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obasan04078のレビュー・評価・感想

アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩
9

神曲ばかりが収録されたRPG

いわゆる「ギャルゲー」と呼ばれるジャンルながら、音ゲー的要素やRPGのようなコマンド制のバトルも…様々な要素が1枚のディスクにぎゅうぎゅうに詰め込まれた、凄まじいボリュームのゲームです。
ゲーム好きの友人に「歌がものすごいゲームがあるんだけど、何も言わずにプレイしてくれ」と貸してもらったことがこのゲームとの出会いでした。オープニングから映画のような作画のアニメに加え、志方あきこさんが歌う賛美歌のような楽曲「謳う丘」にすっかり心を奪われました。架空の言語「ヒュムノス語」で紡がれるアルトネリコ世界の楽曲は本当にどれも素晴らしく、一部の界隈では「RPG付きサントラ」等と呼ばれ、まさに歌がメインの作品です。
プレイヤーは主人公・クロアとなり、神の御子・クローシェの救出を命じられ、妹・ココナとともに出撃します。それは舞台となる世界「メタファルス」の人々の悲願で、サブタイトルにもなっている「メタファリカ」へ通ずる道でもある、というストーリーです。
複雑なまでに世界観が練られており、楽曲はもちろんストーリーも重厚で、1度クリアしただけではアルトネリコ2の世界全てを楽しむことは不可能に近いと思います。何度もゲームをプレイし直し、なんなら設定資料集までじっくりと読み込んで、神秘的なアルトネリコの世界に、頭からつま先までどっぷりと漬かるのがオススメです!ただ、大きく分けるとギャルゲーであり、少々セクシー色の強いゲームでもあるため「親に見られると気まずいな…」という方のための謎機能「オヤキタボタン」は個人的に大爆笑でした。どこまでも遊び心のある素敵なゲームです。

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 / About Time
8

「どんな時もかけがえのないもの」と思える映画

大切な人と過ごす、ありふれた時間の大切さをしみじみと感じる映画です。

ストーリーは、タイムトラベルができる主人公ティムが本当の「愛」や「幸せ」に気付くというものです。
能力の存在を教えてもらったばかりのティムは、失敗をするたびに過去に戻ります。しかし、何度も過去をやり直すうちに、「本人の意思がなければ自分や家族の人生を大きく変えることはできない」ということを知ります。そして、今いる人たちを大切にするためには、「戻らない」選択をする必要があることも…。
そのことに気が付いてから、ティムのタイムトラベルをする理由が「間違いをやり直すため」ではなく、「日々の幸せに気付くため」に変わります。ありふれていても、雨の日でも、ちょっとさえない日でも、それがかけがえのないものと気づけば、全て「愛おしい時間」になります。
ティムは、タイムトラベルで恋人を作ったり、妹や父親の友人を助けたりしますが、お金や名声のためには決して使いませんでした。特殊な能力を持ちながらも、富と名声に恵まれた人生は選ばなかったのです。そこがティムの愛される理由だと思います。

この映画のテーマは「家族や友達、職場の仲間と過ごす何気ない時間の大切さ」です。シンプルですが、ずっと心の中に留めておきたいメッセージです。
ふと自分の人生を振り返った時に、「あの時に戻りたい」と思うことはあります。しかし、毎日が一度しか体験できない貴重な時間だからこそ、自分と目の前の人を大切にできるのです。
明るくて温かくて少し切ないけれど、見たあとは人生を少し好きになってしまうような名作です。

銀魂 / Gintama
6

アニメ銀魂

週間少年ジャンプで連載されていた空知英秋先生の漫画『銀魂』を原作とするテレビアニメで、サンライズ・バンダイナムコピクチャーズによって制作された。
放送休止を挟みながら、2006年~2018年までテレビ東京系列で放送された。

作品は江戸時代を舞台としたSFコメディー作品で、天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が人間と共に江戸の町で生活している。
そんな江戸の町で「万事屋」という何でも屋を営む主人公「坂田銀時」が、ひょんな事から万事屋の仲間となる「志村新八」、「神楽」と共に依頼を解決していくというあらすじで、この三人の織りなす掛け合いが沢山の笑いと少しの感動を生み、この作品の魅力となっている。

作品は基本的に1話完結でコメディ要素を多く含み、頭を空っぽにして腹を抱えて笑えるような話が多い。
要所要所で挟まれる長編のストーリーはアクションや最終章へとつながる展開が多く、通常の話とは違ったシリアスさもあるが、間に挟まれるギャグがそれをちょうどよく中和しており飽きずに視聴できる。
また、「コンプライアンス的に大丈夫なのか」と思うような下ネタや他の有名漫画作品のパロディなどは、この作品独自の魅力である。
アニメオリジナルの回では「原作に追いついてしまわないためのテコ入れ」や「放送枠移動」や「制作費」などの“大人の事情”をキャラクター達が赤裸々に話しており、それも魅力となっている。