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nanajin4のレビュー・評価・感想

ボボボーボ・ボーボボ
10

何だこれの感動が動く瞬間

私は、気分が最底辺まで落ち込んだ時に見る漫画があります。それが「ボボボーボ・ボーボボ」です。2000年代初期に週刊少年ジャンプで連載していたギャグ漫画で、約7年間とギャグマンガの中では長期で連載された作品でもあります。アニメ化もされたほどの人気作品です。
「ボボボーボ・ボーボボ」を一言で表すと、「よくわからない作品」以外の言葉がありません。一応大まかなストーリーはあるのですが、アニメ化したボボボーボ・ボーボボ遊園地編のあらすじにはこう書かれています。「ボーボボたちは田舎に帰省していた。まごころ込めて植えた割り箸畑から、メルヘンチック遊園地が獲れたが、そこは毛狩り隊Aブロック基地となっていた」。これだけ見ると何が何だかよくわかりません。これが嘘のあらすじならばよかったのですが、実際の内容もこれと同じです。割り箸を畑に植えると遊園地が現れてそこは敵の基地となっていました。
気分が最底辺になった時、シリアスで頭の使うものや恋愛で心揺さぶるものを見るのはかなり疲れます。その点、ギャグのものは何も考えずに読むことができるのですが、ボーボボはそのギャグの中でも飛びぬけてギャグに振り切っています。
綺麗な絵柄ではないし、深みのあるストーリーでもありません。それでもページをめくる手がとまりません。そして、何度読んでも笑えるのです。
毎日ベッドの中で動けない、マイナスな事が頭を巡って離れない…そんな時はぜひ「ボボボーボ・ボーボボ」を見てください。漫画を読むのがつらいという方はアニメでも大丈夫です。この作品を見たからといって人生を前向きに生きる希望が湧くほどの感動を感じることはありませんが、「なんだこれ」という感情は動きます。「ボボボーボ・ボーボボ」を見ている途中で悲観的な事を考えることは絶対にありません。
死ぬまでに一度は「ボボボーボ・ボーボボ」を読んで、ぜひ「なんだこれ」を体験してください。

風が強く吹いている / 風つよ
8

弱小校から箱根駅伝出場へ

無名校から箱根駅伝を目指す。三浦しおん原作。
春の夜。一人万引きをし、コンビニ店員に追いかけられる蔵原走(かける)。明らかに一般人の走りではない。
そこに通りかかった寛政大学4年清瀬灰二に追いかけられ捕まり、灰二から言われた一言で駅伝部へと導かれる。
強制的と言えるような形で入部させられ、寮に入るとそこは未経験ばかりの寄せ集めの名ばかりの駅伝部だった。
これは小説や漫画だから描けるのかなというものでした。ただ個人的には、出てくる大学名やトラックや合宿地など、私自身行ったことなどがある場所でとても親近感がわきました。
長距離をやっている中高生にとって一度は夢見るものであり、とても楽しく見る事ができると思います。
出てくる主人公にもそれぞれ得意な分野があり、上り下りに適性を持つ選手やトラック向きの選手など、その人の性格がマラソンの個性に出ていると感じました。
箱根予選会や箱根駅伝のコースなどは大会ルールが変わり、現在のものとは少し違うようにはなっていますが問題なし。
選手同士の駆け引きや練習の場面など、経験者なら共感できる部分があると思います。
箱根駅伝を題材にした漫画をこれ以外に見たことがありません。
陸上を経験したことあるなし関係なく、とても見やすい内容になっているのでぜひ一度見てください。