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go-1045093553696737692207のレビュー・評価・感想

BLANKEY JET CITY / ブランキー・ジェット・シティ / BJC
8

90年代最重要バンド

90年代のロックシーンをけん引し、今も著名な有名人、ミュージシャンから尊敬を集めるバンドです。浅井健一(ボーカル、ギター)照井利幸(ベース)中村達也(ドラムス)の3人からタフで男臭い一面と、壊れそうに繊細で純粋な少年のような浅井健一の一面が違和感なく同居していた。バイクを乗り回し、チェーンを振りかざし、放埒な自由を謳歌する筋金入りの不良たちが、楽器を持ち、ロックバンドを組んだ、そんな佇まいが感じられる。表現されているのは純粋性と大人になっていくことへの恐れであり、孤独と空虚である。彼らの飾らぬ、だが研ぎ澄ました感性は、聞く者の感性を揺さぶる。彼らの音楽には、3人の男たちが常にギリギリの真剣勝負を繰り広げているような緊張感があった。純粋な愛の歌を歌ったかと思えば、明日などどうでもいいような刹那的な歌もある。強力な感情な振り子の状態が続くようなバンドであった。スピード感とスリリングな感じ。情景が浮かぶ映画のような歌詞。テクニックよりも、生き様が出ているバンド。うまいミュージシャンはたくさんいるだろうが、記憶に残り、生き方に影響を与えるバンドは非常に限られている。自分にも子供がいるが、高校生になったら聞いて欲しいなぁと、心の片隅で思っている。

斉藤和義 / Kazuyoshi Saito / せっちゃん
10

斉藤和義 シンガーとしてライターとして

今は音楽好きな人にはかなり名前が売れているであろう斉藤和義だが、初めて聞いたころはまだ一般的ではなかったように思う。
テレビ番組の「ポンキッキーズ」で彼の「歩いて帰ろう」が使われた事で、かえって幼児やその親たちの方が耳になじんでいたのではないだろうか。
その後、2007年くらいからCMとのタイアップなどでどんどん名前が売れていくのだが、その後も私のベストワンはしつこくも「歩いて帰ろう」である。
あの声であの曲を歌われると、一気に良い意味で脱力し、癒される。
もちろん、レコード大賞優秀作品賞を受賞した「やぁ 無情」や、そのほか「歌うたいのバラッド」や「やさしくなりたい」だって曲としても素晴らしいと思うし、
シンガーソングライターのライターとしての部分も素晴らしいと思う。
彼の発する言葉は、下ネタばかりだと言われたころ、ちょっとそれはどうなのだ、と思われる点もあったのだが、
歌詞にはやさしさがにじんでいるのがうれしかったし、なんだかワルを気取って斜めから世の中をみているようでいて、
底の底には温かさが透けて見えるのがうれしいところでもある。
年齢を重ねてそうなってきたのだとも言えるのだが、ものを作る人間として、生きてきた時を重ねて変化していくというのも、だからこそ人間。
機械が作っているわけではないのだ、とも言えるわけで、やはり彼の作品はこれからも注目していきたいと思えるのだ。

魔人探偵脳噛ネウロ
10

探偵物語としては珍しい

ある日、父親を亡くした女子高生・桂木弥子のもとに、ネウロと名乗る不思議な青年が現れる。
彼の正体は魔界からやってきた魔人であり、謎を主食として生きてきたのだが、魔界の謎を食べ尽くしてしまったため弥子の住む人間界へやってきた。彼の目的は、どこかにあるという究極の謎を食べる事であった。
ネウロはその目的のために弥子と共に探偵業務を開始し、事務所へやってくる様々な依頼をこなしていくという物語。
二人とも食べることが大好きで、食にたいしての執着心や欲望は人一倍。
そんな二人が事件を通し、問題を解決していきながら相棒として絆を深めていく。
話の中では様々な事件の犯人が出てくるが、そのキャラクターも個性豊かな人物ばかり。
世界的な歌姫、自分の信念のためには同僚をも排除するシェフ、脳の研究をしていたが愛する恋人を失った悲しみから世界を支配する電子ドラッグを作ってしまった科学者、そして自分の細胞を変異させ誰にでも変身することのできる大怪盗など、各々のエピソードがとても個性的。また、ネウロと弥子がその事件に対しどのように向き合い、解決していくのか。それによる二人の成長と関係性の変化は見ごたえ十分。
物語の後半は、人類の滅亡を目論む「新しい血族」シックスと、謎を生み出す人間を守ろうとするネウロとの戦いが主なテーマ。
前半の探偵物語とはまた雰囲気が変わって、後半は主にネウロとシックスの手下たちとのバトルが中心となる。
弥子は今までの探偵業で得た知識と経験をもとにネウロを支えていく頼もしい相棒となり、さて血族との戦いの行く末は…というところでクライマックス。
食をテーマとした探偵物としては珍しい作品であり、個性豊かなキャラクターと予想のつかない怒涛の展開が大変面白い作品。ぜひ一度手に取ってほしい。