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milktea_victorのレビュー・評価・感想

トムとジェリー / Tom and Jerry
7

昔見たアニメのイメージのまんま

記憶の中のトムとジェリーですごく良かった。ほんと、宣伝でも言っていましたが、もしトムとジェリーが現実世界にいたら…という感じのお話で、あの2匹も、お話の雰囲気は変えてなくて、製作陣のトムジェリに対する愛を感じました。ただただジェスチャーで自分の感情を表現して、追いかけっこする姿に笑っちゃいました。なんか大した話でもないのにずっと見ていられるんですよね。それに周りの実写の人たちの演技も見事で、そこにほんとに彼らがいるように見えました。話的にもわかりやすくていいです。2匹がタッグを組むことって今までにもあった気がするし、2匹は実は仲良しなんじゃないかという気もしています。だから、2匹で何かするっていうのはすごくいい展開だなと思いました。お話の筋的には納得のいかないところもあったのですが、総合的に見れば昔を思い出せていい映画でした。

ランペイジ 巨獣大乱闘
8

巨大生物たちの映し方がいい

ドゥエイン・ジョンソンが好きなので、楽しみにしていた映画です。
ドゥエインさんが、ゴリラのジョージと友情を育んでいたりして、とても素敵でした。
もちろん、ドゥエインさんの筋肉も十分堪能できます。
怪物の中に混じった人間でも、ドゥエインなら勝てそうな気がします。
そして主役はジョージだといっても過言ではない映画だったと思います。
ゴリラって通常サイズでも強そうだし、最強説だってあるんだから、それが大きくなったら、そりゃあ怖いです。
巨大ゴリラだけでも、パニックムービー、アクションムービーとして、十分成り立つのに、これには狼もワニも出てくるんだから、楽しくないわけがありません。
そして、巨大生物たちの映し方もすごく良かったと思いました。
ワニは口を大きく開けて、その牙がよく見えますし、謎に包まれた狼もきちんと映るカットがあるし、巨大生物たちの造形を十分堪能できました。
それにそいつらの戦いといったらもう!すごい迫力でした。
もちろん、なんでジョージが巨大化したのかとか、狼はなんなんだとかサスペンス要素も映画には必要ですが、これはもう戦いものですから、戦いがカッコよくなきゃ意味がありません。
その点、この映画はかっこいいし、当たりの映画でした。

志方あきこ / Akiko Shikata
9

魅惑のヒーリング・ファンタジア 志方あきこ

志方あきこというミュージシャンをご存じでしょうか。彼女は日本には数少ない多重音声の楽曲を手掛けているミュージシャンです。
その幻想的な楽曲と七色の歌声に『ヒーリング・ファンタジア』と呼ばれています。
主な活動はアニメやゲームの主題歌や挿入歌、ミステリー番組への楽曲提供などがあります。

彼女の特徴はその幻想的な楽曲にぴったりな歌声です。初めて聞いた時は本当にビックリしました。
恐らく彼女の歌声を聴いた事のある人の大半はこの不思議な歌声に耳を傾ける事でしょう。
一度聴いたら忘れられない。同じ声の人は恐らく出て来ない。そう思わせる歌声なのです。
甲高いアニメ声のような、機械音のような、楽器のような透き通った響きのある不思議な声色です。

そして、その歌声をまさに最大に活用している多重音声の曲。まるで異世界に迷い込んだような感覚すら覚えます。
彼女の楽曲には造語を使った曲も多く見受けられ、それがさらに心を現実世界から切り離していきます。
素直な心で音に身を委ねる、まるで音のシャワー。まさに癒しの音楽です。

ヒーリングミュージックやアイリッシュが好きな方にはまさにストライクな楽曲。
特にエンヤが好きな方には自信を持ってオススメです!

