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kurota1のレビュー・評価・感想

ピンポン / Ping Pong
10

人生で一番見返した映画

スポコン青春映画、と簡単にくくってしまうにはもったいないほどに円熟した、青春と成長の物語。
卓球で頂点を目指す高校生たちの熱く青い日々と、ヒーローの挫折と復活、そしてその陰で消費されていく凡人たちにまでフォーカスした、みずみずしさと苦々しさの同居した作品だ。
主人公ペコの怠惰な始まりを蹴散らすような親友の才能の開花や、それに伴う初めての挫折、そして復活が華々しいのはもちろん、どこまでも続くようなペコとスマイルの、他社の介在を許さない友情にも惹かれる。
一方で、卓球に浪費される鬼才ドラゴンや、人生をかけた卓球の花が開かなかった凡人アクマなど、レールに乗っかれなかったはみ出し者を救済する物語性が今作のキモだとわたしは考える。
なかでも幼馴染のスマイルにけちょんけちょんにやられたアクマが道端で絶叫する「どこ見て歩きゃ褒めてくれんだよ」という痛切な思いに、かつて夢をあきらめた大人たちは痛いほど揺さぶられてしまうのではないだろうか。
青春といえば青くさくて暑苦しい、そこがいい、というのが通例だが、映画ピンポンは青春映画でありながらどこかダウナーで、けれども見たひとをすっかりすくいあげてくれるような救済をもたらす、ヒーロームービーだとわたしは思う。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら
10

悪役令嬢から、ヒロインへ華麗なる転身が面白い。

主人公は、わずか16歳で不慮の事故で死んでしまい、ある時、自分が乙女ゲームの悪役令嬢、カタリナ・クラエスに転生してしまった事を知ります。そして、その運命はハッピーで国外追放、バットで死という全く転生しても良い人生は迎えられそうもない、過酷な運命でした。過酷な運命に立ち向かうべく、剣を習得したり、魔力を強化しようとしたり、ヘビのおもちゃを奮闘したりと少しズレていますが、励む日々を過ごします。
また、乙女ゲームの世界がメインになっているので、ターゲットになる男性キャラが魅力的。好みは分かれると思いますが、等身大の主人公目線で楽しめ、毎回見ていて、うっとりしたり、ドキドキしたりできます。また、主人公が破滅フラグばかり意識して、無自覚にターゲット達を引きつけては、めちゃくちゃ鈍感な解釈をしていくのが愉快です。
本来なら、忌み嫌われ役の悪役令嬢のはずなのに、いつのまにか、ヒロインキャラであるマリアも退け、しっかりヒロインになってます。ただし、主人公はあくまでも無自覚でそこから生まれるドタバタがたまらないエッセンスになってます。転生するという話はよくありますが、まさか、悪役令嬢からヒロインにのし上がっていく様が本当に斬新で面白いです。

Fear, and Loathing in Las Vegas / FaLiLV / ラスベガス(バンド)
9

新時代の音楽

当バンドはラウドロックという分野のバンドです。ラウドロックは、ヘヴィメタルやハードコアなどから派生したロックの一種であり、激しい音楽性が特徴です。「Fear and loathing in las vegas」は従来のラウドロックに加え、ダンスミュージック、ゲーム音楽、EDM、エレクトローンなど他分野の音楽分野が気持ちよく混ざっています。特に当バンドはロック×電子音というものに注力しており、相反する二つがそれぞれ邪魔をすることが無く、芸術のような音楽性を感じさせてくれます。
また、当バンドの特徴は転調にもあります。転調とは音楽の雰囲気が変わることを指しますが、このバンドの転調は非常に素晴らしいです。ロックからエモーショナルな曲調になったり、エモーショナルな曲調からEDMになったりすると普通は違和感が出るのですが、一切の違和感がなく美しい転調を聞くことができます。
このように他分野の音楽性の融合を聞くことができるということですが、このバンドを一言で表すなら「メチャクチャ」です。転調や他分野などの音楽性を取り入れているので、今まで聞いた音楽とは違うことが一瞬で分かると思います。
頭の中をメチャクチャにされながら、なぜか心地いいという音楽は当バンドでしか味わえないと思っています。
「Fear and loathing in las vegas」は精力的に活動をしており、飽きない音楽性を常に提供し続けてくれる非常に良いミュージシャンです。

幽☆遊☆白書 / 幽遊白書 / 幽白 / Yu Yu Hakusho
8

ほどよい長さで何も考えずに楽しめるキャラマンガ!?幽遊白書?

