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nicotouch1212q5のレビュー・評価・感想

氷菓 / 古典部シリーズ / Hyouka
9

登場人物の心理描写や心に残る美しい映像さすが京アニです!!

学園謎解きものです。
とはいえ、殺人や傷害といった血なまぐさいものではなく、高校生活で起こる些細な謎を解き明かしていくストーリーとなっております。
超省エネ主義がモットーの主人公『折木奉太郎』は、ひょんなことから古典部に入部することになります。
そこにいたのが好奇心旺盛のヒロイン『千反田える』。
彼女は、自分が疑問に思っていることを折木に投げかけます。
折木は最初は相手にしませんでしたが、千反田の「私、気になります!」の一言に押し切られる形で、謎解きをしてしまうのです。

穏やかな日常の謎解きですが、実はしっかりと伏線が張られていてそれを回収していくので、学園ものでありながら王道ミステリーとも言えます。
また、ミステリー要素以外にメインキャラクターそれぞれの心情もかなり繊細に描かれています。
それと、背景描写がとても緻密で素晴らしいです。

ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart
9

ときめきが溢れる生活が今、始まる

私がオススメするゲームは「ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart」です。コナミホールディングス株式会社から2021年10月28日に発売された、ときめきメモリアル Girl's Sideシリーズの第四作目となります。前作が2010年に発売されてから、11年の時を経て待望の新作です。
本作では、高校に入学した主人公が勉強、部活、バイトといった学生生活を送ります。そして、クラスメート、同級生、後輩、先生、さらには他校の生徒との交流を深めながら高校三年間という青春を謳歌できます。
『乙女ゲーム』と聞いて皆さんが想像するのは、ノベル調で話を進めていき、たまに選択肢が出現して、選択した内容で相手の好感度が変動するといった内容でしょう。
しかし、ときめきメモリアルは違います。高校生活がリアルに進行されます。春には入学式、部活動に入る、友達ができる。夏には体育祭、頭が痛くなる期末テスト、夏休みには気になるあの人を花火大会に誘う。秋には文化祭、高校生活ビックイベントである修学旅行。冬には学校主催のクリスマスパーティー、初詣。他にも、懐かしの行事が目白押しです。その中で、10年ぶりに運命の再会を果たした幼馴染に惹かれる、部活動で活躍してキラキラ輝くあの人が気になる、バイトで知り合った彼が優しく挨拶してくれる等の『日常のときめき』が体験できるのです。
乙女ゲームには興味がない、そう思っている方にこそ私はオススメしたいです。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

共感力抜群、コミュニケーションレス時代だからこそ見るべき作品

日本史の中でも江戸時代、幕末、明治維新といえば人気の時代ですが、鬼滅の刃も大正時代というロマンあふれる時代背景です。かといって堅苦しい言葉ではないのですんなりストーリーが入ってきます。漫画を見るよりもあったアニメをお勧めしたい最大のポイントは映像の美しさです。第1話は深々と降る雪のシーンからはじまりますが本当の雪に見えるほどです。
その美しい自然映像とは全く対照的な惨殺シーン。冒頭からもの凄い展開なので大抵の人は画面に釘付けになっていきます。老若男女共通の話題で楽しめる作品はそうそうないので見ておいて損はないと思います。年配の方には長男、長女の生き方、在り方という点、ゆるがない兄弟愛、師弟の存在など自身の過去の経験から共感できる箇所が沢山あり、自然と涙がこぼれることも。
小さな子供に残虐なシーンを見せられるか、という親御さんがいらっしゃいますが、その残虐なシーンがあるからこそ、その先の正義や闘い続けることの強い信念、仲間との絆、兄弟愛などが強く心に刻まれるので、親子で生死について話あったり、道徳的なことも学べてしまう一石二鳥以上の作品です。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス / The Nightmare Before Christmas
10

ティム・バートンの世界観を堪能できる

ティム・バートンという有名な現役映画監督の20年以上前の作品です。ここでは監督はしていませんが、この作品の世界観はティムのものです。毎年のハロウィンやクリスマスの時期にはテーマ曲が街に流れだしたり、グッズの販売があったり、決して廃れることがありません。不気味なテイストの街の住人たちではありますが、全員から好かれている主人公。年に一度のハロウィンのために一年がある、その日をどうやって盛り上げて楽しむかのための残りの364日。日本人の祝うハロウィンとはまったく違うもので驚くかもしれませんが、ハロウィンタウンの住人たちにはとても大事なこと。毎年毎年同じ繰り返しだけのまち。この主人公の抱える虚しさや寂しさ的なものを理解できる友だちは、ひそかに主人公に思いを寄せている女の子ひとりだけ。物静かで自己主張もなく、ただ主人公への理解を示そうと寄り添おうとするだけの女の子。主人公はなかなかその思いに気付けずに、クリスマスという違うイベントに心を奪われて暴走してしまします。キャラクターたちがほぼ全員不気味なんです。でもじっと見つめていると愛着がわいてくる場合もあります。モノトーン基調のハロウィンタウンとカラフルで光り輝くクリスマスタウンの対比も素晴らしい。何度見ても新発見があって新鮮な映画なんです。