ウォールフラワー / The Perks of Being a Wallflower
10

最高の青春映画

物語は小説家志望の主人公チャーリーが高校に入学したところから始まります。入学初日に友達はできず、仲良くなれたのは国語の先生だけ。そんなチャーリーはある日学校のアメフトの試合を見に行き、そこで明るく自由奔放なパトリックと出会います。その出会いをきっかけに仲間ができる、というのが大まかな流れです。
この作品は、陰キャの主人公に友達ができて楽しく過ごせました、なんて単純で安っぽい作品ではありません。現実と同じく、主人公やパトリックを含め登場人物はトラウマやコンプレックスを抱えており、楽しい面、良い面だけではない心の複雑さが感じられて作品に深み、厚みを出しています。そういったディティールへのこだわりがリアリティを生み、この王道のストーリーを至高の作品へと昇華させています。
楽しいこともあるし誰かを傷つけたり傷ついたりすることもある思春期の難しさを感じたとともに、かけがえのない仲間とともに友情を深め、チャレンジして、成長していく様は自由で万能感を感じるほどの青春だと思います。もう二度と取り戻せないあの頃の青春に浸りたいときに見たい作品でした。また、この作品のメインヒロインはエマ・ワトソン演じるサムなのですが、超美人なエマ・ワトソンを見るだけでも価値があります。

ウマ娘プリティーダービー
8

ウマ娘プリティーダービー Season 2のレビュー

2018年4月に放送された『ウマ娘プリティーダービー』の第2期。実在の競走馬をモチーフとした「ウマ娘」達によるレースや成長など、熱いドラマパートが見所の1つである。今回はトウカイテイオーとメジロマックイーンの2人を主役とし、天皇賞(春)などに挑む姿が描かれている。ストーリーは王道だが、ウマ娘達の状況は常に順風満帆とはいかず、時には引退を余儀なくされる程の危機に見舞われたりもする。この起伏に富んだ展開はレースにリアリティを持たせていると言えよう。特にトウカイテイオーはかねてからの夢であった無敗の三冠制覇、そして度重なるレースにより三度もの骨折を経験し、治っても元通り走れるかわからないと医者から診断されてしまう。それでも仲間の励ましや、時には1人で立ち向かっていく事で自分を見つめ直し、夢の実現に向けて走り直す光景は、感動とカタルシスに満ちている。ウマ娘1人1人のドラマ、そして史実に沿いながらも独自の展開を迎える内容もあって、実際に、競馬に詳しくない人でも、「レースを見て感動した」「競馬に興味を持つようになった」と答える声は多い。おそらくトウカイテイオーにも更なる波乱が襲い掛かるだろうが、それらを全て乗り越えて成長した姿を見せてくれるだろう。

風立ちぬ / The Wind Rises
10

風立ちぬ~宮崎駿渾身の長編最後の作品~

「風立ちぬ」というアニメーション映画をご存知でしょうか?
宮崎駿の長編アニメーション最後の作品として、2013年に公開された映画です。
最初にこれだけ言わせてください。もう、最高すぎる作品です。ご覧になられていない人は是非とも見てほしいです。
普通のアニメであれば背景が綺麗だったり、神作画だったりすれば、それは神アニメとみなされます。
しかし、この「風立ちぬ」という作品は、上記のことは当たり前としてさらにその先の表現をしています。
それはどんなことか、あるシーンの作画を例に紹介しましょう。
物語の冒頭で、主人公、二郎が家の屋根の上を歩くシーンがあります。普通のアニメであれば、ただ屋根の上を歩かせるだけでしょう。風立ちぬはというと、瓦屋根の凹凸に合わせて二郎の足の作画を変化させています。しっかりと足の裏が瓦を掴み歩いているのです。現代のアニメにおいてここまでやっている作画はないと言っても過言ではありません。宮崎駿のこだわりが詰まったフルアニメーションなのです。
この物語は実存した飛行機技術者、堀越二郎さんを堀辰雄さんの「風立ちぬ」の世界に落とし込んだ作品です。
登場飛行機を作るということは人を殺す道具を作るということ。
この呪われた夢を、宮崎駿としては初めての濃密なラブストーリーに仕立てています。圧倒的な画面設計力、演出をもって、私たちに素晴らしい映画体験を与えてくれます。本当にいい作品なので、是非ご覧ください。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 / Kaguya-sama: Love is War
10

