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hayasaka10147のレビュー・評価・感想

伊藤潤二『コレクション』
10

芸術的なホラー作品

伊藤潤二コレクションは2~3つのエピソードを毎回見ることが出来ます。1話完結式で見ていて飽きませんでした。伊藤潤二先生はすごく芸術的なホラー作家さんです。日本や韓国の若い女の子の中で富江という女の子がはやっていますが、その子もこのアニメに出てくるので興味を持っていたらぜひ、見てほしいです。他にも、見た目や中身が個性豊かなキャラクターが沢山登場してきます。話としては、世にも奇妙な物語をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。心霊的な怖さというよりは、人間の怖さや不思議な怖さが体験できると思います。まさに唯一無二といった感じです。海外では人気なようですが、日本では知名度が低いと思います。しかし、普通のアニメでは体験できない不思議な感覚を味わうことが出来るアニメなので見てほしいです。また、サブカルチャーが好きな人には特に刺さる作品だと思います。たまにグロテスクなシーンもあるので、そういったのが苦手な方は控えた方が良いかもしれません。マニアックという伊藤潤二の別作品を先に見た方はコレクションの方も見てほしいです。まだの人はコレクションを見てからマニアックを見た方が楽しめると思います。

バーレスク / Burlesque
9

夢に向かっていく元気をもらえます!

美しい歌やムーディーな演奏、キレキレなダンス、そして逆境に立ち向かいながらも諦めなければ夢は叶うという、登場キャラクターのように、明日も頑張ろう!と活力をくれる映画です!
バーレスクを題材としている作品なので、性的で刺激的な描写があるものの、夢に向かって頑張る女性は強くてかっこいいということを教えてくれます。
本作品はアメリカの歌姫クリスティーナ・アギレラが初主演を果たした映画で、舞台はロサンゼルスのバーレスク。
舞台となっているバーレスクがムーディーで、本当に存在するお店であれば、一生のうち一度は行ってみたいお店です。
また、なんといってもクリスティーナ・アギレラの歌が最高です!
伸びやかで芯が通っている力強い歌声や女性らしく可愛らしい歌声を披露してくれます。
映画内で初めてアギレラが歌い出すシーンは鳥肌ものです!
また、作品に登場する楽曲を映画のオリジナルソングだけでなく、本場のバーレスクでも歌われている楽曲も登場するので、「あ、あのアーティストの曲だ!」と懐かしむ人も多いのではないでしょうか。
ストーリー自体は難しくなく、単調なものなので、深く考えず、サクッと観れてしまう映画です。
心が疲れて、ちょっと頑張れないという時に、気分転換がてら観てほしい映画になっております!

ソウルイーター / SOUL EATER
10

個性豊かなアニメを求める方へ

まず、キャラクターの個性が豊かで主人公以外の脇役として登場してくるキャラクターが面白い。どのキャラクターも印象に残るため、置いてきぼりのキャラクターがいない。2004年に漫画連載が始まり、アニメにもなったソウルイーターに出演する声優は人気声優も多い上に、声優特有の声よりかは一般的ななじみのある声のキャラクターが多く親しみがわく。本作は人気声優の内山昂輝の出世作ともなっている。
あらすじとしては怖い印象を最初はもつと思うが、アクション、厨二病、人間の成長、ホラー、エロなど様々なシーンがある。シュールなシーンやギャグシーンが独特で個性的だが、漫画であれアニメであれ癖になる中毒的な表現を用いているところも、作者大久保篤さんの世界観の良さが引き出されている。主要人物が一般的なアニメより多く感じたが、一人一人愛着の湧くキャラクターが勢ぞろいでかつ、女の子が勇敢に狂気と立ち向かうというスタンスに心が打たれる。「女の子=か弱い」というイメージを打破してくれた作品でもあった。そして、「男の子が支える」というスタンスもまた、この作品から男女のあり方を考えさせてくれる。また、死神が校長をする学校という舞台という他にはないレアなスタートと非日常的なストーリーに惹かれる作品である。

