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kumaigumaのレビュー・評価・感想

Persona4 the ANIMATION / P4A
10

ゲームも面白いけどアニメも面白い!

ゲームに沿った内容となったアニメ、「persona4 the ANIMATION」。主人公が1年間、転校してきた町で起こる不可解な失踪事件を解決し、だんだんと黒幕に近づいていくストーリーなんですが、分かり易くて面白かったです。
ストーリーはゲームなどで起こる様々なイベントも結構入っていて、ファンとしては嬉しいかぎりでした。
特にペルソナが覚醒するシーンはやっぱり熱かった。戦闘シーンなども迫力があり、忠実に再現されているなと感じました。
またペルソナシリーズで欠かせないのが個性的なキャラクター。各々魅力的で性格も被らず最高でした。仲間になる上で各キャラの負の感情みたいものを垣間見る所があるんですが、それを受け入れてペルソナを手に入れるという演出が起こります。自分の中に隠されたもう1人の自分と対峙するシーンは、内容が現実でもありそうで感情移入してしまう事もありました。ペルソナを出現させるとき、一人ひとりがアルカナのカードを砕くんですが、その砕き方も全員違う所なども制作スタッフの方々のこだわりを感じました。
アニメを見ていると推しキャラが生まれますが、この作品に関しては全員が良すぎて全部良いとなってしまいます。
あと忘れてはいけないのが音楽。私は当時、PlayStation Vitaでゲームをした記憶があるんですが、家族がやっているのを見てて音楽がめちゃくちゃ洗練されてて、しかもカッコいい曲を聴いて、ストーリーよりも音楽目当てでプレイした思い出があります。アニメでも音楽のお洒落でカッコいい所は変わらずで、戦闘シーンの曲がボーカル入りというのは驚きました。今でもBlu-rayで見たり、サウンドトラックを聴いたりするほどよかった作品です。

華麗なるギャツビー
10

見終わった後、頭から離れなくなる衝撃のラスト!!!美しき悲劇「華麗なるギャツビー」あらすじと見どころ。

見終わった後、頭から離れなくなる衝撃のラスト!!!
音楽、衣装、ストーリー、キャスト。全てが華麗。名作映画「華麗なるギャツビー」のレビュー記事となります。

映画「華麗なるギャッツビー」の概要、あらすじ、そして見どころについて簡単に紹介します。
およそ3分で読める記事となっております。※ネタバレを含みます。ご注意下さい。

【作品概要】
原作はアメリカミネソタ州出身の作家スコット・フィッツジェラルドによる小説「グレート・ギャツビー」。
2013年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されたアメリカの作品。

【あらすじ】
舞台は1920年初頭、経済成長真っ只中のアメリカ。
証券会社に勤めるニック(トビー・マグアイア)はニューヨーク郊外のウエスト・エッグに引っ越してくる。

ニックの住む家の横にはそびえ立つ城のような大豪邸があり、そこでは毎週末盛大なパーティーが開催されていた。
その豪邸の持ち主であり、パーティの主催者である謎の男こそが、ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)である。
そしてある日ニックは彼からパーティへの招待を受けることになる。

ニックは招待されたパーティへ参加したが、驚くことに多くの著名人やセレブリティが参加するそのパーティに正式に招待されたのはニックだけであり、
それだけでなく、今まで誰も主催者であるギャツビーの姿すら見たことはなかったのだ。しかしニックの前にギャッツビーは突然姿を現した。
そして彼らは友人となったが、ギャツビーがニックに接近したのには、理由があった。その理由とはニックの親戚であるデイジーという女性に近づくためである。
後に判明するのだが、ギャツビーとデイジーは元恋人であり、ギャツビーが軍人になり戦争へ参加したことが理由で彼らは離れなければいけなかった。
そして戦争の間にデイジーは鉄道王の息子であるトム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)と結婚をすることになった。

ある日、ニックは既婚者であるデイジーを他の男性に引き合わせることに戸惑いながらも、ギャツビーへの好意で、お茶会をセッティングをすることになる。
そこで再開をした二人は長年の寂しさを埋めるかのように惹かれ合い、再び恋に落ちるのであった。

