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kookooのレビュー・評価・感想

ベイビー・ブローカー
7

女性と男性の違いもわかるかもしれない「ベイビー・ブローカー」

韓国では国民的歌手としておなじみのIUではなく、主演俳優イ・ジウンとしてのIUをこの映画で見ることが出来る。
IUは美しくきれいだが、この映画で演じる「ムンソヨン」はハマっている役柄に思う。ムンソヨンは若くして子を宿してしまい、相手方もなく出産後は路頭に迷い、苦悩して赤ちゃんポストに預ける。その後赤ちゃんを取り戻すが、のちにブローカー組織とともに我が子を売ろうとするという役だ。また、ムンソヨン自身も粗末な孤児院的部屋で暮らしていたのだった。現代社会での闇部分が描かれているようで、リアリティがあり痛みを感じさせられる。
40代に突入しベテラン俳優の域に入ったカンドンウォンは、相変わらず容姿端麗。そのカンドンウォンが演じる「ユンドンス」も幼少期からの闇が深く、児童養護施設職員として働いているが、家庭環境に恵まれなかった子供たちの行く末のひとつであるかのように感じさせる。
家庭環境に恵まれない、またこれまで恵まれていなかった人々が、学校や自宅以外で自分だけの居場所があることの大切さがわかるシーンがある。
家族以外の者たちで絆を持って行動していくが、その距離感や存在意義についても温かさや一瞬の楽しさを共有する心があった。
結局はお金に困っても、殆どの女性は産んだ我が子を本能では簡単に手放すことができないことが描かれており、男性の本能にはないのかもしれないという違いも受け取れる作品だった。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー / The Super Mario Bros. Movie
10

任天堂の思いが込められた、CGがとてもきれいなマリオの本心が描かれた映画

「どうしても見に行きたい」と、アニメが大好きな主人に便乗して見に行ってきました。
マリオのファミコンが流行っていた、私がまだ小学生だった小さかった頃を思い出しながら、ゲーム『スーパーマリオ』シリーズの映画を見ていました。
日本語の吹替版を見ましたが、双子のマリオとルイージは、どう見えても双子には見えませんでした。役名を書いてくれたら、もっとわかりやすかったでしょう。

最初から最後までゆっくり飽きずに見られたうえ、アトラクションのような映画は子どもが見ていても楽しく、クッパやピーチ姫もとてもかわいかったです。シュール過ぎて面白かったクッパの歌は、思わずにやけてしまいました。もっと聞きたかったです。

すぐ諦めてしまう私と異なり、何度失敗してもボコボコにされても諦めず、挑戦する姿にとても感動しました。マリオを見習い、すぐ諦めてしまうことから卒業して私も「頑張っていきたい」と強く思いました。

映画スタッフがかなり試行錯誤したことが感じられるほどCGがとてもきれいなうえ、マリオの本心もしっかり描かれていた、任天堂の思いが込められた作品でした。とても面白かった映画を、ぜひもう1度見に行きたいものです。

グリーン・インフェルノ
9

最高級のカニバリズムスプラッタ映画【グリーンインフェルノ】

2013年に公開されたアメリカのスプラッタ映画、The Green Inferno(グリーンインフェルノ)。食人族がモチーフとなっている、カニバリズムスプラッタをリアルに表現した作品です。
社会運動の一環で、自然破壊が進み衰退を辿る民族を救うため、現地でのデモへと旅立った主人公ジャスティンを含む大学生集団でしたが、セスナ機の事故でカニバリズムを行う民族の領地に足を踏み入れてしまいます。最低な考えの首謀者や、レズビアンの恋人を食事に出され、ショックのあまり自殺してしまう仲間もいる中、どうにか脱出を謀る一行。しかし、良識的な仲間から、一人また一人と原住民に惨たらしく食べられてしまう残酷なストーリーです。
表現規制が多く、過度な表現が出来ない中、作中に人体を切断したり、内臓を取り出したりと、スプラッタも生生しく表現されており、スプラッタ好きにはたまらない作品となっています。また学生の心情もリアルに表現されており、最後に決死の覚悟で生き残ったジャスティンが原住民を庇う発言をした瞬間は、恐怖や狂気に充てられつつも自身の原住民を救いたいという根本の意思が揺るがなかったという、ジャスティンの強さも表す最高の一シーンの一つです。