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cyber426のレビュー・評価・感想

花束みたいな恋をした / はな恋
8

ときめき・切なさ・一瞬のきらめき全てがつまった作品

まず、この作品は世に溢れる多くの恋愛作品とは大きく異なると言っていいと思う。
映画タイトルにあるように、1つの恋愛が「花束」のように華麗に咲き乱れるときから、いつか枯れてしまうそのときまでが描かれている。
サブカルチャー好きの男女が学生時代に付き合い始め、社会人になってから別れてしまう、この世の中によくある流れが非常にうまいこと描かれていると思う。お互いに相手のことが大切で、相手のためにと思ってとった行動が結果として相手との溝を生んでしまう。学生時代と社会人になってからでは、変わらないようで知らず知らずのうちに価値観は変わってしまうものだ。この作品の中の主人公達も同じで、その価値観のズレが結果として別れへと繋がってしまう。
ただ、そこまでの道のりは決して汚いものではなく、映像として見ていても綺麗。それゆえに切なさが増してしまうのだ。同じような経験をした人は、涙なしで観ることは難しいのではないだろうか。自分の中の昔の思い出、言語化できなかった感情を映像として観させてくれる。
また、作品中には実際のミュージシャンや、有名人も登場しているので、サブカルチャー好きの方も楽しく観られると思う。
楽しい、幸せ、だけで終わらない、どうしても向き合わなければならない現実が目の前に来たときにどう向き合うのかといったところを考えさせてくれる作品である。

ONE PIECE / ワンピース
10

漫画版、道徳の教科書

ワンピースは仲間との絆など仲間の大切さを教えられると同時にルフィの人格の良さや成長、キャラクターの様々な場面や名言にたびたび感動させられてしまいます。
世界中に何十年も愛され続けている作品です。

ワンピースのストーリーは仲間が増えていくたびに繰り広げられるバトルや、ルフィがその仲間を助けるために自分より強い相手に立ち向かっていく姿は本当に感動します。
特にルフィやウソップは本当にいいやつで仲間を大切にしたり、この二人の名言は絶対泣いてしまいます。

僕が一番感動したところはメリー号とお別れの場面です。
ルフィ、ゾロ、ウソップの三人が仲間になり海に出たときからずっと乗ってる船で、一緒に旅をした思い出がたくさんありました。
メリー号が燃えていくとき、メリー号が喋るんです。
その時は本当に号泣してしまいました。
ワンピースは本当に感動しかしません。
ドクターヒルルクやサンジ、ウソップ、
全員の物語で泣いてしまいます。

ワンピースには様々な名場面や名言があります。
その名言一言の中には一言では表しきれないほどの感情や描写が含まれています。
この漫画は、道徳の教科書に載ってもいいぐらいの作品です。
実際に僕も中学の時に道徳の授業でやりましたし、様々な学校で取り上げられています。

真夜中のオカルト公務員
9

ひねりの効いた安倍晴明モノ

世の中に安倍晴明を扱った小説、漫画、アニメや映画はたくさんありますが、その中でもひねりの効いた安倍晴明モノだと思います。
「真夜中のオカルト公務員」というタイトルが示しているように、漫画の内容としては、オカルト現象に対応することを目的とする部署に配属された区役所職員(=公務員)の活躍を描くものになっています。
主人公は、その部署に配属された新人職員なのですが、実は安倍晴明の家系の傍流の子孫だったという設定です。
この漫画の面白いところは、オカルト現象に対応するのが公務員であるというところですね。オカルト事象と公務員って、なかなか思いつかない組み合わせだと思います。
そういう組み合わせを思いつく作者の発想力がまずものすごいなぁと感動します。
でも、考えてみれば、安倍晴明も朝廷に雇われた(?)陰陽師だったワケですし、実は公務員と言えなくもない。多分、この「安倍晴明=公務員?」という思いつきが、この漫画が生まれた背景にはあったのかなぁと想像しています。
漫画は全17巻で終了。
扱っているネタ的に、まだスピンオフ作品は作れそうではありますが、これくらいの巻数で一区切りしてもらえるのもありがたいです。
少年漫画にありがちですけど、あまりにもダラダラと長いのはどうなのかしらと思っちゃうタイプなので。