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gresia33o5のレビュー・評価・感想

鈴川愛依
6

SNS炎上どんとこいのアイドル番長?関西地下アイドル界のご意見番的存在にして自身もレジェンドアイドルの座に君臨するパフォーマンスと政治力を兼ね備えたアーティスト

三次元系萌えカルチャーの二本柱といえば「アイドル」と「コンカフェ(メイドカフェ)」だが、アイドル業界側はメイドカフェを水商売に近い接客業として若干見下してた節があり、メイドカフェ黎明期の2010年前後においてはお互いのコンテンツの領域を区切る垣根は非常に高い状況だった。そんな閉塞感を打ち破り、関西出身のアイドルとしては初めて両業界の橋渡し役を担ったのが鈴川愛依。キャスト名「加藤しょこら」として大阪・日本橋エリアのメイドカフェ「もえしゃんどん」でお給仕経験を積んだのち、メイドカフェの常連客を自分自身が出演するライブに呼ぶという集客システムを発案し、一躍関西地下アイドル界のトップクラスに躍り出た。
「鈴川愛依」に正式改名後、約7年間の地下アイドル活動を経て再びコンカフェへの思いが再燃、2019年にはクラウドファンディングで「ルイーズ・ベルナードの厨房」というフランス料理とコンカフェのハイブリッド型萌え系飲食店をオープンさせる。2020年秋頃からは一旦休止していたアイドル活動を再開、後輩の地下アイドルやコンカフェキャストに対してモチベーションの低さを批判するような「お局的発言」をSNSで連発し、何度も炎上した経験を持つが、逆にその経験を糧としてロフトプラスワンなどサブカル系ライブハウスでオタクとのトークディスカッションイベントを開催するなど、業界全体の発展に寄与するためなら自分自身が嫌われ役になることを厭わないという覚悟が昔からのファンから熱狂的支持を集めている。

コドモドラゴン
10

繊細な音作り、激アツなライヴ…

コドモドラゴンは2010年に結成されたバンドだ。ジャンルはビジュアル系で己龍やRoyzと同じB .P.Recordsに所属している。
音楽性はロックであるが、ミクスチャー、メタル、最近ではブルージーなサウンドも含まれ、多彩な音楽性を感じられる。
特筆すべきは一曲一曲がとても繊細な音で紡がれていることである。音源を聴くと微妙に音域やリズムが変化していたり、細かいサウンドが編み込まれている。
そんな「コドモドラゴン」のメンバーはそれぞれ個性が輝いている4人。リーダーは「チャム」ドラム担当。的確で細やかなリズムも丁寧に奏で、ライヴでは曲の合間も見逃せない。ポーカーフェイスと言われ冷静にツッコミを入れつつもメンバーとワイワイ楽しむギャップが魅力の一つだ。ベーシストは「meN-meN」。整ったビジュアルにお茶目で元気な印象だ。ベースのテクニックが高く、楽曲の中でも聴きどころを創っており、ライヴのベースソロでは卓越したスラップ奏法で魅了させる。ギターは「ゆめ」すらっとした容姿で「ゆめワールド」という独特なセンスを持ち、少し不思議な雰囲気があるがそこが魅力の一つである。ギターを持てばそんな不思議ちゃん要素を吹き飛ばし、力強くもテクニカルなギターで目が離せない。そしてヴォーカルはコンポーザーでもある「ハヤト」。スポーツ少年だったが中学生の時から「音楽で生きていく」と決意し、ギター、ドラム、ベース、キーボードも操ることができる努力家の天才肌だ。ヴォーカルとしても魅力的でファンを煽りつつもデスボイス、高音、メロディーを丁寧に歌う。
コドモドラゴンのもう一つの魅力は「ライヴ」だ。独特な気持ちを沸き立たせるSE、鳴り響く爆音。ファンはヘッドバンギングや振り付けを楽しむ。というよりも、棒立ちでいることが困難で体が勝手に動いてしまうのだ。約2時間、一切を抜かずバンドもファンも汗をかく、そんなアツいライヴはバンドの大きな武器である。
ビジュアル系という枠に囚われるのは勿体無い、色々な音楽ジャンルのファンに是非聴いて、コドモドラゴンの世界を体感して欲しい。
ちなみに、YouTune「こどちゃねる」ではそんなかっこいい姿とはまた違う仮初の姿で活躍しているのでそちらもお薦めである。