ハンターハンターでおなじみ(長期休載という意味でも)の冨樫義博先生の出世作である「幽遊白書」
90年代ジャンプマンガ王道の展開が好きなら一度は読んでおいて損はありません。

--オススメポイント--
①ほどよい長さ
近年は長期化により後半や結末がグダグダになる作品もありますが、この「幽遊白書」は19巻とかなり読みやすいボリュームです。
この作品の知名度・影響力からすると意外に短いと感じる方も多いのではないでしょうか?
この19巻が絶妙でして、王道展開を飽きさせず、「もっと読みたかった」くらいの読後感を与えてくれます。
(特に魔界編はキャラも魅力的なので、もっとじっくり読みたかった!)

②何も考えずに楽しめる、これぞジャンプな王道展開と、魅力的なキャラ
修行→戦闘→苦戦→更なるパワーアップで勝利→次の戦いへと言う流れや、
トーナメント形式の大会、
真似したくなる必殺技
などなど、これぞ超王道展開が楽しめます。
通常この展開の繰り返しだと飽きてくるのですが、前述のほど良い長さがダレを感じさせません。
またもう一つ、蔵馬・飛影はじめとするキャラがめちゃめちゃ魅力的なのも王道を楽しませてくれる要因になってます。
(初登場時の飛影があんなキャラ変すると誰が予想したでしょうか。。)

程よい長さで王道ジャンプマンガを読みたいなら、
間違いない面白さです。

スターオーシャン セカンドストーリー / Star Ocean: The Second Story / SO2 / スターオーシャン2 Second Evolution / Star Ocean: Second Evolution / SO2SE
10

不朽の名作!PS1時代の大人気タイトル『スターオーシャン セカンドストーリー』

プレイステーション用ソフト、『スターオーシャン セカンドストーリー』。
このゲームは私が自信を持っておすすめする、不朽の名作RPG作品であり、これをきっかけに今のゲーマーの私がいるといっても過言ではないのである。
まず驚いたことに、ゲームスタートをさせると、いきなり主人公を男女どちらにするのか選ばせてくるのである。
何の前情報もなしに選べるわけないだろ…!と思いつつも、とりあえず男の子の『クロード』を選んでプレイしてみた。
ほう。
未開惑星の探索中に、変な通信に巻き込まれて見知らぬ別の未開惑星に飛ばされる…。
そこでヒロインの『レナ』と出会うのである。
そう、もう一人の主人公はレナである。
『ソーサリーグローブ』と呼ばれる石の力で、魔物がうじゃうじゃと現れるこの星。
旅の途中で出会う様々な仲間と共に悪の組織を倒すのが目標…のゲームなのだが、やりこみ要素が多すぎる。
まず、クロード編でしか仲間にならないキャラ、逆にレナ編でしか仲間にならないキャラがいる。
これはもうその時点で2回プレイすることが決まったも同然である。
また、このキャラとこのキャラは一緒に仲間にできない、という組み合わせもある為、8人のパーティ枠の中にどう12人のキャラを選びこむのかといった楽しみがある。
そしてアイテムクリエイション。
素材を利用してアイテムを作成するのだが、同時期に発売されたRPGではこういったクリエイション系の要素は新しいものだった。
レベルアップ時にもらえるスキルポイントを戦闘スキルに振るのか、はたまたアイテムクリエイションをするために複数スキルを取得するのか…これがかなりの悩みどころである。
アイテムクリエイションには、絵画、錬金、調理、武器製作などに加え、特技として『ピックポケット』、所謂『盗み』や『スリ』がある。
NPCや、町に滞在する自分の仲間からアイテムを盗めるのである。
そんなゲームを子供にやらせてよいものだろうか。
他にも、仲間との感情度により80種類以上ものエンディングが存在したり、戦闘中にキャラがランダムで発したボイスをコレクションしてメニュー画面で再生する機能…ミニゲームや、クリア後に挑戦できる試練の塔、キャラの戦闘スキルを使用すると溜まる熟練度(これが高まるとその技が強くなる)など…。
レベル上限も255まである。
これでもかというぐらいのやりこみ要素。
この人気ぶりに、4コママンガやアンソロジー、小説、ガンガンコミックスでの漫画化、アニメ化、ゲームボーイで続編が出たり他のハードにも移植された。
これは思い出補正だけではなく今でも胸を張って面白いといえるゲーム。
ぜひプレイしてみてほしいと思う。

