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es32189のレビュー・評価・感想

ようこそ実力至上主義の教室へ / よう実 / Classroom of the Elite
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大注目のライトノベル

舞台はある高等学校。進学率、就職率100%で、生徒が希望する進路に必ず進めるという全国屈指の名門校でありながら、髪型は自由、私物の持ち込みも可という、学生にとって夢のような高校である。外部との連絡は一切取れず、生徒はみんな寮で暮らし、学校の敷地内からは出れないという制約はあるものの、敷地内にはあらゆる娯楽施設があり、生徒には毎月10万円分の金額が支給され、何不自由ない学生生活を送ることができる。しかし、その高校の実態は、生徒を実力で評価し、その実力に応じて毎月支給される金額が変わるという完全実力主義であった。各学年はAからDの4つのクラスに分かれ、クラス同士で様々な試験で競い合い、その結果に応じて実力が評価される。Aクラスほど優秀で、次いでB、C、D、となり、実は、Aクラスで卒業した生徒しか志望する進路に進むことができない。主人公の綾小路清隆は、最も実力のない生徒たちが集まるDクラスの配属され、入学早々Dクラスは支給金額ゼロの生活を余儀なくされるが、そこからどう巻き返していくか、というのがこの物語の内容である。そのため、この作品はクラス間での対決が見どころとなるわけだが、端的に言えば、かなり高度な頭脳戦が楽しめる。対決する試験内容も一癖も二癖もあるものばかりで、登場人物も個性が強く、魅力的な生徒ばかりだ。そして何より主人公が最も高い実力を隠し持っていて、各クラスの強敵たちの裏をかいていくのがとても面白い。頭を使いながら読んでいくので、頭脳戦や駆け引きのような類のものが好きな人は必ず楽しめる。ここではその魅力を書ききれないほどにクオリティの高い作品なので、ぜひこのライトノベルを読んでみることをお勧めする。