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harokira1のレビュー・評価・感想

王様ランキング
10

絶対に見てほしいアニメ「王様ランキング」

王様ランキングは、裏切りや陰謀、さまざまな愛など、優しい絵のタッチからは想像ができないほど、深い内容のアニメです。
出演キャラクター全員が、それぞれ誰かのために行動していて、悪いキャラクターが1人もいないのが特徴です。
そして何より主人公の「ボッジ」が、とても健気で純粋で可愛いです。

ボッジは、生まれつき耳も聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振ることができません。
ある日「カゲ」に出会います。カゲは暗殺集団カゲ一族の生き残りです。
カゲはボッジに「俺は、これからどんなことがあっても、お前の味方になりたいんだ」と伝え、2人は親友になります。
ちなみにこの回はほとんどの方が涙する「神回」となっています。

ボッジとカゲの成長を通して、物語も進んでいきます。
ボッジは強い王様になるために「デスパー」に弟子入りをして、住み込みで修業を始めます。
デスパーは優しくて面白い師匠ですが、飛び出す名言は心に響くものばかりです。

物語がラストに近づくにつれ、ドキドキ、ハラハラの展開となっていきます。
修業を終えたボッジは王様になることができるのでしょうか。
こんなに泣けて、キャラクター全員を好きになる王様ランキングを心の底からおすすめします。

じゃあ、君の代わりに殺そうか?
9

親友と深みに堕ちていく主人公、この先の展開が見逃せない。

主人公・藤倉優馬はいじめられっ子だったが、ある日雨里涼という同級生が助けてくれる。そして二人は親友になるのだが、雨里の行動がどんどんエスカレートしていく。優馬をいじめていた主犯を自宅の地下に監禁してみたり、拷問を加えたりと、中々のサイコパス感を醸し出している。この雨里という男は一体何がしたいのか…。といった内容である。
見どころとしては美しい友情。度を越えているところもあるが、親友のためにここまで動ける人は世の中にはそうそういないだろう。親友を大事にしようということが学べるのではないだろうか。
また、イラストが綺麗。リアルタッチな雰囲気で描かれているので、グロテスクな描写は目立つが、人物像は綺麗で見やすい。一人一人の表情、動きなどが見ていて楽しい。特に雨里に関しては甘いフェイスをしていていかにも女子に好かれそうだが、中々に下衆い表情を浮かべたり、冷たい視線で人を見たりするそのギャップに痺れる。
ストーリー展開も意外なところを突いてくるような内容。ここでそうなるのか、と驚くような展開が続くので次どうなるのかと気になる。読者を惹きつけるような展開運びが上手だな、と感じる。
4感まで発売中だが、単行本はもちろん、電子書籍も様々なサイトで配信中だ。スマホなどで気軽に読めるので是非一度読んでみてほしい。

天才作家の妻 40年前の真実
9

不満があふれ出る瞬間がわかった。

すごくおもしろかったです。話のあらすじを聞いたときから、まあ、秘密って、妻の方が書いているとかそういうことだろうなと思っていたけど、それだけの話ではありませんでした。ジョーンが小説家をあきらめた経緯とかを思うと、そんなことでって話で、そりゃあ思うところがあるだろうなって感じだし、40年というと長すぎます。それなのに、夫はそのことに感謝していない気がする…、これは耐えられないと思います。特に家事のことを言い出すとか、なんかすごく冷めました。夫婦には夫婦の形があるので、もし、二人の間で互いに納得がいっていたのなら、それでもよかったと思います。でも、不満が募っていってたんなら、解消されてしかるべきかなって思いました。ジョーン役のグレン・グローズはさすがでした。なんか貞淑な妻のようだったのに、それが変わる瞬間がわかりました。人には堪忍袋があるとか、不満を溜めるバケツがあるとかよく言うけど、不満があふれ出た瞬間が表情で分かった感じです。こういう映画が出てきて、ほんと、女性たちが自由になりたいっていうか、言いたいこと言いたいってなって言ってるんだろうなって感じがします、ジョーンはかなりかっこいい女性です。残りは少ないかもだけど、自由に生きてほしいです。

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
10

米津玄師の魅力とは?

2013年にメジャーデビューした『米津玄師』、2018年には自身の代表曲『Lemon』を熱唱した。
米津玄師のMVというと『アイネクライネ』『アンビリーバーズ』『Lemon』『感電』『死神』などが有名だ。なぜここまで彼が人気となったのだろうか?その魅力として、独特な歌詞の表現力、ミステリアスな風貌、印象的なMVなどが挙げられる。米津玄師は歌手としてデビューする以前より、ニコニコ動画の作詞・作曲家『ハチ』としてすでに注目を集めていた。当時から言葉の言い回し、韻を踏んだ歌詞、ブラックな曲調などに多くのファンがいた。
メジャーデビューしてからというもの、『ハチ』としての活動はほぼ無く、歌手として世に出ている。ニコニコ動画では顔出しで歌っていたわけではなく、またメジャーデビューしてからもハッキリと顔が分かるようなMVは無く、そんな不思議な見た目に惹かれるファンも少なくない。
『Lemon』が有名だが、J-POPには珍しく「死」「悲しみ」を題材に書かれた歌詞だ。それは失った家族、恋人、様々な人間に当てはめられる。この曲が人気であるのは、そんな重い題材を、視聴者が思いを乗せられるような曲に載せている点ではないだろうか。また、同じく『感電』はドラマの主題歌として有名なのだが、米津はドラマの台本を二話分を読み、そこから歌詞や曲の構成を全て構成したらしい。ファンは皆、ドラマとの解釈一致に歓喜している。
今までには無かった、文学的な歌詞と癖になる歌詞。これからも彼のアーティストとしての活動に期待したい。