そして全てを白紙にしてデイジーとの人生を歩むことを願うギャツビーは、デイジーに「トムのことを一度も愛した事はなかった」とトムに言うように求めます。
しかしデイジーは「かつては一度結婚を決めたトムとの過去は変えられない、今あなたを愛しているだけではダメなの?」と涙を流してしまうのでした。そんな中、ギャツビーのことが気に入らないトムは、彼のコンプレックスである、貧しい生い立ちに関して挑発を始める。そしてついにギャッツビーは挑発に耐えることができず、
ウイスキーの瓶を叩きつけ、文字通り鬼の形相でトムに殴りかかってしまう。それを見たデイジーは怯え、彼女の心はギャッツビーから離れてしまうのであった。
そんな中、トムはデイジーに「ギャツビーと家に帰るように」と伝えた。

そして物語は悲劇のエンディングへと向かう。
帰り道、デイジーの運転する車の前にトムの愛人であるマートルが突如飛び出し、デイジーはマートルを轢き殺してしまう。しかし、ギャツビーはその事実を隠すため、そのまま車を走らせ現場から去って行くのであった。
その後、遅れて現場を通ったトムは事故現場を目の当たりにし、マートルの夫であるジョージに彼女の死はギャツビーの仕業だと伝えた。

デイジーと共に町を出ることを諦めていなかったギャツビーはデイジーの回復を待ち、自宅のプールにて彼女からの電話を待っていた。そして、ついにベルがなった電話を取るためにプールから上がった瞬間、彼はマートルの夫によって射殺されるのでした。そしてその電話をかけたのはデイジーではなくニックであった。

ギャツビーの死後、ニックは彼以外にマスコミしか参加していないギャツビーの葬儀をデイジーに伝えようとするが、彼女はニックからの連絡を受け取ろうとはせず、
トムと共にニューヨークを離れるのであった。

時は進み、それらの一連のストーリを回顧録にまとめたニックはタイトルに「華麗なるギャツビー」と記した。

【見どころ】
何度もこの映画を鑑賞している私のおすすめする見どころとしては、映画を彩る音楽、衣装、そして悲劇のストーリーです。
そして個人的に最も注目をして頂きたいポイントとしては、序盤のパーティでのギャツビーが初めて姿を表すシーンです。
登場シーンで流れる「Rapsody in Blue」には全身の鳥肌が止まりません。皆さんも一度はどこかで耳にしたことがあるはずなので是非チェックして見てください。
ちなみにオリエンタルラジオ(RADIO FISH)の有名なMV「PERFECT HUMAN」のモチーフになったのもこの登場シーンです。
あっちゃんこと中田敦彦さんもこの映画が大好きでMVをパロディしたと自身のYoutubeで話しておられました。

そういった見どころシーンもたくさんあるので、もし見たい映画に迷っている方はぜひ映画「華麗なるギャツビー」ご覧ください。
以上、華麗なるギャッツビーのあらすじと見どころの紹介でした。

映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝
8

良くも悪くもドラえもんらしくない作品

この作品は、もともとはコミックスに収録されていた「もりは生きている」「さらばキー坊」という話を映画としてリメイクしたものです。
開拓が進められている裏山で苗木を見つけたのび太は家に埋めてあげようと持ち帰りますが、ママに邪魔だから植えないでと言われてしまい、ドラえもんに助けを求めます。ひみつ道具を使い動き喋れるようになったキー坊と、地球の植物を全て取り上げようとする宇宙人と地球人であるのび太たちの3つの関係性を描いたストーリーです。
良くも悪くもドラえもんらしくない描写が多く、特に後半ではショッキングな場面が多く見られます。メッセージ性が強く、環境汚染や環境破壊がテーマとされているため内容が少し難しいです。また、物語の展開も少し強引なところが多いため、小さなお子さんだと十分に楽しむことができないかもしれません。小学校高学年以上からであれば内容を理解して楽しめると思います。
ドラえもん映画の中でも特に映像美術が素晴らしい作品で、静かで少し不穏な空気感を持っています。コミカルな映画ではないため、家族で楽しく見るといったことには向いていないかもしれませんがお子さんと一緒にみて環境について学んだり、落ち着いた雰囲気で見ることのできる作品です。

WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜
10

林業最高じゃん!

