と相まって、心に響くものとなっています。

しかし、本作には些細な不満点もあります。ストーリーが進むにつれて、一部の展開が予想しやすいものになってしまい、緊張感が薄れてしまう箇所があります。また、登場人物の中には、物語において必要のないキャラクターもいるため、ストーリーの流れが少しスムーズではありません。

総じて、『天気の子』は、美麗な映像と感動的なストーリーが魅力のアニメーション映画です。ただし、ある程度の予想ができてしまう展開や、ストーリーの流れに欠点があることは否めません。それでも、新海誠監督の世界観を楽しみたい方や、青春物語に感動したい方にはおすすめの作品です。

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 / Mushoku Tensei
9

貴族の赤子として生まれ変わり、前世の記憶を引きずりつつ、今度こそはまっとうな人生を歩もうと奮闘する物語です。

特に何の取り得も無い30代で無職、兄弟たちに厄介者とされていた男が親の死後に家を追い出され、交通事故に遭って死んだと思われたが直後その魂は剣と魔法の異世界へ飛ばされ、貴族の赤子として生まれ変わり、前世の記憶を引きずりつつ、今度こそはまっとうな人生を歩もうと奮闘する物語です。
現代では兄弟に比べやる気も気力もなく結果何も得れなかった男が、その事を悔いつつやり直していく事で色々と得れていく様に自分も今からでも頑張ろうと思える作品です。
・ストーリーに対する面白さ
この手の異世界転生系によくあるご都合主義的な展開は多いですがむしろお約束で安心できます。
現代で評価されなった人ほど反比例的に評価されていくのが異世界転生系の基本ですが、転生時にある程度素質が得れたのでしょうが、素質を開花させたのは転生後の男の努力であり、同じ様に異世界でうだつの上がらない思いをしていた人たちもそれぞれ変わって行く所が興味深く面白い所だと思えます。・面白かったシーン
スーパーマンの姪であるスーパーガール、彼女が寝ている時も寝惚けて空を飛び鋼の如き肉体で街を破壊しながら徘徊すると言った力の暴走と、それを止めようと奮闘する人達の対比はいつも面白いです。

セブン・シスターズ
10

全員で生き残るにはどうしたら良いのか?誰が情報を売ってしまったのか?

人口増加、食糧不足により一人っ子政策が行われているヨーロッパで生まれた、7つ子。政府にバレず全員が生き残るために、7人で一人の女性を演じるよう小さい時から訓練していました。女性たちは一人一人曜日で呼び合い、自分の曜日の日に仕事へ出かけていくにですが、ある日突然、月曜日が政府に連れて行かれてしまい悲劇が始まります。何が起きているのか分からない彼女たちは次々に狙われていきます。
同じ女性を演じていても、中身は一人一人個性があり感情があるため、得意不得意、好みが全く違う女性たちです。それぞれの個性を活かして、戦闘するシーンがとても迫力がありリアルで、手に汗握ります。また政府から身を隠しつつも、囚われた姉妹を救い出すために奮闘します。目の前で亡くなってしまう姉妹、必死の逃走の末あっけなく銃で撃たれてしまう姉妹など、誰も逃げきれないようなじんわりとした恐怖がとても面白かったです。
この作品の謎である、誰が彼女たちの情報を政府に流したのかという点が最大の見どころです。職場の人間なのか、毎日話しかけてくれる政府の男性か、意外な人物と真相に終盤は鳥肌立つこと間違いなしです。また、一人っ子政策による悲劇で冷凍保存されているという子供達の真相にも注目です。SFホラーが苦手な方でも、推理小説を読んでいる気分で見ることのできる作品なのでおすすめの作品です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

感動して泣ける

ほとんどが一話完結型でとても見やすいです。その中で全体を通して主人公のヴァイオレットの心の成長がみられるのが感動します。
戦争で唯一の心の支えだった大佐との別離を経験したヴァイオレットは、戦火の中で失った両腕に義手をつけ、手紙の代筆を行う「自動手記人形」という仕事に就きます。
戦争の道具として利用される中、大佐が少しづつ心を開いていく中で愛する感情が芽生えがそれが何かわからないヴァイオレットでしたが、いろいろな人の手紙を代筆する中で感情を理解して感情を取り戻していくところが見所です。
一番最初に一話完結と書かせていただきましたが、中でも私の一番のおすすめの回は10話です。
話の途中で最後のオチがわかってしまうのですが、それでも涙無くしては見れませんでした。母親が自分が亡くなる前に、子供へ何十年分の手紙を送るのですが、子供は何をしているのかがわからずヴァイオレットへいらだちをぶつけますが、ヴァイオレットは本当のことが言えず葛藤するところが心の成長を感じました。
最後、手紙が届き子供の成長、結婚、さらに子供ができた所の母親と子供のシーンの再現がさらに感動しました。
京都アニメーションの画力と音楽がさらに後押しをしとても素晴らしい作品で自信をもってお勧めする作品です。