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syoku01のレビュー・評価・感想 (2/2)

大アマゾンの半魚人
5

タイトルなし

1954年に公開された洋画モンスターパニックムービーで(余談ながらゴジラと同じ年の公開に驚きです)、ギレルモ・デルトロ監督作「シェイブ・オブ・ウォーター」としてリメイクされた事も記憶に新しい作品です。
シェイブ・オブ・ウォーターと同様、半魚人が人間の女性に恋をするという展開は同じですが、本作では半魚人は徹底的に脅威として描かれており(劇中何人もの人間を手にかけています)その辺りは対照的となっています(ヒロインも半魚人に終始怯えているのみ)。
ただ、半魚人が暴れるのも人間側が彼の住処であるアマゾン川に勝手に立ち入り、研究の為、強引に捕獲しようとしているためであり、半魚人が最も被害者と言えます(この辺りがシェイブ・オブ・ウォーターでは特に強調された要素で、ヒロインが今作とは対照的に半魚人を守ろうとするなど時代の返還を軽く感じました)。
本作では水中の撮影が非常に多いのですが、驚いたのは半魚人のスーツを着用したまま水中を泳ぐシーンが非常に多く、これには多くのファンが驚く要素だと思います。
本作以降続編が2作公開されましたが、シリーズものの宿命ゆえか、1作目程のインパクトは残せませんでしたが、本作の半魚人が残した影響は大きく、モンスターパニックものの中でも熱狂的なファンが多い作品となっています。

グランツーリスモSPORT / Gran Turismo Sport
8

実写と思うほどのキレイなグラフィックやリアルな挙動

グランツーリスモSPORTはプレイステーション4用のレーシングゲームです。実写と思うほどのキレイなグラフィックやリアルな挙動で車を操れるところが魅力です。

操作が難しいけど、車は好きという人にはアシストが用意されています。最適なラインを表示してくれる機能やブレーキ、カーブでのステアリングを補助してくれる機能です。これのおかげで、楽しく上達することができます。

レースは一人でプレイするモードとオンラインに繋いで世界中の人と対戦できるモードがあります。オンラインはマナーでランクが付けられるので、単純に速いだけではなく紳士的な振る舞いが求められます。ですが、ランキング上位を目指すとかではなければ気軽に楽しめます。

そもそもレースが苦手だけど車が好きという方はスケープスという写真撮影ができるモードもあります。これは、実写の風景にCGの車を合成して撮影するのですが、車のCGがかなりリアルなので違和感がない写真が撮れます。カメラの設定や色合いなど、マニュアルだと細かい調整が出来るので、こだわりの一枚が撮れると思います。

ただ、注意が必要なのがソロプレイだとしてもオンライン接続が必須だということです。でも、オンライン環境があればアップデートで不具合の修正や調整、車、コースなどが追加されるので環境がある人にはオススメです。

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
10

長谷川裕一によるガンダムシリーズに見せかけたオリジナルSF大作

時は宇宙世紀0169、ガンダムが大地に立ってから実に90年後の世界が舞台です。
先のザンスカール帝国との戦争は、リガ-ミリティアの活躍により幕を閉じたものの、戦争の決定打になったのがレジスタンス組織であったことが結果として地球連邦の弱体化を露見させることになりました。こうして地球連邦の衰退と激増するコロニー間の抗争により、「宇宙戦国時代」と呼ばれる時代が始まりました。

一番の特徴としては、これまで進化を続けてきたモビルスーツが、紛争の長期化で軍事技術をはじめとする技術力の低下等になり技術として衰退していることです。結果として新型モビルスーツの開発・建造が困難になり、そのためレストアした旧世代モビルスーツが主流となりました。これがどれくらい衰退したかというと、宇宙空間で大気圏内飛行用モビルスーツのバイアラン(劇中より70~80年前位の機体)がボスっぽく使われるくらいです。そのため、主人公のアッシュ・キングの専用機もる複数の機体のパーツをつなぎ合わせてレストアされた機体とガンダムシリーズでもかなり珍しいものになっています。その他にもビーム兵器がかなりレアなものになっていたり、過去のシリーズでは厄ネタの一つであった強化人間が廃れた技術になっていたりします。そして世界そのものの雰囲気もこれまでのガンダムが良くも悪くも活気やエネルギーがあったのに対して本作品は地球圏そのものが不景気でぼんやりと暗いイメージとなっています。そんなめちゃくちゃな世界で、それでも争いの無い世界を目指すヒロイン、レオ・テイルはガンダムシリーズのヒロインらしく世間知らずで、しかし強い心を持った存在です。現在は1度地球に降り立ったもののまた宇宙へと上がり木星の女王であるテテニスの救助を目指していますが、中々に一筋縄ではいかないようです。これからも更に注目していきたいです。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
8