梨泰院クラス / Itaewon Class
8

韓流ドラマというよりも海外ドラマに近い作品

韓流ドラマと言えば、日本の昼メロドラマのようにドロドロくどくどと男女の痴情のもつれを裏に感じずにいられない、そんなふうに感じて手を出せずにいる方が大勢いらっしゃるかと思う。
確かにそうだ。韓流ドラマと言えばそれこそが大きな題目であり、どのような皮を被っているか、主演の男優はあのナンとかナンとかだとかが注目されて、その内容は疎かにされがちである。
だがこの『梨泰院クラス』は、そういったものを毛嫌いする人にこそ海外ドラマの名作としておすすめできる一本となっている。その裏付けにNetflixで世界に発信されており、日本国内の総合TOP10に入らない日は無い。

軽くあらすじを紹介します。

主人公のパク・セロイは父の転勤により高校三年時に田舎の学校に転校することとなった。その学校ではいじめがあり、国内最大外食企業チャンガグループの御曹司、チャン・グンウォンによって男子生徒がいじめられていた。グンウォンによる執拗ないじめがある中、先生含むクラスの誰もが御曹司のいじめを見て見ぬふりをしていた。信念の強い転校生セロイは父がチャンガグループに勤めていながらもグンウォンを殴り、学校の校則にのっとり退学することとなる。

これが冒頭の数十分の内容になっている。転校生がクラスのいじめられっ子からいじめっ子を救うというありふれた展開だが、最終的には何とセロイは退学することになった。

これは主人公パク・セロイのキャラクター性がそうさせているのが画面から伝わって来る。主人公がどうするかはドラマにおいて重要な意味を持っている。当たり前かもしれないが、パク・セロイほどこのことを感じさせる主人公は多くは無いだろう。セロイにはこのドラマを通して一貫しているものがあり、そのために多くの苦労をする。冒頭の騒ぎの中ではセロイには学校生活を送れるチャンスもあった。

セロイがグンウォンを殴ったあと、セロイは校長室で父とグンウォンの父でありチャンガグループの会長であるチャン・デヒと対面する。チャン・デヒは息子に土下座をすることで事を治めようとするがここでセロイはデヒの提案を断った。そのことによりセロイは退学、父はデヒに自主退職を申し出て退職することになった。

パク・セロイは社交性には欠けているが、ここぞという時の信念や正義感は父に譲らずとても強く、それは自らの道をも閉ざしてしまうものお構いなしの不器用な側面もある。だが同時にそれがとても魅力的な主人公を形づくり物語を進めていく。

主人公のパク・セロイばかりに注目してしまったが、このドラマの仇役になるのがチャン・デヒである。こちらはセロイとは違った考えがあるが信念の強さではセロイにも負けず劣らず、チャン家のため、チャンガグループのためなら法さえも侵す度胸を持っている。

ここからパク・セロイとチャン・デヒの運命とも言えそうな因縁が始まる。

ここまででも十分に濃い内容と言える。メロドラマなんて吹っ飛んで夢中になれるだろうがまだそうでない人もいるだろう。安心してください。もう一つさらに驚く展開が後半にあります。

このドラマはエピソード1を見てしまったら最後、抜けられない沼に突き落とされ、先が見たくなってしまうポイントがいくつもあり、複線も膨大です。ドラマといえば少し臭い表現が多様されるものだと考えがちですが、『梨泰院クラス』はその緩急に優れた作品で、バードボイルまではいきませんが多くの人が見られるように調節された良作、海外に向けた名作ドラマだと思います。今回の紹介ではエピソード1の前半部分しかネタバレしていません。後半も含めエピソード16もある作品です。続きが気になった方は是非Netflixなどで視聴してください。

余談になりますが作品を通してどれも音楽が素晴らしく、特に『You meke me bake』(The Rose )をバックに実写映像をアニメ技法で表現したオープニングは飛ばせないぐらいに凄いものでした。