笑いあり!涙あり!の作品です。

『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、タイトルだけ見たら恋愛漫画だと思う人もいるでしょう。しかし、実際は青年誌で連載されているギャグ漫画という側面が大きいです。たまに見せるシリアスな回とギャグ回のギャップが強く、とても魅力的な作品です。また、魅力的な登場キャラクターが多く、作者から『裏主人公』と呼ばれるキャラクターが、シリアス回でもギャグ回でも活躍しており、感情移入しやすく、とても応援したくなります。青年誌ということもあり、下ネタが多く登場しますが、とても面白く、笑えます。どうしても下ネタが苦手な人は、その部分だけを飛ばして読んでも楽しめます。また、ひとつの話もそれほど長くなく、きちんと区切られているため、その部分だけを読み返すこともできます。アニメ化もされており、アニメの出来もよく、人気作品と呼べる漫画になっています。タイトルに含まれる『恋愛頭脳戦』も面白いので、ギャグ作品が好きな人も、恋愛作品が好きな人どちらにもオススメできます。是非読んでみてください。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU
8

俺ガイルという作品の魅力

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」という作品をご存じだろうか?通称”俺ガイル”と略させる、ラブコメディ作品のことである。

基本的な登場人物は3人だ。主人公の比企谷 八幡(ひきがや はちまん)、メインヒロインの雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの)、そしてもう一人のメインヒロイン由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)である。
この3人が織りなす物語が主軸だが、注目すべきは3人の関係性である。かなり簡単に言うと三角関係なのだが、メインヒロイン二人は強い友情で結ばれている。彼らは3人でいることで楽しさや充実感を得ているが、いつかは次のステージに進まなければいけないと感じている。次のステージとは、「どちらが主人公と付き合うか?」だ。

今まで築いた友情、作り上げてきた関係性、幸せな毎日。このまま友達でいられればこれ以上幸せなことはない。しかしながら、”その日常”を優先させるのであれば、この3人の”恋の気持ち”は一向に進展しない。

この作品の見どころは、「今の幸せを壊す危険性があっても、自分の本当の気持ちに素直になる勇気をもてるか?」というところにある。
誰もが人生で一度は経験したような、そんな瞬間がこの作品の中にはある。ある人にとっては懐かしく、ある人にとっては心を揺り動かされる作品だ。

SHIROBAKO
10

アニメーション業界の実際

P.A.WOKS制作の働く女の子シリーズ第2弾の作品、SHIROBAKOはアニメ好きなら一回は気になるアニメーションの業界のお仕事の現場を忠実に再現した作品です。監督の仕事はどういうものなのか、プロデューサーってどんなことをしているのか、原画や演出家はどういうところに注意をして仕事をしているのか、声優のオーディション現場の様子など、アニメに携わる職業の方々の仕事を知ることができる作品になっています。高校のアニメーション同好会でアニメを制作していた主人公が、アニメ制作会社へ就職し、アニメーション制作を通して成長していく、笑いあり、涙ありの王道ストーリーとなっています。王道ストーリーだからこそ胸が熱くなる展開があり、感動する場面がたくさんある作品なので、アニメ好きの方に絶対にお勧めできる作品です。また、作中では実際にアニメーション制作に携わっている有名な監督や声優をモデルにしたキャラクターが登場するので、誰のことをモデルにしているのかを想像しながら観ると楽しさが倍増すると思います。登場するキャラクターが大勢いることも魅力で、それぞれ一人一人が仕事への熱意や考えを持っているため、セリフ一言一言にとても感心したり気づかされたりして、観ている自分も成長できる作品です。ぜひ、アニメ好きに方には見て頂きたいです。