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k_yuma1のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
8

ファミコン時代から続く老舗のシミュレーションRPGシリーズ

ファイアーエムブレム 風花雪月は2019年7月26日に発売された任天堂スウィッチ用ソフトです。
このシリーズはファミコン時代から続いているシミュレーションRPGゲームです。バトルフィールドが盤上のマス目のようになっており、自軍のキャラクターをチェス盤の駒のように動かし敵に接近する事で攻撃をして、敵軍を全滅させたり特定の条件を達成する事で勝利を勝ち取るゲームです。
シリーズごとに主人公が異なり、今作では自分が操作するメインキャラクターを男性か女性か選び、冒頭は合宿中のとある士官学校の生徒を襲う野盗との戦闘から始まります。
その後士官学校があるガルグマク修道院内にて教師として抜擢され、自分が担当する三つの学級のうちの一つを選びます。
一つは黒鷲の学級アドラークラッセ、帝国貴族が多く在籍しており遠距離攻撃やサポートを得意とするメイジやプリーストが多い。学長はエーデルガルト、帝国軍皇族の子息で次期皇帝。気が強い一方他の生徒への面倒見も良く自身は斧術に長けている。
青鷲の学級ルーヴェンクラッセ、王国貴族が多く国柄もあって剣術、槍術、打撃といった接近戦が得意な生徒が多い。学長はディミトリ、ファーガス申請王国の王子で誠実で日々同学級の生徒と稽古をし切磋琢磨しあっている。
最後はレスター諸侯同盟ヒルシュクラッセ、貴族の同盟で成り立っており弓矢を得意とする者が多い、学長はクロード、同盟内で最も力を持つリーガン家の嫡男で性格は人懐っこく温厚だが猜疑心は人一倍強い。
魅力的なキャラクターが多く一度の本編で学級を一つしか選べないのでソフト一本で三度楽しめる点も嬉しいです。

あせとせっけん / Sweat and Soap
10

安心して読めるラブコメ

こちらの漫画は講談社の週刊Dモーニングにて連載されていた青年漫画になります。
あらすじとしては、化粧品メーカーに勤める麻子は大の汗っかきで、それをコンプレックスにしています。そんな中、同社で石鹸の商品開発を担当する香太郎と出会い、二人はやがて恋仲に、というものです。
それだけを書くと、よくあるラブコメなのかなと思われるかもしれませんが、この作品の特徴はとにかく安心して読めること。二人の恋仲を邪魔するものは一切なし、恋のライバルも当然なし、破局の危機なんて微塵もありません。ただ、ひたすらに初々しい二人の恋物語を見守る作品です。逆にそれだと面白味に欠けるんじゃないの、と思われるかもしれません。しかし、ご心配なく。恋愛の場数を踏んだ人間からはほんの些細な取るに足らないことに思い悩み、二人で乗り越え正業していく姿には心が洗われるような気持ちになりました。時にもどかしく、時にほっこりしながら、読み終わった後に、じんわりと胸の中があたたかくなるようなさわやかで優しい恋愛漫画となっています。
女性にとってはナイーブな汗っかきというコンプレックスを抱えた麻子と、めっぽう鼻が利く香太郎。その素敵な恋愛物語です。

ジョーカー / Joker
10

リアルすぎる「ジョーカー」

この映画は、アメコミのバットマンに出てくる、最強の悪役「ジョーカー」がどのようにして誕生したのかを描いた作品です。
主演はジョーカー演じるホアキン・フェニックス。
そして第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品、DCコミックスの映画化作品としては史上初めてとなる、最高賞の金獅子賞を受賞した程の話題作です。

まず、冒頭でジョーカーが、自分でピエロのメイクをしながら指をグッと口の端に入れ、無理やり笑顔を作るシーンがあるのですが、そこから引き込まれます。泣いている顔を無理やり笑顔にしたような、痛々しく悲しい笑顔なのです。
この後に「ジョーカー」と呼ばれる主人公は「アーサー・フレック」という1人の大道芸をしていた男性でした。
アーサーは脳の障害で、突然笑い出してしまう病気を持っており、それがネックで周りから不気味がられ、常に1人でした。
それでも、献身的に衰弱した母親の介護をし、病んでしまった心をカウンセリングや薬を服用しながら保ち、なんとか生活をしている日々。
いつかは誰かが認めてくれるはず、と健気に毎日頑張って生活していたのですが、アーサーの暮らしている街は崩壊寸前。貧富の差は開くばかりで、誰も弱者のことは見ようとしませんでした。
ある事件がきっかけで、どんどん考え方が変わっていくアーサー。
そして、隠された真実を知った時、アーサーは自分の人生は「悲劇」ではなく「喜劇」だと思えるようになるのです。