まるでクラスメイトの1人であるかのように感じられたアニメ作品

アニメを毎週見ていますが、毎回胸が熱くなります。
このアニメは、主人公である緑谷出久が幼い頃から夢見てきたヒーローになるまでの話です。話ももちろん大好きではあるのですが、私がこの作品を好きな大きな理由は、キャラクター達のセリフです。自分の中で名言と思えるセリフがこのアニメにはたくさん詰まっています。自分にも言われているような気がしたり、もっと頑張らないと、もっと努力しないと、このままじゃだめだ、1日1日もっと大事にしないと、と自分と向き合えるアニメにもなっています。
緑谷出久の夢のために努力を厭わないことや意志を強くもっていること、目の前のことから逃げないこと、誰かを命がけで守る・救おうとすることがたまらなく自分を熱くしますし、他のキャラクターでもトップを常に目指す自分を鼓舞する発言や、執着心など、自分に足りないものだと発見することもしばしばです。社会人になった今、何事も早く結果を求めて少しの努力で諦めてしまう自分に腹を立て、夢中になって努力したい、夢に対して真っすぐでありたいと強く思います。この作品と出会い、キャラクター達の思いや考えを感じることで、いかにも自分がクラスメイトの1人でもあるかのように自分の言動や行動を変えてくれた素敵な作品です。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 / Kaguya-sama: Love is War
10

アニメ化は間違いないでしょう

ジャンルとしては恋愛漫画でしょう。しかし、多くの恋愛漫画と違うであろう点は、「主人公もヒロインも、相手が好きだと認めていない」点です。
秀知院学園の生徒会長白銀御行と副会長四宮かぐやはお互い意識しあっていますが、恋愛は好きになった方が負けだと思っており、プライドの高い二人はいかにして相手を告白させるかを手探りあっています。
この漫画の面白いところのひとつは、優秀な頭脳が(失礼ですが)外部から見てくだらないことに使われている点です。
例えば、二人でトランプをする回。「勝った方は負けた方のいうことをなんでも聞く」というルールでババ抜きを提案します。しかし、そこに作戦が。お願いの条件は紳士的であることで、紳士的かどうかの決定権はかぐやにあります。となれば白銀が勝ってもお願いの内容は制限され、つまりそれはかぐやに誘導されているということになります。白銀はゲームの途中でそのことに気づきます。結局は勝利した白銀は「かぐやの持っている2枚の映画チケットのうち1つをもらう」というお願いをします。その狙いは、もう1枚はかぐやが自由に使っていい、一緒に見たいならお前の意思で映画館に来いという、打算的なものでした。
日本有数の名家出身のかぐやと、父親の会社が倒産し金銭的に苦労している白銀。二人のバックグラウンドの相違から生まれる勘違いもうまれたり、ほかにも個性的なキャラクターが勢ぞろいだったり。笑いあり、時にシリアスありの、一話たりとも飽きさせない恋愛漫画、強く推します。

インセプション / Inception
8

ややこしいけど面白い!SF好きは必見です

クリストファー・ノーラン監督と言えば『バットマン:ダークナイト』のイメージが強い方が多いでしょうか。最近では『ダンケルク』も話題になりましたが、私はこの監督の作品だいたいどれ観ても好きだ~って思います。
その中でも「インセプション」ははっきり言ってややこしい!1回観ただけでは完全に何が起こったか理解するのは難しいと思います。でもそこがこの映画の”味”です。まるでフォトショップのレイヤーのように何重にも重なった夢の世界の中でお話が展開していくので、居眠りなんかしてられません。え?で結局どうなったんだ?と考えているうちにラストシーンに到達、そしてそのラストシーンからも謎をかけられ、あなたはきっともう一度再生ボタンを押してしまう。
そんなにややこしかったら初見は楽しめないんじゃないかと思うかもしれませんが、心配ないですよ。出演俳優陣がなかなかの豪華メンバーですし、アクション要素もあります。夢の中という設定だけあって街が変形していくような、現実ではありえないぶっとんだ表現も見どころです。
製作はアメリカですが、我らが渡辺謙さんがけっこう重要な役どころで出演しております。他にもレオナルド・ディカプリオ、ジョセフ・ゴードン・レヴィット、トム・ハーディー、キリアン・マーフィーと女性ファンも多い俳優さんがずらり。ジョセフとエレン・ペイジのちょっとキュンとする可愛いサービスシーンもありますので、SFアクションとはいえ、女性にもお勧めの映画です。
ネットで探せば解説や考察がごろごろ出てきますが、最初から調べて観るのはRPGを攻略本を見てクリアするようなものです。まずは何も調べずに観て、ぜひクリストファー・ノーランの謎かけに翻弄されてください。