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kotosakue4のレビュー・評価・感想

双生児 -GEMINI-
7

眉なし顔が印象的

登場人物が全員眉がなくて、その見た目のインパクトがすごいです。なぜ、あのような演出にしたのかよくわかりませんが、たしかにあの顔のおかげで不気味さは増していたと思います。双子の話なんてありふれているのですが、本作ではほかの映画では味わえないほどの不気味さが味わえます。
また、双子の二人の生きてきた環境が違いすぎるし、雰囲気も何もかも違う二人を一人が演じており、そこがすごいと思いました。さすが、本木さんです。野獣のようなほうのときは、不気味さが増し、金持ちの医師の時は気品があふれており、さすが演じ分けがすごいです。でも、貧困街の人を見放したり、いい方も大概でした。
りん役のりょうさんはすごく妖艶でした。顔はアイドルとかそういう系のかわいさはないのですが、すごくきれいでした。なんかよくわからない魅力のある人だなと思いました。原作は江戸川乱歩さんで、彼らしい不気味さのある話でした。最後の方は、私の読解力がないのか、どこか見落としたのか、ちょっとどっちがどっちかわからなくなってきました。でも、そのややこしさも双子もののいいところかなあと思います。音楽、衣装も、お話にあったもので、不気味だけどどこかかっこよくて好きな作品です。

機動戦士Ζガンダム / Mobile Suit Zeta Gundam
10

ファーストしか知らないあなたに捧げます

初回放送から40年以上が経過し、2021年には『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が上映され、2022年には『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が上映予定されており、その勢いはとどまることを知らない『機動戦士ガンダム』シリーズ。
本稿では『機動戦士ガンダム』の続編にあたる『機動戦士Zガンダム』のレビューを行います。

物語は前作から7年経った宇宙世紀0087年が舞台となっており、ジオン公国に勝利した地球連邦軍が残党狩りを主とする部隊「ティターンズ」が幅を利かせていました。
そのやり方に反発する「エゥーゴ」という組織に所属する、前作ではライバル的存在だったシャア・アズナブルがクワトロ・バジーナと名を変え、今作主人公のカミーユ・ビダンの住むコロニーに偵察のため侵入するところから物語が始まります。

そこでカミーユがティターンズのジェリド・メサとひと悶着起こし、その最中にティターンズが開発したガンダムMK-Ⅱを奪取したことから物語は大きく動きます。

ガンダムMK-Ⅱだけでなく、クワトロが乗る「リックディアス」や「百式」、アムロが登場する「ディジェ」、この後に登場する可変MS「Zガンダム」など、MSのバリエーションが前作より豊富だったり、カミーユのニュータイプとしての覚醒や成長、フォウ・ムラサメやロザミア・バダムといった敵パイロットとの交流による心境の揺れ動き、また、敵対関係だったアムロとシャアが今作では一時的に共闘するところの3点が前作ファンにはグッとくるものがあるのではないでしょうか。

エゥーゴ、ティターンズだけでなく、ハマーン・カーン率いる「アクシズ」が参戦して3つ巴になったり、TV版と後年上映された劇場版で最後の展開が違うなど賛否両論ありますが、既述した3点に着目すればもっと評価されるべきではないかと思います。