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mikan2you0のレビュー・評価・感想

バーフバリ 伝説誕生
9

とにかく壮大で面白い

「バーフバリ 伝説誕生」は、2015年にインドで公開され大ヒットした映画で、壮大なアクション、兄弟同士の争い、歴史フィクション、ファンタジー、恋愛などが詰めに詰め込まれた超大作だ。主人公はシヴドゥ(マヘンドラ・バーフバリ)とその父であるアマレンドラ・バーフバリ。
物語は、幼子のシヴドゥがある村に辿り着くところから始まるが、このただ事ではない始まり方が、もう既に壮大な物語の始まりを感じさせている。

村に辿り着いたシヴドゥはそこに暮らす夫婦に引き取られ、大切に育てられ、成長する。普通の青年たちと混じって遊ぶ場面などもあるが、シヴドゥは信じられない怪力と身体能力の持ち主である。母親のために村の巨大な石を滝の下へ投げ入れたり、滝の絶壁をよじのぼったりするのだ。
この辺りのありえないような怪力と身体能力の高さの描写は合成なので、この辺りで無理と感じる人もいるかもしれない。
個人的には、村の美しい景色や村の人々もあっさり受け入れたその様子などから、これはこういうものなんだな、と抵抗なく受け入れることができ、どんどん物語に引き込まれていった。普段こういった合成は苦手だが、この映画は面白いので全く平気だった。
これは単なる始まりに過ぎず、その後に思いもよらなかった物語がシヴドゥと観客を待ち受けているのだが、入り込める人には最高の映画だと思う。華やかな衣装、美しく強い女性、豪華な城、面白いキャラクターなど、見ていて飽きることがない。
星9にしたのは、色々な場面がいちいち壮大なので、そこに入り込めない人もいるかもしれないと思ったため。何にも考えないでとにかく面白い映画が見たいという人にはおすすめ。

ゼルダ無双 厄災の黙示録
10

ゼルダ無双

無双とタイトルがついてますが、前作と異なり、【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】 の100年前が舞台です。
作品紹介からは、敗北ルートのみと思われますが、実際は勝利ルートです。
その為、前日譚というより、ブレワイルートにはいかない完全なパラレルワールド、扱いとなります。
ブレワイでは、死亡してしまったキャラやブレワイ本編のキャラが使用できます。
ブレワイと完全なオープンワールドではなく、限られたマップ内の移動のみとなります。ですが、敵も多く爽快感もあります。
本編終了後も様々なキャラが使用できるようになり、視点も様々です。でもあのキャラとか、このキャラとか、使えるのかと少し驚きました。
レベル上げですが、主人公のリンクが一番しやすいです。武器も意外なものも使用する事もあります。
ただ、何故、このキャラにこの武器?と思う事もあります。
前述の通り、ブレワイ本編で死亡したキャラも使用できるため、こう戦っていたんだろう、とか、
ブレワイ本編のキャラとも共演する為、感慨深いものもあり、中には『こうなってほしかった』と心から思うストーリーもありました。
神獣も使用できますが。やはり小回りはあまり効かないので、クリアに時間がかかる事もありました。
でも、やはりブレワイ本編で死んでしまったキャラが生き残るのをみると、嬉しかったです。

オールド・ボーイ
7

切ない

初めて見た韓国映画だったが、全体を通して流れてくる切ない感じのBGMがよかった。この映画の世界観をよく表現できていたと思う。
内容としては、ハリウッド版に比べて無駄なシーンが多すぎる。オチもダラダラと続け、全体的に締まりがない感じ。
それともう少し監禁シーンは見たかったですね。短い感じはしました。ただトレーニングをしてヘバってるオ・デス(主人公)は面白かった。
あとはミドを演じたカン・ヘジョンは可愛かったですね。ベッドシーンは必見かも。
映画を見ながら出演者がコメントをするのが音声としてDVDに入っていて、そこで気づいたのですが、最初の方でオ・デスがミドに看病されて目を覚ました後、ベッドに移る時にオ・デスが頭をぶつけるシーンがあるのですが、そこには笑わされました。
痛いシーンを心配される方もいると思うのですが、ちょっとキツめかもしれませんね。現実的にも起こりそうな事だったので…浮世離れしていれば作り物として見れたと思うのですが。
全体をシンプルに評価するならやっぱり面白かったですよ。独特の世界観はあるし、とにかく切ないですね。
話はハリウッド版に比べてソフトめになってますけど。
個人的には韓国版を見てから、ハリウッド版を見るのをお勧めします。

隣の影
9

ぐいぐい引き寄せる映画

アイスランド他ヨーロッパの複数国が出資して作られた作品。
最初、薄暗い朝の時間(おそらく午前4時か5時頃)の薄暗い室内のシーンから始まり、ヨーロッパの暗い映画なのかな…と少しがっかりしたまま見始める。
するとパソコンでエッチな画面を見ている夫が登場し、朝からそんなもの見て…と思うところに今度は妻が登場する。
妻はもちろん夫に怒りをおぼえるが、でもよく見ると、昔夫がつきあっていた元カノとの性交渉を隠し撮りしたデータと判明する。
そして妻はさらに怒りがヒートアップし、夫を家から追い出してしまう。
そして夫が実家に帰る、というところから映画が始まる。
始まりとしての引き込み方がよくて、ぐいぐい引き込まれてしまった。
夫の実家でのことが徐々にメインのテーマにすり替わっていくが、徐々に実家のことがメインになっていく進め方もうまかった。
実家の両親と隣の家の人たちのちょっとしたいさかい、勘違い、思い込みがエスカレートして迎えるラスト。
思い込みのうち1つでも事実と違うとわかっていたら違うラストだったかもしれないとも思う。
勘違い、思い込み、すれ違いの重なりで変化していく人間関係が上手に描かれており、日常の積み重ねからのラストが素晴らしかった。