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mokannote7のレビュー・評価・感想

1001グラム ハカリしれない愛のこと
8

心の変化を色で表現する映画

ベント・ハーメル監督の映画はどれも、色味に特徴があるように思える。
特にこの「1001グラム ハカリしれない愛のこと」は主人公の心の変化が、色によって表現されていると思う。
この変わったタイトルは、「キログラム原器」が題材になっているからなのだが、
このキログラム原器を扱う女性が主人公なだけあって、神経質で真面目な性格であることはなんとなく予想がつく。
やたらと目に飛び込んでくる美しい青。インテリア、洋服、景色の中の青。
うまくいかない彼女の人生を表すように、彼女を取り巻く青色はどれも、寂し気で冷たい。
しかし、人生はキログラムでは測れない。だから面白いのである。
思いもよらない出会いによって、変化するものなのである。
彼女を表すような冷たい青に、違った優しい色をもつ人が混じり合うと、なぜか彼女を取り巻く青色が優しい色に見えてくるのが不思議である。
無表情だった彼女が、性格のまったく違う男性と恋に落ちた時、輝くような笑顔をみせるのである。
人生は、出会う人や出来事によって、常に変化していくものなのだ。
この映画の素晴らしい所は、終始登場する青は、青だということだ。
私が最初にみた青も最後に見た青も同じ青なのに、冷たく感じたり、温かく感じるということだ。
自分の心持によって、色(見え方)が変化しているという事なのだ。
そう思うと、この先出会う人や出来事がちょっと楽しみになりそうなる。
是非、人生に生き辛さを感じている多くの人に観てもらいたい映画である。

ONE PIECE / ワンピース
10

私の人生No.1の作品です!

いやー、面白い!色んな能力者が出できて超楽しいですね。あるものは鳥に変身し、あるものは体から火を吹き出し、あるものは大津波さえ起こせる!
また、それぞれのキャラクタがカッコいいですよねー!登場人物の生き様・信念のぶつかり合いが見れて、感動の嵐です。白ひげやジンベイのような男気あふれるキャラもいれば、ウソップやコビーといった弱虫キャラ、ナミやベルメールなどの女性キャラもいて、読者は誰かしらに共感してしまい泣いてしまう名作!
んで、ずっと感動ってわけじゃないんですよね?。ボケとかツッコミとかくだらな?いノリとかがけっこう入っててギャグ要素があるから、ずっとピリピリしてなくて読みやすい。呼んで疲れないって重要ですよね。
そして何と言ってもストーリーの面白さ!単純に一つ一つのエピソードが面白いんですが、それだけじゃなくフラグがえげつない!フラグの深謀遠慮の飛距離か半端ないんですよ!例えば、単行本8巻69話に名前だけが出てくるキャラが単行本54巻528話に初登場したりするんですよね。どんだけ先を見越してそのキャラの設定考えてたんだよ!って感じですよね笑
私の人生で不動のNo.1作品ですね。勇気が欲しい人、泣きたい人、笑いたい人、漫画を楽しみたい人、みんなにおすすめです。

キャンディ♥キャンディ / Candy Candy
8

昔風の少女漫画ですが面白いです

この少女漫画は、なかよしに連載当時も、アニメ化されてからもかなり人気がありました。あしながおじさん風のストーリーで、孤児として孤児院で育ったキャンディス・ホワイトの物語です。小さな子供の時に、ただ1度だけ出会った丘の上の王子様の面影に恋心を抱きながら、お金持ちのアードレー家の養女になったり、イギリスの寄宿学校から逃げ出したり、看護婦になったりとなかなかスリルがある面白い話です。この当時の少女漫画にありがちなスタイルで、主人公のキャンディーははなぺちゃでそばかすがあって、決して美人と言う設定ではありませんが、登場人物の少年にやたらモテます。しかし、アードレー家の親戚のイライザやニールにいじめられたり、初恋のアンソニーが事故死したりします。また、イギリスの寄宿学校で知り合ったテリーが俳優になった後に再会しますが、彼を好きな女性が事故で足を失ったことをきっかけに身を引いたことも。そして幼い頃からずっとキャンディスのことをいじめまくっていたニールと結婚させられそうになります。そんな時、アードレー家の権力者のおじさまに助けてもらいますが、そのおじさまは幼い頃の知り合いだったアルバートさんだということがわかります。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

遅効性SFの虜です

作品のキャッチコピーにあるように遅効性SFと謳っていますが本当に話が進むほどじわじわ盛り上がっていきます。
そして気が付いた時には虜になる、そのような作品に仕上がっていると思います。
更に気になると何度も前の話を読み返してしまうという作品です。
(決して話が難しくて何度も読み返すというよりは後のシーンでの結果は前のこのシーンの伏線が生きているのかと感嘆して読み返してしまう感じです。)

そういう深い作品にありながら、主人公はいたって平凡な能力の持ち主というのも面白いです。
ジャンプ作品ではたいてい主人公が一定の強さを持っていて、更に強くなるみたいな展開が多い中、ワールドトリガーの主人公は戦闘能力に関しては、作中でも下の方の部類になります。
その中で頭を働かせて、味方と共に目的を達成する様は他のジャンプ作品には無い味わいになっていると思います。

遅効性SFと謳っている為、どうしても序盤の展開がゆったりとしている感は否めないですが、数話で判断するのではなく最低でも10数話位は読んでみて評価されるのがいいのではと思います。

とにかく世界観が素晴らしいのでSF作品はちょっとと思う方でも一度は読んでみてはいかがでしょうか。