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taranome4のレビュー・評価・感想

鬼ノ哭ク邦
6

ストーリー・戦闘共に人を選ぶが刺さる人には刺さる

この作品は「死」を軸にしたストーリー構成となっているだけあって、ゲーム開始直後からメインキャラ、モブキャラ共に容赦なく次々と死んでいきます。中にはヒロインと思っていたキャラも普通に途中で命を落とし、まだ幼い子供だろうが「鬼」と呼ばれる敵に殺されるのです。時には主人公がとある事情によって子供を含んだ一般人を数十人を手に掛ける出来事もあり、最初から最後まで非常に重苦しいまま物語は進んでいくので、向いてない人には本当に向いてない作りになっています。
エンディングも3つあるのですが、全て何も誰も報われないまま終わってしまい、後味は最悪。

戦闘は見下ろし型のアクション・RPGで難しい要素は一切無く、誰でもすぐ操作出来る程に簡単ではあります。
しかし動作が全体的に重く通常状態だと攻撃直後にキャンセル不可能、すぐに回避行動に移せない等、他のアクションゲームなら普通に出来る筈の行動が出来ないのが結構なストレスになってしまうのが残念です。もう少しこの辺りの操作がプレイヤーにストレスを与えないような作りをしていれば、戦闘も楽しめたかもしれません。

総評として、ストーリーはかなり尖り過ぎて人によって合う合わないの差が激しすぎ、戦闘面は本当に色々と惜しいという部分が多く、本当に人を選ぶ作品だと思われます。

ドッグス! ~オジーの大冒険~
7

人間の落ち度と落ち込みに反した犬たちの奮闘ぶりが人間模様のようで面白い

デイズニー映画には多いテリア犬種のオジーは、普通の家族に飼われて幸せに暮らしていた犬だった。無差別に善良な飼い主を騙す悪党の仕業によりオジーは誘拐されてしまう。まんまと騙されてオジーを手放すこととなってしまった飼い主一家のセンチメンタルな感情と、犠牲になったオジーの奮闘ぶりが第一の見どころ。
飼い主の騙されてゆく経緯は詐欺としては巧妙であり、まんまと書類にサインをした飼い主の様子など詳しい経緯がこのオジーに対する同情、憐れみという感情に変化する。ところがオジーは明るい性格の犬のために、囚われたオジーはそのまま気の毒な末路を辿るわけではない。オジーは何とか脱出を成功しようと躍起になるところへ、現れる個性豊すぎる犬たち。犬種も性格も全く違う彼らもオジー同様に囚われているものの、収容所から脱出する意欲は各々異なり人間同様の波瀾万丈な冒険を引き起こしてしまう。まるで人間模様を見ているような気持ちになるユニークな犬たちの奮闘ぶりは、犬好きには涙ものであり、犬派でなくても楽しめる。
そして収容所での個性豊かな犬たちの行動が、第二の見どころといえる。