世界樹の迷宮X / Etrian Odyssey Nexus
9

自由度の高いダンジョンRPG

この作品は、シリーズ集大成であり、3DS最後の作品だ。自分で操作するキャラクターを始め、ダンジョン、敵、音楽等、全てが詰まった作品だ。ダンジョンに赴くキャラクターは男女30種類、計60種類ある。キャラクターの見た目自体は同じであるが、髪、目、肌の色、声を自由に選択が出来るので、唯一無二のキャラクターを制作する事が可能だ。その為、同じキャラクターを何人か作って双子や三つ子といった設定にする事も可能。勿論、男性のキャラクターに勇ましい女性の声を付けて、男装のキャラクターを作る事も、その逆のキャラクターも作ることが可能である。ダンジョンも前シリーズの物が使用されており、懐かしさも堪らない。そのうえ、ダンジョンのギミックは複雑かつ難解で、前作までのシリーズとは一癖も二癖も違い、歯ごたえのあるものとなっている。そんなダンジョンで懐かしい人々に出会うのはとても嬉しいものだ。過酷な迷宮を踏破し、また新たな迷宮に挑む。「次はどんなギミックがあるのだろう?誰に出会うのだろう?」と思いながら進めるのはとてもワクワクする。3DS最後のお祭りのようなゲームを是非楽しんで欲しい。

モンスターハンターワールド:アイスボーン / MHWI
8

初めてやったモンハンワールドシリーズ!

これまでのモンハンのシステムを継承させた上で新しいコンテンツやモーションが追加され、これまでシリーズをやってきた人にも新鮮味が強いゲームになっています。初めてプレイする人にもチュートリアルがしっかりしており、武器ごとにも操作の確認がいつでもできるので初心者にも優しいゲームになっています。
グラフィックもすごく綺麗でプレイのしごたえもかなりあると思います。
オンラインプレイにすると上級者の人たちが集まるので、初心者の私にはアウェイな感じになってしまったのでそれだけが少し残念かな、、、他のプレイヤーに遠慮しがちなプレイになってしまうことがしばしば、三回連続で倒れてしまってクエスト失敗になってしまったときはすごく申し訳ない気分になってしまった。
モンハンというとやはり採集などが素材集めの基本となります。一部の採集ポイントにおいて採集時間が短縮されて、楽になったのは非常に良い点です!手軽に素材が揃えられるので、そういうところにストレスを感じていた人にとっては改善された良い点だと思います。
ゲーム性においては不満な点はなく快適にプレイできています。オンラインをもう少し初心者にも優しい形にしてくれるとすごくうれしいです。

関ジャニ∞ / Kanjani Eight
10

アイドルの枠にとどまらない

関ジャニ∞をただのジャニーズのアイドルだと毛嫌いされる方も多いかもしれません。
しかし彼らはアイドルでありながら、アイドルを土台として音楽を純粋に楽しんでいるのがすごく伝わってきます。
デビュー時は関西色、お笑い色の強い曲ばかりでしたが、デビューから6年ほど経つと関西色やお笑い色が全くない「LIFE~目の前の向こうへ」をリリースします。これは関ジャニ∞初めてのバンド曲でもあります。アイドル、関西、お笑いという枠からこの曲で脱しました。これは彼らの強い意志でもありました。
この曲をきっかけにメンバーはバンド練習に励み、ロックフェスにも出れるレベルにまで達しました。
また関ジャムという番組が始まり、音楽関係の様々なジャンルの方たちとセッションする機会もあり、そこでたくさんの刺激をうけ、彼らの演奏力、音楽力を技術だけじゃなく磨いていきました。
アイドルという土台があってのバンドなので、彼らのもともとのバラエティ力や俳優業などもこなしてのバンド演奏。こんなにたくさんのことを経験している彼らでないとだせない音があります。
そして、本当に小さいころから一緒にやってきたメンバーであるためその絆は深く、バンドセッションの端々にその絆の強さを感じることができます。