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de-deman11seiのレビュー・評価・感想

魔王城でおやすみ / Sleepy Princess in the Demon Castle
8

スヤリス姫がとにかく可愛い

タイトルの通り、囚われの姫として魔王城に監禁(という名のホームステイ)生活で、より良い睡眠を勝ち取るために、色々なDIYを、時に魔王まで巻き込んで行うギャグアニメである。
声優陣の豪華さも目に引く作品なのだが、ただ単調に睡眠環境を改善するだけではなく、王族ゆえの非常識さを垣間見せながら、さまざまなトラブルを起こしつつ魔族・魔物と人間の姫は親交を深めていく。
そうした中、王族として過ごしてきた姫や魔王は、一般の家庭での生活に触れたり、お互いの考えを真面目に語り合おうとしてみたり。毎回、目が離せず見入ってしまった。

特に気に入っているシーンは、本来、囚われた人間とはどうあるべきか、それを目にした時の姫の対応である。
キャラを演じている水瀬いのりの本領が発揮されている(気がしたのは、私だけかもしれないが)。
周りの魔物たちを、ことごとく言葉でうちのめすシーンは、アニメーションで見られて最高だった。
ともあれ、色々な問題が巻き起こる(というか巻き起こす)魔王城で、恐れることなく魔族と仲良く過ごす姿は、なんとも落ち着く感があり、週末にまとめて見ていた私にとって、とても楽しいひと時を過ごせる作品だった。

Fate/Grand Order / Fate/GO / FGO / フェイト グランドオーダー
10

まだ前半戦

映画として銀幕デビューした「Fate/Grand Order(以下FGO)」のアニメ作品です。7章に関しては一度アニメ化されており追加で6章の映画が決まりました。
「FGO」は歴史上の英雄達がそれぞれの時代に派遣され、未来がなくなった世界の未来を取り戻す物語です。
特に6章は円卓のお話で、Fateのセイバー「アルトリアペンドラゴン」が居た時代になります。その時代の物語において、人類がこの先生き残るために聖罰をかけ、人類を選定しないといけなくなるお話なのですが、まだまだ前半戦の内容しか映画化されておらず、後編の映画が凄く楽しみです。物語として、しっかりと作り込まれており、それぞれのキャラクターが個性的に動いてる姿をみて泣いてしまいました。
全7章あり、ゲーム本編では2部も始まっていますが、この作品は、「FGO」の中では6章という立ち位置なだけなので、なかなか緊張感が抜けないまま進んでいます。元々、「タイプムーン」が好きでその派生作品はほぼ網羅してるのですが、ここまでしっかり作り込まれるFateはすごく珍しいです。
Fateシリーズだけはしっかり描かれており、他のタイプムーン作品は途中で止まってしまっている物も多く、企画だけ上がって本編が一切ないような作品もあったりします。
商業としてそれだけの稼ぎを得ることができるFateの魅力に、皆さんも是非ハマってください。

腸よ鼻よ
10

これエッセイ漫画なんですよ

難病指定である潰瘍性大腸炎を発症した作者・島袋全優さんが描く(ほぼ)エッセイ漫画です。
ここまでの文章で「辛そう」などとネガティブな感想を思い浮かべるかともいますが、そんなことは特にありません。
ギャグ寄りに描いて読ませようとしているのかと最初は思いましたが、そんなことはありませんでした。
最初は作者の方のブラック企業戦士度が度を超えている…というところから始まり、病名が判明し、初めての担当医がついて…と話が進んでいきます。
ネタバレになりますが、この最初の担当医に言われたり、されたりした数々の行動がほぼノンフィクションという、とんだホラー展開がまず待ち構えています。
そしてそのホラーを乗り越えた先には、読者のヒーロー、人気投票トップの先生も出てきます。
個人的には2巻からの展開が好きです。
病気に触れ合う作者、絶食をする作者、病室で似顔絵をバイトにして銭を稼ぐ作者、一大決心をする作者、自分から取り出したアレの写真撮影を依頼する作者など、様々な作者の姿が描かれています。
キャラの濃い家族の皆様や、担当のビジュアル、数々のパロディ。
それらの群を抜いて、なにより作者が一番濃い漫画です。
話を重ねるうちに「あ、退院したんだ」、「調子戻ったんだ」、と安堵してしまいます。
扉絵の料理は必見!
見どころが多い、スルスル読めてしまう、ギャグエッセイ漫画です。

