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s-yagiotokoq6のレビュー・評価・感想

AIR / エアー
9

会社の運命を賭けた戦い

今では当たり前のように普及している「エアジョーダン」のバスケットシューズやスニーカー。この権利を勝ち取るべく当時まだ小規模だったNIKEが、社運を賭けてマイケル・ジョーダンとの契約を勝ち取るという実話に基づくストーリー。

キーとなるのは主人公ソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)の研究魂、規定概念やルールを壊す行動力、フィル・ナイト(ベン・アフレック)の決断力だろう。
序盤の会議のシーンでも描かれているが、ソニーは社の中でもNBAの選手に対して物凄く熱心に研究している。成績を熟知しているのだ。
そしてソニーが新しく目をつけたのが、まだスーパースターになる前のマイケル・ジョーダンである。

NIKE嫌いのマイケルを説得するために、エージェントを介さずマイケルの両親(権力のある母)に直談判するという掟破りの戦法を使う。そして再度ソニーの研究力が輝くのが、ライバルのCONVERSEとadidasのプレゼンを予言し、その後見事的中させたシーンだ。

なんとかプレゼンの機会を得たNIKEは期の予算の全てを費やすことを決意するのだ。フィルの決断力が光っている。
プレゼンに向け、素晴らしいエアジョーダンの試作が完成するも、インパクトをつけるため赤色の配分を増やそうとした。それはNBAの規定に抵触する行為だったが、あえて罰金をNIKEが支払ってでも宣伝することを決意する。そして見事、マイケル・ジョーダンとの契約を勝ち取るのだった。

市場や他社を研究し、熟知するソニーの姿勢は見習うべきものがある。また、ルールを壊すソニーの提案を了承するフィルの寛大さ、部下との厚い信頼関係もまた素晴らしいものがある。

いぬやしき / Inuyashiki
8

相反する

『いぬやしき』は、あの有名な漫画『GANTZ』を手掛けた作者の作品です。
内容は、冴えないサラリーマン「犬屋敷壱郎」と高校生の「獅子神皓」が、ある日、同じ時間に2人が偶然いた公園に突然UFOが落ちてきた事故に巻き込まれます。その2人は、体がメカに改造され超人的な力を手にします。そして、2人の視点で物語が進んでいき、徐々にお互いの存在に気づくようになっていきます。

最も注目してほしい部分は、犬屋敷は善のために、その力を行使することに喜びを感じ、獅子神は悪のために、利用することに喜びを感じる点です。
犬屋敷は圧倒的悪をさらに圧倒的な力でねじ伏せるので、見ててスカッとします。例えば、悪ガキの軍団に殺されそうになってるホームレスを救うために、悪ガキ軍団の悪事を動画配信で晒すなどして、成敗します。また、さらわれた1人の女性を助けるために、ヤクザのアジトにも乗り込んで無双します。あとは、人の病気を治せることも魅力的です。
獅子神は、とにかく殺人を犯していきます。例えば、友達をいじめる学校の人や、全く罪のない家族など、結構ひどいことをします。獅子神は指名手配されるのですが、警察など全く意にも介さないほどの力で返り討ちにします。しかし、自分が指名手配されたことで、実の母が自殺してしまい、獅子神の行動はさらに加速していきます。でも獅子神自身の葛藤が残酷に描かれているので、こちらにまで感情が伝わってきます。

先程も述べたように全く違う2人の物語が交錯していき、最終的には2人が出会うのですが、さて、そこでは何が起こるのでしょう。
『いぬやしき』は全体的にスカッと感じる場面が多いですが、残酷なシーンも混ざっているので、あまりサイコパス的なシーンが苦手な方にはおすすめしないです。
でも、テレビアニメは全11話で、結構気軽に見ることができるので、ぜひまだ見ていない方は一度でも見てほしい作品です。

アイカツフレンズ!
6

アイドルアニメ 感想

2018年4月から2019年9月にかけて放送された「アイカツ」シリーズ第3作で、前作スターズが新機軸開拓中心で展開していたのに対し、雰囲気的には原点回帰的な流れになっています。
今回はアイドルが2人一組の「フレンズ」を組むことで、フレンズ2人の友情(大友的には百合笑)を中心に描く成長物語的な内容で、そのため主人公も友希あいねと湊みおの2人に設定されているのが従来とは異なる特徴になっていて、2人主人公という事でどちらかと言えばプリキュアシリーズに近い印象を受けます。
アイカツシリーズでは基本的に毎回CGのライブが大きな見せ場となり、その際歌はキャラクターの声優とは別の人が担当するというのがパターンでしたが、本作では歌も声優本人が担当していて、賛否両論点になった感はありました。
2019年4月から新キャラクターを加えた「輝きのジュエル」編という第2部に突入したのですが、スターズから落ち目だった人気は本作でも回復できなかったのか、第2部は2019年9月で終了し、シリーズのキャラクターが総登場する「アイカツオンパレード」に変更になる打ち切りのような形になってしまったのが個人的にかなり残念でした。
フレンズ2人の組み合わせという、ややドラマを狭めてしまう要素があった感は否めませんが、前作スターズが全体的にキャラ同士でピリピリした緊張感があった反面、本作はそういうのが少なく、見やすいところもあり、私的にはアリだと思いました。