ずっと、救われない主人公を観ているのもとても辛かったですが、この映画の時代背景も現代に通じるところもあり、とてもリアルでゾクゾクしていました。
「ジョーカー」みたいな人は、アメコミの中だけでなく、現代にも存在しているのかもしれません。
そのくらいリアルでした。
賛否分かれる作品だと思いますが、今、この瞬間に観ておかなくてはいけないような気がする、そんな名作です。

Dr.STONE / ドクターストーン
6

途中で「ジーマー」が癖になってくる

主人公の『石神千空(いしがみ せんくう)』は、宇宙飛行士の『石神百夜』を父に持つ、化学マニア。
幼馴染の体力自慢で真っすぐな性格の『大木大樹(おおき たいじゅ)』と、その片思い相手『小川杠(おがわ ゆずりは)』は仲の良い同級生であった。
ある日、長年杠に片思いし続けている大樹は学校のクスノキの木の前に彼女を呼び出し、告白に臨む事に。
千空にからかわれつつも想いを伝えようとしたその時!
突如、空がまばゆい光で覆われ真っ暗に。
次第に五感を失い身動きが取れなくなっていく。
なんと、世界中の人間の体が石化してしまったのだ。
大樹は動かない体をよそに、杠への思いだけは強く持ち続け長い年月を耐えしのぐであった。
年月を経て変わりゆく世界、風化した景色が広がってゆく。
それから約3700年後ーーー
石化から解放された千空と大樹は再会を果たし、文明が全て消えた石の世界『ストーンワールド』で、ゼロから文明を作り出すことを誓う!
『復活液』を完成させ幼なじみの杠を復活させようと試みる二人に思わぬ悲劇が!
かつて霊長類最強の高校生と言われた男『獅子王司(ししおう つかさ)』を復活させてしまうことに!
千空と司は、互いの理想の違いゆえに対立していくのであった。
科学王国を目指す千空、武力と自然を誇示する司帝国、後に決戦は免れない状況に!!
司帝国から科学王国に寝返った『浅霧幻(あさぎりゲン)』。
石化前の世界ではマジシャン兼メンタリストとして有名だった若干19歳の青年。
他人を惑わすことに長け、人を操るのが得意。
口癖は「ドイヒー」、「ジーマー」。
少し古くなつかしさも感じられ、性格の悪さに対してなかなか憎めない人物!
今後の展開に大きく関わることであろう幻の行動には要チェックです!

デビデビ~DEVIL&DEVIL~
6

総合的には良い作品

『デビデビ~DEVIL&DEVIL~』は三好雄己の漫画で、週間少年サンデーにて1997年に掲載されていた。
簡単に内容を説明すると、天使と悪魔の争いで相打ちになり、天使が主人公の兄に、悪魔が主人公(弟)に憑依することになり、力を取り戻すため色々な試練を乗り越えていくバトル漫画である。

キャラデザインは嫌いじゃないし女の子は可愛い子が多いが、性格が嫌いなキャラが多々いるのが難点である。
ストーリーの前半は王道的なストーリーで良かったが、後半がグダグダしているのが悩みどころ。
嫌いなキャラは主人公の幼馴染(メインヒロイン)なのだが、まず性格がうっとうしい感じで、主人公の世話を焼くのは良いが足を引っ張たりトラブルに巻き込まれたりしており、話の展開の面白みを削っている要因を占めている。
ライバル(天使)も、一見さわやか青年的性格だが時折めんどくさく、融通が利かない、暗くなる、というところもあり好きにはなれないキャラだ。
主人公は脳筋バカで力押し系で戦闘も派手だし、とても好印象である。技も好きだし個人的にはおススメのキャラクターである。
あと、お色気シーンも多々あるので、そこもお勧めだ。

総合的評価で言うなら面白い。
ネカフェとかで読む分にはお勧めなので、是非ぜひご覧あれ。