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kapivara929c9のレビュー・評価・感想

マリッジ・ストーリー
8

誰にでも起こりうる“マリッジストーリー”

2019年アカデミー賞ノミネート作品。スカーレット・ヨハンソンとアダムドライバーのダブル主演、ノアバームバック監督が送る、リアルなヒューマンストーリーである。

衝撃的な離婚シーンから始まり、過去の回想シーンがところどころ混ぜられながら、胸が締め付けられるような、でもなぜか共感できる気持ちにさせられる。

最初はあんなにも愛していたのに。
同じようなバックグラウンド、惹かれ合い、お互い高め合う若い時代。そこから結婚し、日々が経つにつれ、最初の燃え上がるような、永遠に感じられた愛が、分からなくなる。

妻二コール(スカーレット・ヨハンソン)は女優として成長していきたいと思うが上に、監督である夫チャーリー(アダム・ドライバー)への見方に変化が出てきてしまうのだ。
次第に二コールは、誰かにコントロールされている感覚を感じ始める。それが最愛の夫チャーリーだと気づいてしまった瞬間、今までの思い出は全て悪となり、築き上げてきたかけがいのない時間全てが憎くなってしまう。
これは皮肉なことにとてもリアルで、誰にでも起こりうるのだ。

どうしてあの時、もっと客観的にお互いを見れなかったのだろう。
どうしてあの時、もっとお互い素直になれなかったのだろう。

きっと、お互いが変化していくからこそ、お互い最初の頃には戻ることができないのではないだろうか。

人が変化していくことで、家族の関係性も変化していくことを描いた作品だ。

サマーウォーズ / Summer Wars
2

サマーウォーズが不満なのは私だけ?

どうしてもサマーウォーズが好きではない。主人公の見せ場があまりなく、ヒロインがまったくかわいくない。まずこの時点で応援したい状況にない。家族の絆を描きたいのだろうが、親戚のおばさんは1番若い嫁に家事をおしつけたり、警察官の親戚はPCを熱くさせないための氷を勝手に別の部屋に移動させたり、何それ?という行動ばかり。あまり良い人たちには見えないのに、最後のところだけ急に協力してきても、感情が追いつかない。家族の絆がすごいと言われても響かない。
描写の仕方もしっくりこない点があった。とくにおばさんが影響力があるという描写で、町中の電力が止まって混乱している中、関係各所に電話をしまくって、何か解決策を言うならまだしも、しっかりしなさい、頑張りなさいの激励だけ。電気が止まって、町中が混乱している様をリアルに書こうしているわりには、おばあちゃんの行動がまったくリアルでない。90過ぎのばあちゃんが、消防署や警察、政府に電話をして頑張りなさいだけで、わーすごいとなるのが、主人公たちにおばあちゃんのすごさをわからせるための雑な描写だとおもった。
まったく性格も見た目も可愛くなく、あまり話の大筋にも入ってこないヒロインが、最後あたりの花札のシーンにだけ急にでてくるのも納得できない。
全体的に腑に落ちない映画だった。

美空ひばり
7

令和の時代に昭和の演歌を聴こう

色んなジャンルの音楽がある中で、演歌なんて聴いても全然楽しくないと思っている人(特に若者)って結構多いと思います。しかしですね、この昭和の演歌スター「美空ひばり」だけは別格なんです。美空ひばりの曲を聴いてると、その曲の情景が頭にモロに入ってくるのです。歌詞カードを見ながら聴くのがおすすめです。あとはやっぱり、美空ひばりはカラオケで歌いやすいと思います。歌ってみると気付くんですが、どの曲に対しても「しゃくり」や「こぶし」と言った、テクニックが使われているのです。何か難しそうと思われるかも知れませんが全然そんなことはなくて、ごく自然な形で勝手に「しゃくり」や「こぶし」ができてしまうんです。自分でもビックリすると思います。カラオケで歌っててこんなにも気持ち良いことはありません。歌うほうも聴くほうもどっちも幸せな気分にしてくれるのでカラオケで美空ひばりはアリだと思います。美空ひばりの曲は500曲ぐらいあるので、必ず皆さんの心に引っかかる曲が絶対にあると思います。有名な曲だけを聴きたいのであれば、ベストアルバムも何枚も発表しているのでゴールデンベスト(15曲ぐらい入っている)なんかがお薦めです。