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戦後西独映画史に燦然と輝く戦争娯楽映画『撃墜王 アフリカの星』
『撃墜王 アフリカの星』は1957年に公開されたモノクロのドイツ戦争映画で、第二次大戦時のドイツ空軍パイロット、ハンス-ヨアキム・マルセイユの戦歴を描いています。
出演はヨアキム・ハンセンとマリアンネ・コッホ、監督はアルフレッド・ヴィーダーマンで、監督の経歴はナチス時代に遡れます。
『撃墜王 アフリカの星』は1957年8月にベルリンで先行公開され、ドイツで興行的な成功を収めました。
本作に対しては厳しい評価も存在します。
すなわち、ドイツの戦争努力の描写が戦時中のプロパガンダに近かったこと、過去と誠実に向き合うことを避けたことが批判の的となりました。
しかし、新聞諸紙の報道によれば、観客は「心地よい感動に酔い」、より若い世代は熱狂したようです。
映画の冒頭で、第二次世界大戦の勃発前にヨッヘン・マルセイユ（ヨアキム・ハンセン）がベルリンの空軍学校に入校する場面が描かれます。
彼の飛行隊は北アフリカのアフリカ軍団に所属することになり、マルセイユは瞬く間に最も成功した戦闘機パイロットになります。
彼の所属部隊は多くのパイロットを航空戦で喪失し、マルセイユは作戦の有効性を疑い始めました。
彼は勲章を受章するためにベルリンに出張し、そこで女性教員ブリギッテ（マリアンネ・コッホ）と恋に落ちます。
2人はローマに赴き、そこで勲章を受けます。
ブリギッテはマルセイユに亡命するように説得をしますが、彼は北アフリカに戻ってしまいます。
エジプトへの飛行中にマルセイユの戦闘機のエンジンが故障して墜落してしまいました。
マルセイユはパラシュート脱出を試みましたが、後に彼の遺体は砂漠の中で発見されました。
ブリギッテはその死の知らせを受け取ります。