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syuuryou8のレビュー・評価・感想

賢者の弟子を名乗る賢者
8

最強賢者、美少女に

主人公(青年)がRPGゲームで遊んでいるときに事件が起こり、なぜかゲームの中に取り残されてしまう。おまけに遊んでいたロリ系美少女キャラの姿になっていた。
本来のゲームキャラである賢者ダンブルフの弟子・ミラとして、世界の異変の謎を解くために仲間を探し冒険の旅に出る。

ダンブルフは白髪の渋いおじいちゃんで、いかにも賢者という風貌。それが自分の性癖丸出しなミラの姿で行動しなければならないのが可笑しい。知り合いに会うシーンが気の毒だけど笑えてしまう。とにかくミラが可愛いので着せ替えシーンも楽しめる。
姿は変われど伝説級の能力は使用可能なので、そのチートぶりに安心して見ていられるところも良い。弱きを助け強きを挫く姿にスカッとする。
少しずつ話が進んで魔族の動きが活発化してきているけど、ミラならアッサリやっつけてくれるだろうと思える。あとミラの技が荒々しく、中二心をくすぐられるネーミングなのがなんともいえない。
ソロモンにはしょっちゅうおしょくられているけど、なんだかんだと熱い友情も良い。

作品全体として胸が悪くなるようなキャラが出ていないのもポイントが高いと思う。旅の仲間は集まるのか、世界異変の謎とはなんなのか。ミラの正体がダンブルフとばれることはあるのか。今後も楽しみである。

プラチナデータ
10

DNA捜査が広がる今、観たい映画

映画「プラチナデータ」は原作東野圭吾氏の小説「プラチナデータ」を、二宮和也さんが主演として作られた2013年の映画です。二宮和也さんが演じる神楽龍平は天才科学者で、共同開発者とともに、DNAから犯人の顔や体格、特徴までをデータにできる装置を開発しました。これにより、DNAさえ残っていれば犯人の特定が容易であり、全国民のDNAを登録することで、犯人の検挙率は格段に上がりました。しかし、まだ装置は完璧ではなく、データ登録されていない人物(Not Found = NF)が犯人として挙がることもありました。そんな中、共同開発者が殺害される事件が起き、神楽がその犯人のDNAを装置で解析しました。そうすると、なんと神楽自身が出てきたのです。神楽は捜査官から一転、容疑者として警察から追われる立場になりました。もちろん神楽自身にそんな記憶はありません。自分が犯人なら、解析をかけるはずがありません。しかし彼は、二重人格者だったのです。自分に記憶がないなら、もう一人の自分がやったのかもしれない。神楽は、もう一人の人格である「リュウ」を疑い始めました。
この映画の見どころの一つとして紹介したいのは、二宮和也さんの役の演じ分けです。「神楽」と呼ばれる人物は頭脳明晰な天才科学者で、常に冷静沈着で冷たい印象を与える人物です。一方、「リュウ」と呼ばれる人物は、温厚篤実で絵を描くのが好きな優しい雰囲気の人物です。この冷たい科学者と暖かみのある人物を別人かのように演じ分けているのです。同じ作品で二つの正反対ながら同一人物を演じることは相当大変なことのように思われます。二重人格者を演じ切る二宮和也さんの演技力にも注目したいところです。
神楽は本当に共同開発者を殺したのか、それともリュウが殺していたのか、または別の黒幕がいるのか。そもそも、NFとは何なのか。東野圭吾氏の作品らしい、全ての謎に理由と伏線があり、全ての謎が繋がっていてそして明らかになっていきます。小説では味わえない、演者の技術もこの映画の魅力の一つです。ぜひおすすめしたい作品です。

ダークナイト / The Dark Knight
6

じれったいヒーロー

この作品ではバッドマンであるブルースもさることながら、ヒースレジャー演じるジョーカーにもスポットが当たっています。
ヒロインであるレイチェルがジョーカーの手によって殺されてしまうところに衝撃を感じました。
アメコミから実写化された映画の多くはスーパーマン、スパイダーマンなど、元は人間ながらヒーローになると驚異的なパワーを持ったキャラクターが多く、悪役が悪いことをしていてそこへ正義のみかたが登場すると、やっと来てくれたという安堵感や安心感があり、退治してくれるという気になります。
それなのにこのダークナイトの中のバッドマンはそれらとは違い、ジョーカーの悪行から人々を救おうとしても手が届かない事が多く、なぜかそこに視聴者側のストレスがかかります。
しかもジョーカーをバイクで息の根を止める事が出来るときも根性がなく、躊躇してしまう。
ジョーカーが生き延びてしまって、そんなだから罪のない一般市民が次々と命を落としてしまうのだ。
ブルースが本拠地でパソコンに向かっていても、バッドマンスーツの改良にしても画期的アイテムではなく、ただ首のところの布を柔らかくして後ろが見れるようにして欲しいという程度。
(リアル世界であればもちろんすごいのでしょうが、他のヒーローものに比べるとという意味で)
さらに本人も自分で体におった傷を縫うなどのシーンがあり、改造人間でもなければバックボーンに医者や博士が付いている訳でもない模様。
より、人間らしい、等身大のヒーローなのだ。
一方でジョーカーも口が裂けて見てくれが気持ち悪く、(過去に奥さんとの関係が原因でこうなった)怪物なのか?と思いきやあれもただの人間だという設定。
そう、実は生身の人間同士の戦いなだけ。
この設定が好きか嫌いかによってこの映画を好む好まないかが分かれてくるところだと思う。
ちょっとじれったく感じるところが、続きが気になって次作品に繋がり親近感がわくのだと思います。

ジョーカー / Joker
7

『ジョーカー』のレビュー

映画『ジョーカー』についてレビューします。
この作品はバットマンの敵役であるジョーカーを主人公にした作品です。ジョーカーは一人のピエロとして子供達を笑わせる仕事をしていました。ただ、彼は精神病を抱えており、突然笑いだす事があります。それで人生を上手く生きる事が出来ないようです。
ジョーカーの苦悩の日々を見ていると、他人事ではないと思いました。彼は不器用ながら一生懸命に生きていました。
それでも周りの風当たりが強く、ジョーカーは自分の病気と周りの態度に苛立ちを覚え、ついに爆発します。彼は知り合いから拳銃をもらい、それを使って人を殺してしまいます。その時、彼はとてもすっきりした感覚になりました。積み重なる怒りの爆発先を探していたのだろうと思います。
それから、今までジョーカーを騙していた母親を殺してしまいます。
ピエロとしてテレビに出る事になりますがタレントと喧嘩をしてしまい、テレビの放送中にその人のことも射殺します。そこにいる彼はピエロの化粧をしており、ゴッサム・シティーでジョーカーとして名を馳せるのです。

この作品は、世の中の生きにくさや不器用ながらに一生懸命生きていく人たち、それに対して救いの手を差し伸べない人たちが描かれていると思いました。

戦闘シーンはあまりなかったのですが、物語とジョーカーのピエロとしての演技に引き込まれました。