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mikeko-5512のレビュー・評価・感想

ドント・ブリーズ2 / Don't Breathe 2
8

米国海軍特殊部隊の元隊員が少女をさらおうとする暴漢どもを叩きのめす快心の傑作『ドントブリーズ2』

『ドントブリーズ2』は2021年に公開された米国のホラースリラー映画で、監督はロド・サヤグスで、本作が監督デビュー作です。共同脚本はフェデ・アルバレス、2016年の第1作『ドントブリーズ』の監督です。この続編はアルバレス、サム・ライミ、ロバート・タパート。主演はスティーヴン・ラングで、ノーマン・ノードストローム・「盲人」役を演じています。助演はブレンデン・セクストンIIIとマデリン・グレイス。
第1作が批評家の評判が良く興行的な成功を収めたので、続編の企画は2016年の11月に出されて当時はアルバレスが映画の監督とされていましたが、2020年1月サヤグスがアルバレスの代わりに監督に就き、ラングが自分の役を取り戻しました。撮影は2020年の8月から10月までセルビアのベオグラードで行われました。
『ドントブリーズ2』は2021年8月に米国でソニーピクチャーリリーシングによって劇場公開されました。全世界での興行収入は1600万ドルで、批評家の評価をさまざまです。
批評集計サイト「ロッテントマト」の批評のコンセンサスには「スティーヴン・ラングは『ドント・ブリーズ2』でも存在感をスリリングに感じさせる存在であるのだが、この続編では主人公の性格が表現されるストーリーがネックになっている」とあります。

SUPER BEAVER / スーパービーバー
9

ミュージシャンにも愛されるバンド

メジャーデビューという言葉はパッと聞くといいフレーズに聞こえる。
でもメジャービューしたから世に出るという意味ではなく、そこからの飛躍は意外と難しい。いわゆるメジャー落ちというレーベルから出るという選択をしなければいけないバンドやミュージシャンは数多く存在する。
その中の一つがSUPER BEAVERだ。
でも彼らは諦めなかった。インディーズバンドになり自身のレーベルを設立し活動を自由化、活発化させ活動を行っていた。
そしてバンド結成から15年の時を経てインディーズバンドとして日本武道館というバンドマン、ミュージシャンなら必ず憧れの地として挙げられるステージに立った。
一度メジャー落ちを経験し、自分たちでプロモーションや曲作り、アレンジ、ツアーなどのスケジュール管理などをして一つ一つ結果を残してきた彼らの作る曲は多くの人の心を掴む。
歌詞の内容が人の真に迫る内容が多い事もあって、彼らの苦労や経験が何よりの説得力を持っている音として飛んでくる形になっている。
そのおかげかメジャー再契約を結んだ際にも元々のインディーズで築き上げてきたファンが離れていく様子もなく、むしろそれを応援する傾向にある。
SUPER BEAVERのような掴んだ心を離さないバンドは、いわゆる一発屋のようなバンドではなく、長く愛され続けるバンドになる事は間違いない。

君の名前で僕を呼んで / Call Me by Your Name
8

南イタリアでのひとなつの思い出

どこの画を切り取っても美しい映画。
南イタリアのどこかの一人の青年がアメリカ人の男と出会い、恋するひと夏を描いた作品。同性愛といったらそれまでだが、この作品は同性愛をとても綺麗に描いていると感じた。

青年の日々の暮らしはスローライフのようで、インターネットから切り離された日本の忙しく流れの速い時間に急かされている我々にとって羨ましいものだった。ごはんは家の庭で家族全員で食卓を囲む。インターネットは一切出てこない。時間ができたら庭のプールで泳ぎ、読書をし音楽の好きな主人公エリオは楽譜を読む。ゆったりとした時間の流れを感じさせる。

想いが通じ合ったオリヴァーとの別れのあとのエリオの父からのエリオに対する言葉はとても重く、優しく、心打たれるものがあった。エリオの両親は同性愛を汚い、嫌悪感を抱くものだとは考えない。むしろ、父親はそれを素直な感情に従った素晴らしいものだとエリオに伝える。その話を聞くエリオのまなざしは強く、真摯に受け止めるものだった。

サウンドトラックも映画のテーマにあっている。坂本龍一のピアノの曲やステファン・スティーブンスのMystery of LoveやVisions of Gideonが特にお気に入りだった。

この作品は最後のエリオの父の言葉を除いて非言語的な場面に重要なメッセージが込められている。ストレートに何かを伝えるものではない。だからこそ、自分の胸に引っかかる「何か」もやもやするものがあり、それを考えるきっかけが作られると感じた。
夏にみたくなる、そんな作品である。

LISA RPG / LISA: the First / LISA: the Painful / LISA: the Joyful
7

だれも幸せにならない世界、LISA: the Joyful

一部でコアな人気を誇る愛されているゲーム、「LISA」シリーズの最終章。ダウンロードコンテンツで購入できる「LISA: the Joyful」とはどういった作品なのでしょうか?
今作は前作の「LISA: the Painful」で主人公だったブラッド・アームストロングの血のつながらない家族である娘、バディがフラッシュという現象によって荒廃し、人類が激減し女性のいなくなった世界で必死に生き抜いていくストーリーになっています。
さまざまな理由からおそろしい化け物へと変じ、か細い声で「バディ、助けてくれ」という言葉を残し、連れ去られたブラッドを追いかけつつも、自身の「一番になりたい」「誰よりも、何よりも強くなりたい」という欲求を満たすためにバディはさまざまな地方、地域にちらばる権力者たちに挑んでいきます。
その道中でブラッドを師範と呼ぶ兄弟子のランドーと出会います。互いを必要としながらも、平和主義者でバディにごく普通の人生を歩んでほしいランドーは、血塗れた道を行くバディとの関係に悩み苦しんでいきます。さまざまな思惑、増えていく一方の謎のばけもの、ランドーとの別れ、幻覚の中で責めるように見つめてくる義父。だれも幸せになれなかった世界が描かれます。それでいてなぜかその彼女らの生き様に魅了されるような作品です。

ファイナルファンタジーXIV / FINAL FANTASY XIV / FFXIV / FF14
9

漆黒のヴィランスで世界は広がる

多人数型MMORPGであるファイナルファンタジー14に追加ディスクが発売となりました。
冒険の舞台が原初世界のエオルゼアを離れ、光の氾濫によって夜の無くなった第一世界へと広がり、光の戦士だった主人公(プレイヤー)は闇の戦士となり世界に闇を取り戻す戦いに身をささげる、という内容です。
光が正義、闇が悪といった印象を持ちやすい心情の中で、あえて光が悪で闇を求めるといったストーリー展開は意外性があり、新鮮な気持ちでプレイできます。
また、LVキャップが70から80に引き上げられ新たなるジョブアクションが追加されるとともに、新ジョブのガンブレイカーと踊り子が増えた事で、既存のプレイヤーもLVあげに新たに挑む事ができます。
キャラクターの成長を楽しむのが好きな人にもプレイする楽しみが増えたと言えます。
今までのファイナルファンタジー14で蓄積されたデータをもとに、よりよいプレイ環境へと改善されています。加えて新規ユーザーの為にLVあげをし易くしたり、ソロでもダンジョンに挑めるようにしたりといった試みがなされています。
装備品、クエストも大量に追加されたので、サブストーリーの好きな人や、物づくりや釣りをしたいといった生産職をやりたいというプレイヤーなど、自分のスタイルにあったゲームライフが送れるようになっています。