キングダム / KINGDOM
9

こんなにも面白い中国歴史

アメトーク!からキングダムにハマりました。
歴史もの・バトルものはあまり好きではなかったのですが、見事ハマってしまいました。中国歴史には詳しくなかったのですが、物語が少年の成長物語になっているので、抵抗なくサクサクと読めてしまいます。
主人公の少年が最終的に武将になるまでの成長物語です。その過程で様々な別れを経験したり、仲間との絆を深めていったり、尊敬する武将の遺志を引き継いだりと、ワンピースにも似た感覚を覚えます。キャラクターも個性豊かでワクワクさせられます。単なる歴史マンガではなく、冒険物語も含まれている、非常に大人もハマらせてくれるマンガです。
ちなみに、キングダムが著者の第1作目であり、みんなに愛されるヒット作となっているのも驚きです。益々、今後の活躍を期待させてくれるマンガだと思います。ちなみに登場人物は次々出てくるので、相関図をお手元に用意して読み進めると、なお楽しめると思います。
マンガを読んでいると、自然と中国歴史に興味が湧いてきました。なので歴史も調べながら読んでいると知識も増え、満足感も高くなると思います。歴史の授業は興味がなかったけれど、キングダムをきっかけにもう一度、教科書を読み返したくなる、そんな作品でした。

狂い月
9

満月の夜に館に閉じ込められて

『狂い月』は、Windows用のフリーウェアホラーゲームです。ネタバレすると初回プレイ時の鳥肌が立つような感動を体験できないので、極力ネタバレしないようにします。
主人公は満という寡黙な少年です。クラスメイトに誘われていわくつきの古い館がある丘の上に行くことになるのですが、突然の雨を凌ぐために館に入るとそのまま閉じ込められてしまいます。中に入った5人で脱出のために館内を散策しますが、しばしば怪奇現象に遭遇し、物語が進むとともに館で起こったある事件の全貌が明らかになります。
ホラーゲームということで途中で幽霊も出てくるので、その類が苦手な人は2人以上でプレイすることをおすすめしますが、このゲームはただの驚かし要素豊富なホラーゲームではありません。ストーリーがとってもおもしろく、TRUE ENDは本当に鳥肌モノです。
主人公サイドの迷い込んだ少年たちの過去を含んだ物語と、かつての館の住人たちの物語の2つが、同時進行で色々明らかになっていきます。ただ別々に追っていくのではなく、キャラクターの関係性がリンクしているのですが、その点がすごいなと感じました。
また、イラストがとても綺麗です。立ち絵はもちろん、エンディングごとに書き下ろされている一枚絵と、クリア後に解放される特典ルームで見ることのできるイメージ絵が、素晴らしく世界観を表しています。それを見るためにもぜひすべてのエンディングを回収してほしいです。
難易度は難しくもなく簡単すぎることもないちょうどいいレベルでした。

ライオン・キング / The Lion King
10

ほんとにCG?!臨場感が凄まじい!

オーストラリアに滞在中のため日本より一足早く鑑賞しました。公開初日の映画館には子供から大人までびっしり!さすがディズニーです。
みなさんもアニメ版で目にしたことがあるであろう、エンディングのようなあの壮大なオープニングの時点で素晴らしい迫力と臨場感。もう涙が浮かんできました。とにかくCGの技術が凄くてあれだけの数の動物が集まるシーンは本当に本物の動物じゃないの?!と思うほどです。
ライオンの毛のなびく様や骨格なども本当に細かく描写されており、序盤は本当に調教されて演技をしているライオンなのではないかと疑っておりました。(笑)
ストーリーやカットなどもかなり原作のアニメーションに忠実でした。幼い頃ディズニーアニメーションが大好きで何百回と観ていたので、このカット原作でもあった!と大興奮でした。
アニメーションに比べるとキャラクターの表情などはやはり豊かではないのですが、シンバの幼少期の可愛さははんぱではないです。。ライオン同士の対決シーンは本当に迫力いっぱいで臨場感が素晴らしかったです。なんなら少し怖いくらい。(笑)
子供ももちろん大人も絶対に楽しめる映画だと思うので自信を持ってオススメします。