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imagaco6のレビュー・評価・感想

オーバーロード / Overlord
8

1周回って主人公の苦労が絶えない異世界ダークファンタジー

主人公のモモンガこと鈴木悟は、DMMO-RPG"ユグドラシル"で種族オーバーロード(アンデットで、骸骨の姿をしている)のキャラクターを使用したプレイヤーで、異形の種族のプレイヤーのみが所属するギルド"アインズ・ウール・ゴウン"のギルドマスターを務めていた。だが、ユグドラシルは人気低迷によりサービス終了となってしまった。にもかかわらず、サービス終了後、なぜかその世界は消えることはなかった。それどころか、会話しないはずのギルドのNPCたちが本物の生き物のように動き、人のように会話するように。調査を進めるにつれ、モモンガとアインズ・ウール・ゴウンのNPCたちは、その拠点ごと異世界に転移したらしいということが発覚する。このことを踏まえ、モモンガはギルドの名を世界に轟かせるために、アインズ・ウール・ゴウンと名を改め、新たな世界を知るために行動していく。

本作品は、近年流行しているいわゆるなろう系、異世界系の作品であり、その例にもれず、主人公アインズとその下につくNPCたちは、舞台となる異世界において強大なチートともいえる力を有している。また、純粋な強さだけではなく、配下のNPCデミウルゴスをはじめとした数名は、最高峰の頭脳も持ち合わせる。そのため、結果だけを見れば、物語はどんどん主人公たちの思うがままに進んでいく。
しかし、当の主人公であるアインズはアンデットとしての残虐性や冷酷さを持っている一方で、中身である元しがないサラリーマン鈴木悟の人格も多く残っているのだ。そのため、ギルドの主、つまりは社長のような立場の者としてどうふるまうべきか考えることに苦労したり、自身に実力と見合わない異常なまでの尊敬と畏敬の念を表すNPCたちとどう向き合うべきか悩んだりと、骸骨なのに人間のような悩みを抱えているところが面白い。
このほかにも、バトルシーンはもちろんのこと、心理戦や国同士の争いなど、いろいろな要素が楽しめる。
ぜひ1度市長してみてほしい。

ダイヤルMを廻せ!
9

舞台劇との連動で企画が進んだ、犯罪ミステリースリラーの佳作

『ダイヤルMを廻せ!』は1954年公開の犯罪ミステリースリラー映画で、監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はラリー・ミランド、グレイス・ケリー、ロバート・カミングス、アンソニー・ドウソン、ジョン・ウィリアムスらです。映画の脚本およびその舞台劇化脚本は英国の戯曲作家フレデリク・ノットによって書かれました。この舞台劇は1952年にBBCテレビで先行公開され、同年の6月にロンドンのウェストエンドで実際の舞台プログラムとなり、その後、10月にニューヨークのブロードウェイで上演されました。当初は3D映画として構想されていたのですが、映画の公開時点では3D処理に対する関心が失われたために通常の2D映画として大半の劇場で上映されました。1954年には北米で270万ドルの興行収入をあげました。『ニューヨークタイムズ』の映画評は、「ヒッチコックの実現した技術的な勝利」と本作を評価して好意的な批評を寄せました。