大学受験に失敗し、高校卒業後の進路がまだ決まっていない平野勇気(染谷将太)は人生に迷っていた。
そんな時、商店街に置いてあった林業で働く方の募集のパンフレットを見つけ、その表紙の女性目当てで勇気は応募する。
三重県の山奥まで来た勇気は他の林業を志望する若者たちと一緒に基本的な研修を学んでいた。
しかし、勇気は今一つやる気が出ない状態で研修を過ごし、林業を馬鹿にした態度だった。
自分にはこの仕事は合わないと思い、辞めようと宿泊施設から脱走しようとするが、表紙の女性 石井直紀(長澤まさみ)に会い、その女性とまた会いたいとの下心から脱走を中止し、施設に残る。
研修を終え勇気は破天荒な山の男 飯田与喜(伊藤英明)の家に居候しながら中村林業で1年間の研修を積むことになった。
初めは慣れない仕事に耐えかねて脱走しようとするが、与喜に連れ戻されたり、怒鳴られながらも悪戦苦闘しながら仕事を一つ一つ覚え、林業の大切さを学んでいき、大きく成長する。
「林業」は想像つかない分野であり、実際に従事している方を見ることはなかなかないと思う。
しかし、私たちが日々使っている紙、家の土台になる材木は林業の方々が日々山と向き合い一本一本育てているからこそ手に出来るものだと改めて実感した。
自然が大好き、非日常体験をしたい方にお勧めの映画である。

将国のアルタイル
9

実在地名の元ネタ探しも一興の中世ファンタジー

月刊雑誌『シリウス』(講談社)にて2007年から連載が開始された中世ファンタジー作品。主人公「マフムート」が暮らす商業国家トルキエと帝国バルトラインとのし烈な戦いが織りなす物語だ。2017年7月~12月にはアニメ化もされており、こちらも同時に薦める。

主人公のマフムートは戦争で親を失い、雄鷲のイスカンダルと共に将軍カリルに引き取られ、彼もまた養父と同じように将軍となった所から始まる。失敗を重ねながらも持ち前の頭脳と度胸で逆境を乗り越えて成長し、信頼と実績を重ねていく…という王道を地で行くスタイルが良い。
未熟だった彼は「希望の星」と称されるほどに成長した。トルキエの地盤固めのために様々な国と都市を渡り歩き、味方になるよう説得していくが、そこで出会う人物はアクの強い者たちばかり。4つの国の王の世代交代背景がどれも特徴があり、「婚約者アイシェを守る決意を固めた末に親を殺し、王になったオルハン」、「マフムートの一計で母を廃位させて弟を王にしたアイシェ」、「段々と歪になっていった兄王・バラバンを討ち取り、王となったバヤジット(4人の中で死亡フラグオーラが半端ない)」、「自ら王になるために親を殺したイスマイル」と涙を流す展開もあるが、バヤジットの姿を見て躊躇いなく親を殺したイスマイルは逆に清々しいものがある。

本作で欠かせない存在と言えばザガノスという青年。将軍として冷静で優秀だが基本的に辛辣な性格でマフムートも例外なく衝突は少なくなかったものの、徐々に彼を認め態度も幾分か穏やかになっていった。二つ名も「毒薬のザガノス」なので毒薬の知識が豊富ゆえだが、むしろ性格の事を指しているのではないかと思わせてしまう。そんな彼だが皇帝の姪・レレデリクや宰相・ルイの反応から出自は帝国出身で侯爵家の子供以外の事は分かっていない。ちなみに遠征時は登場初期に見せたクールな態度ではなく、帝国への強い怒りと憎悪を見せていた。

本作はフィクションなので地名は架空なのだが、各都市の特徴を踏まえると自ずとモチーフが分かってくるのは面白い。例えば「ベネディック」という街。名前の響きは当然だが、海上貿易が盛ん、運河は道であり移動手段はもっぱら船である事からピンと来る人はいるはず。また各都市・国家の歴史を始め細かい所まで設定がされているので、作者の力量も大したものである。