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piiichan1のレビュー・評価・感想

魔法少女リリカルなのはStrikerS / Magical Girl Lyrical Nanoha StrikerS
10

これぞ神

このアニメは2007年に放送された作品です。この作品の前に2作ありますので、是非2作を見てから観て欲しいです。
この魔法少女リリカルなのはStrikeSは題名の通り魔法を使うアニメになっています。魔法に全く関係のない世界で生まれ育った主人公の高町なのはが魔法に出会い、1期で初めは敵であった2人目の主人公であるフェイトテスタロッサと出会い、命を懸けた戦いを繰り広げる事件が起きます。それを無事に解決したなのはとフェイトが仲良くなり、2期で新たな事件が起き、その事件で3人目の主人公である八神はやてと出会います。3人で無事に事件を解決し、その数年後を描いているのが3期です。3期はなのは達が魔法局に入隊し新たな部隊を3人で設立し部隊の成長と事件を解決して行く内容になっています。そしてこのアニメは内容だけでなくOPやED、そして挿入歌や声優にも力を入れているので、見ていて飽きる事のない内容になっています。声優としては田村ゆかりや水樹奈々などを採用しています。声優好きや魔法少女アニメ好きには是非観て欲しい内容です。アニメをあまり見ない人たちもアニメ好きになること間違いなしの良い作品です。

カモン カモン / C'mon C'mon
7

ホアキン・フェニックス主演最新作『カモン カモン』レビュー:子育てとは、親育て

『ジョーカー』でアカデミー主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスの主演最新作となる『カモン カモン』。
突如、甥との共同生活を送ることとなったホアキン演じる独身ラジオジャーナリストが、予測のつかない甥の挙動言動に戸惑いながらも、徐々に歩み寄っていく姿をハートフルに描きます。
大人が子育てに苦労する映画はたくさんある中、本作は血縁関係はあるものの、本当の父子ではない2人が年齢の離れた友達、もしくは兄弟のような関係を築いていくのがポイントです。子育ては簡単ではないというのは、実際に小さい子を持つ親なら共感できるはず。だから育児とは、育親でもあります。
また、この作品では、ラジオジャーナリストがアメリカに暮らす子供たちにインタビューするシーンがあります。
彼らの声を聞くことで、ジャーナリストが育児を客観視するという演出の狙いがあるのですが、実は子供の言葉は台本ではありません。自信の境遇やアメリカの現状への不安を抱えつつも、将来への展望を率直にリアルに語っていて実に興味深いです。
不測の事態や劇的な展開といったストーリーではないので、それらを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。しかし、コミュニケーション不足を感じる社会において、対話することの尊さや慈しみを感じることのできる一作となっています。

キングスマン / Kingsman: The Secret Service
9

不謹慎な紳士

キングスマンシリーズは、こちらの第1作目があまりにもバカバカしく傑作だったと思います。
イギリス映画にありそうな数々の心躍るスパイ道具のガジェットや、序盤から中盤にかけての主人公の成長譚だけで終わればこの映画は平凡な良作に終始していたかと思います。この映画の凄いところは丁寧に積み上げた前半を後半から最終盤にかけて自らの手で全てぶち壊すことです。
物語が折り返す頃、主人公エグジーの師匠であるハリーが教会で大暴れするあたりからこの作品の不謹慎さが見え隠れしますが、このワンカットがもうめちゃくちゃにカッコイイです。一体どうやって撮影しているんだ…?というか、この作品の本番はここからだったんだなあと私は理解しています。
話の中核を担うと思われたハリーを無慈悲に退場させたあと、下品な富豪陣営とお上品(嘘)なキングスマン陣営の直接対決に向かっていくのですが、ウィットに富んだブラックジョークで何度声を出してゲラゲラ笑ったか思い出せないし、アクションシーンは漏れなくかっこいい。善悪の概念が入り乱れ脳内が麻痺してきたところでトドメの威風堂々スパークはもう最悪で最高。イギリス第2の国歌と言われる名曲をあんなに下品に贅沢に使う映画は後にも先にも出てこないのではないかと思います。
続編も見たし続々編も見ちゃうんだろうなあと思いますが、キングスマンは1作目が最悪に最高すぎました。大好きです。評価が9なのは手放しではオススメできないから。これを好きになれない人、絶対にいますから。

ダークナイト / The Dark Knight
10

最低で最高の悪役に目が離せない

「インターステラー」「インセプション」などの作品を作ってきたクリストファーノーラン監督が手掛ける、誰もが知っているダークヒーロー、バットマンの生い立ちを描いた全3部作の中の2作目にあたいするこの作品には、残虐非道、ヴィランズの中のカリスマ的な存在の「ジョーカー」が敵としてバットマンを追い詰めていく作品である。

カーチェイスやバットマンの戦闘シーン、物語のスピード感などアクション映画としての迫力も凄いのですが、そこに更なる魅力を与えてくるのがこのジョーカーでした。
緊張が走るシーンには彼の不気味な笑顔が見れ常に手に汗を握りながらいっときも目が離せませんでした。

ダークナイトのジョーカーの魅力は大きく分けて2つあります。
一つは、その残虐性。
あそこまで人に嫌な事ができる姿は、その突き抜けた狂気に目が離せなくなりました。
もう一つは、カリスマ性。
他人を信用していないのに、彼の魅力に集まってくる同胞達。そして何よりも人が嫌がる事を最も辛い状況に持っていくスペシャリストで、その頭の機転に何度も驚かされました。

このジョーカーをやってのけたのは、ヒース・レジャー。20代の時の作品です。見えません。
この作品の後に残念ながら彼は亡くなられてしまいましたが、このジョーカーで助演男優賞を見事獲得しました。
きっと世界は彼のジョーカーの演技に釘付けになったのではないかなと思います。
ヴィランにして狂気を纏ったキャラにして魅力的なこのジョーカーと共に、大迫力なこの映画をぜひ御覧ください。