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eitury8のレビュー・評価・感想

只野工業高校の日常
9

漫画「只野工業高校の日常」について

この漫画はウルトラジャンプで連載されている、著者が古賀ちさとによるものです。
簡単なあらすじとしては、雪国の片田舎にある只野工業高校で、ヤンキーや普通教科が苦手な生徒たちが楽しく過ごす青春コメディとなっています。機械科、自動車科、電気科、設備科の4学科があり、学校内にはヤンキーのような生徒たちがいます。
メインの主人公として3人の男子高校生が登場します。ピアスに金髪だけど国家資格持ちの赤崎、時給アップのためなら乙4だってとるかっちゃん、工業生なのに普通教科より専門教科が苦手なやっちん。3人の日常のやり取りがクスっと笑えます。また、3人以外にも担任の先生や他学科の個性的な生徒たち、工業高校ならではの数少ない女子生徒など様々な人たちの日常的なやり取りが、面白く描かれています。
漫画内では工業の専門用語がちらほら出てくるところもありますが、そのたびに説明文や注釈が出てくるので工業について全く知識がなくても気軽に楽しんで読むことができます。
さまざまな個性的な生徒たちがおくる工業高校の日常は、見ていてとても気持ちがいいです。性別や年齢関係なく楽しむことができると思います。クスっと笑えるシュールな漫画をお探しの方にはおすすめです。

サヨナラの代わりに
9

2人に友情が芽生えた理由がわかる

ケイトがベックを介護人に選んだ理由がわかるような気がする映画でした。腫物扱いされたくない、その気持ちがわかります。彼女なら気負わず、普通にいられるって思って、そしてそれは一番大事なことなんだろうなって思いました。それにいつでもそばにってのはすごくうっとうしいことだから、必要な時以外はほっといてくれそうな感じがよかったのかなと思いました。ALSがテーマの映画も作られるようになってきてますが、この中のケイトは余命宣告も受けていて、自分の命の終わりが近いことを知っている人物です。そういう話は見たことがなかったので、なんかくるものがありました。2人の間に友情が芽生えてくるところがよかったです。そして、それは実は似たような家庭環境にいたからってのもいいです。自堕落な生活をしているベックも、自由で素敵な感じだけど、それが本当のベックではないのなら、そこから立ち直ってほしいです。人にはいろんな欠点っていうか、コンプレックスがあるから自堕落に陥っちゃう気持ちもわかりますが、ベック自身いつまでもこのままじゃダメってのはわかってて、ケイトと付き合うようになって、自分を取り戻していったのかなって思いました。介護人と非介護人だけど、互いが互いの役に立っていて、いい映画でした。

スピッツ / Spitz
9

スピッツのアルバム「見っけ」

スピッツのアルバム、今までほとんど聴いてこなかったのですが、「見っけ」はスピッツ初心者にとっても、とても聴きやすい一枚になっていました。
卓越した演奏技術、キャッチーなメロディー、何よりボーカル草野さんの少年のような瑞々しさを持った透明感のあふれる歌声は、私たちに元気と癒しを与えてくれます。
シングルカットされたドラマ「夏空」の主題歌「優しいあの子」は、とてもシンプルでキャッチー。
これほど純粋な曲を聴くのは中々ないので、とても癒されました。
「ありがとさん」は骨太のロックから、哀愁あふれるラブバラード。しかしポジティブな面も感じさせます。
「花と虫」、「ブービー」の切ない歌で哀愁を漂わせています。
「快速」、「ヤマブキ」でスピッツらしいアップテンポな曲を楽しめます。
「初夏の日」は、今の季節に聞くにはピッタリのバラード。とても爽やかです。
草野さんの有り余る感性が、全曲通して歌詞とメロディーに表現されており、捨て曲0といっても過言ではないです。
アルバム通して、ポップでロックでフォークソングの要素が詰まっています。聴きごたえ抜群の一枚です。
今、元気のない人たちの心に灯を与えてくれるアルバムにもなっている作品だと思います。

ゾディアック
7

長いが、いい作品です。

アメリカで起きた未解決事件の話です。犯人というより、犯人が誰なのか突き止めようとした男たちの話でした。
1人は刑事、1人は記者、もう1人は漫画家です。犯罪によって、もちろん被害者、遺族の人生はめちゃくちゃになりますが、それだけでなく、事件を追った者たちの人生も狂うのだなと思いました。事件は未解決ですので、映画でも犯人が誰なのか、はっきりしないまま終わっていますが、漫画家(本件事件について、本を書いている)がいろんな地域の警察や関係者のところを歩き回り、たどり着いた結論は示されます。たしかに、彼が犯人なのではと納得できる結論でした。
演じている役者は主役3人はもちろん、周りの人もなかなか渋い人ばかりでかっこいいなと思います。わたしは、バレーホ署の刑事役の人が好きです。ハゲてるのですが、なんか男臭くてかっこいいです。そして、主役3人は全員すばらしいです。3人とも個性的でうまい役者なので、安心して物語に入っていけます。また、ゾディアック事件がなかなか悲劇的なものだったので、襲撃場面とか、ゾディアック?がテレビに電話してきた場面とか怖いところもあり、ホラーとしても良いです。
ただ、時間は長いです。それに、結局解決しないので、モヤモヤはするかもしれません。