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prikestu56565のレビュー・評価・感想

あと1センチの恋
10

人生におけるタイミングの重要さを改めて感じる映画です。

リーリー・コリンズ演じるロージーと、サム・クラフリン演じるアレックスは幼馴染の2人。
これは友達以上恋人未満というよくある設定の男女のお話。

同じ大学を目指して勉強に励んでいた2人だったが、ある事件が起こる。
プロムの夜、ロージーはクラスメイトの男の子と一夜を共にしてしまい、そのまま妊娠。
大学進学を諦めたロージーは育児のために地元に残ることを決断する。

アレックスは産まれた子の父親代わりになることを決めるが、まずは合格した大学へ進学した。
離れて生活を続ける2人だが、お互いを思いやる気持ちは言えないまま時は過ぎて大人になった…。

タイミングの重要性を強く感じさせる作品です。

相手の大切さに気付き、気持ちを伝えようと思った段階では時すでに遅し。
幼いころからの胸に秘めた思いがありましたが、お互いなかなかそれを言葉にすることができないのです。

ロージーとアレックスの、「気になる」「好き」「愛してる」と互いを思う気持ちの変化。
しかし気持ちの段階のタイミングにずれがあり、なかなか結ばれることのない2人。

毎回切なく、タイミングの悪さを恨むしかありません。
このすれ違いは作品の中で何度も描かれていますが、見どころです。

ビューティフル・マインド / A Beautiful Mind
6

ラッセルクロウが数学者に?映画ビューティフル・マインドをネタバレレビュー

映画「ビューティフル・マインド」は、アカデミー賞を受賞するなど、ハリウッドで成功している俳優であるラッセル・クロウが主演の作品です。
ラッセル・クロウが演じたのは、実在の天才数学者であるジョン・ナッシュで、1994年にノーベル経済学賞を受賞した人物です。シルヴィア・ナサーという作家による同名のドキュメンタリを元にしています。
この原作本の大きな特徴は、若く才能溢れる数学者だったナッシュが、やがて統合失調症によって苦しむようになって闘病生活を強いられる中での、周囲の人たちの苦悩、そして奇跡的な回復と若き日の業績が認められたことによるノーベル賞受賞までが描かれているというところにあります。
原作との違いとして特筆すべきなのは、ナッシュの才能についての描かれ方です。原作の(つまり実際の)ナッシュは、本当に天才で、発病前の若い頃の時点で、その数学の業績は周囲も認めざるを得ないほどでした。また、その才能への自負のあまり、他人を見下しているようなところもありました。
一方、映画のナッシュは、「天才」とされてはいるのですが、革新的な業績を挙げたいと願うあまり、平凡な成果でもいいから論文を出そうとしたりはしません。学生時代には、同世代の他の若者たちが成果を出していく中で、論文の一つも出ていなくて、大学の教授からもあまり認められてないようにも見えます。
こうした苦悩が描かれているからこそ、ある時、急に閃いて、後にノーベル賞に値することになる経済学の数学的原理にたどり着くシーンには、心踊らされるものがありました。
また、映画の大きな特徴として、統合失調症の症状としての「幻覚」を、ストーリーに組み込んでいる点があります。
大学を出て若い研究者となったナッシュは、敵国の暗号解読のための極秘の任務に関わるようになります。この「仕事」のことは誰にも話してはいけないもので、やがて結婚してからも、奥さんのアリシアにも内緒にしていました。しかし、ナッシュの存在を知った敵国に、やがて命を狙われるようになり、突然、カーチェイスのようなシーンが始まり、まるで別ジャンルの映画のようなスリリングな展開に。何の説明もなしに、何かに怯えるようにして部屋にこもってしまったので、アリシアはとても心配します。
これら「任務」に関するシーンはとても圧巻なのですが、実はナッシュの幻覚で、このあたりを境に、精神病院や自宅での闘病生活が始まります。実は、命を狙う敵や、ナッシュをこの任務に誘いにきて以来、ともに行動していた人物さえも、幻覚がつくりだしたイメージに過ぎなかったのでした。
こうして、映画の内容はここから、ナッシュの闘病生活へとシフトしていきます。
命を狙われる幻覚を見てナッシュが引きこもった場面から、統合失調症の診断を受けてからの闘病生活まで、アリシアを演じるジェニファー・コネリーの演技により、闘病を支える周囲の苦しさがよく描写されていました。
映画の終盤で、老人になったナッシュはノーベル賞の受賞を告げられ、大学の教授たちから賞賛されます。受賞のスピーチでは、今も続く長い闘病生活の中で、自分を支えてくれた妻に感謝を述べます。これこそが孤独で研究に打ち込むしかなかった天才が、長い時間をかけてたどり着いた答えだったのでしょう。
ナッシュにだけ見える幻覚の「友人」たちさえも、優しく微笑みかけているようでした。
全体として、テーマの重さや「幻覚」を表現の軸にしていることなどもあり、最後まで観終わってからも今ひとつすっきりとしない人もいるかもしれません。それでも、若き日のナッシュの孤独や努力がやがて報われ、それ以上に大切なことに気づけたラストシーンは、とても感動的であり、勇気づけられるものであることは間違い無いので、とてもおすすめの映画作品です。

ID: INVADED / イド:インヴェイデッド
10

新感覚のミステリーサスペンスアニメ

アニメ1話を観たときは、このアニメの世界観や用語を理解するのに時間がかかって楽しむどころではなかったですが、2話目からはだんだんと世界観や用語が分かってきて単純にこのアニメ面白いなと思いました。だって、犯人の残留因子を採取して、その犯人の殺意の思考の世界イドに入り込み、そこに入った酒井戸がかえるちゃんという少女の死の謎を解きながら事件を解決していくなんて、今までのミステリーものにはなかったのでとても新鮮でした。そんな風に犯人の意識の中に入り込んで、犯人がどんな風に殺していてなんで殺人を犯すようになったかを名探偵が探し当てながら謎解きする、そのイドの世界を管理している警察官も一緒に謎解きして、現場の警察官に捜索させて逮捕させるその設定そのものがまさに新しくて好きになりました。酒井戸の過去も妻子とあんなに仲睦まじく幸せに過ごしていたというのに、自分が不在の時に惨殺されてしまうなんて悲しすぎました。それを見てもなお、酒井戸もとい鳴瓢がイドの世界に入り込んで事件の謎解きをしているのか、酒井戸を知っていくたびにもっと彼を知りたくなってくる好奇心も沸き立ってきて本当に面白いです。イドの世界も現実の世界で起きる事件もどれも少し怖いものの、酒井戸が1人の犯人を自殺に追い込んだシーンも怖いものの、このアニメが好きになっていく魅力がたっぷりあります。もっともっとこのアニメを見ていきたいですし、お勧めしたいです。