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az1683のレビュー・評価・感想

ASIAN KUNG-FU GENERATION / アジアン・カンフー・ジェネレーション / アジカン
8

これが日本のロックだ

日本の4人組ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」、彼らは通称アジカンと呼ばれている。代表曲は「リライト」、「遥か彼方」などでアニメのオープニングにもなっている。これら2曲はロックバンドらしいアップテンポでシャウトが効いた、気分を上げるには最高の曲である。
アップテンポ以外にもポップな「ループ&ループ」や、どこか切ないメロディーの「君の街まで」、「君という花」など幅広い魅力があるのだ。

アジカンのCDジャケットも注目ポイントである。中村祐介さんのイラストはアジカンの世界観にマッチしていて、細部までアジカン愛が溢れている。さらにミュージックビデオも少しゆるかったり、かっこよかったりと様々なアジカンの魅力を楽しむことができる。

アジカンを語るには、ライブは外せない。音源でも充分にかっこいいのだが、ライブの生演奏は全身に音が響いて最高に盛り上がるのだ。ライブMCは少なめで、演出も派手ではないが、またそれが良い。それぐらいの方が音楽に集中できるのである。

絶え間なく新曲を生み出し、ライブツアーも積極的に行うなど、25年以上ずっと精力的に活動を続ける姿は称賛に値する。そんな日本のロックアジカンの今後の活躍にも期待したい。

Aqua Timez / アクア タイムズ / AQUATIMES
8

平成世代の青春を彩る楽曲!Aqua Timez!

2000年代を中心に、若者から絶大なる支持を受けたバンド、AquaTimez。
彼らの楽曲は、誰しもが経験するであろう心のわだかまりや、思春期の少し晴れない心情を爽やかなメロディーに乗せて歌った歌詞が魅力だ。
惜しくも数年前に解散をしているがその楽曲は決して色あせることなく、平成世代の若者の心にずっと残っている。
そんな彼らについて今回は紹介していこう。
まず、AquaTimezの活動期間は2005年から2018年。
およそ13年間の中で様々な名曲を生み出している。
デビューのきっかけになった「等身大のラブソング」はインディーズながらもその軽快なリズムに乗せて自身の恋愛を赤裸々に歌った歌詞が中高生の間でたちまち人気に。
その後のデビューシングルでは「決意の朝に」をリリースし、若者の背中を押すような強いメッセージ性が凝縮されている。
その後「千の夜をこえて」「虹」とヒット曲を飛ばしていく。
AquaTimezの最大の魅力は何と言ってもボーカルが描く等身大の歌詞だが、もう一つの魅力は、その歌詞を最大限に活かすメロディーだ。
J-popの醍醐味と言われるであろう聴き馴染みのあるメロディーに乗せて、レゲエ、ロック、ラップなど様々なジャンルが織り交ぜられている。
一曲だけではなかなかわかりずらいかもしれないが、AquaTimezの楽曲をどんどん聴いていくと、その音楽性の幅広さに驚く。
そして幅広いのに、なぜか聴きやすい。
AquaTimezらしい、そんな曲になっている。
聴き馴染みがありながらも強いメッセージ性と強い個性が光る、実は魅力が奥深いバンドなのである。

魔入りました!入間くん / Welcome to Demon School! Iruma-kun
10

巻き込まれ系主人公の日常

よくある異世界転生ものかと思いきや、読んだものを悪魔的に取り込んでしまうような魅力的な作品です。
軽い気持ちで読み始めた作品ですが、読んでいるうちに止まらなくなっていました。
両親の借金のせいで、悪魔サリバンに売られてしまう鈴木入間。

孫が欲しかった悪魔サリバンは、入間くんを溺愛し、おじいちゃんって呼んでね~~と言っている姿がとても可愛いらしいです。
最初の時点で、悪魔=怖いではなくしっかりギャグ要素を含んでいるため、子供から大人まで楽しめる作品になっています。

魔界では人間だとばれてしまうと食べられる可能性があるため、目立たずに生活することを目標だてますが、「NO」と言えないお人よし(巻き込まれ性格)のため、事あるごとに目立ってしまう主人公入間くん。

優しくて、魔界には無い人間性に周りの悪魔が惹かれていき、沢山の「オトモダチ」が出来ていきます。

いつも話題の中心人物で誰よりも目立つ日々となっていくので、人間だとバレたら食べられる…(汗)
なぜいつも巻き込まれるの!と主人公目線で読んだり、いつか「オトモダチ」に人間だと本当のことが言えるといいね、と第三者目線になって楽しむこともできます。

個性豊かなキャラクターが沢山出てくるため、感動やドキドキを色んな方向から与えてくれる作品となっています。

アニメ放送もされていますが、原作とあまり変わらないため漫画から入っても、アニメから入っても楽しめると思います。
是非手に取っていただきたい作品です。

天上碑 / 新・天上碑
8

新・天上碑はどんな人におすすめなのか

新・天上碑というネットゲームがある。MMOロールプレイングゲームという分類で、自分の力・ステータスを上げていくことが目標のゲームになる。舞台は昔の中国、主人公(自分)が様々なクエストをこなしていき、ひとつひとつレベルをアップさせていく。ゲーム内でのチャット機能も充実していて、仲間と派閥というグループを結成できる。特に派閥内では上位者が初心者にアドバイスしたり、有用なアイテムを分け与えたりできる。ゲーム内での交流はかなり容易に行える設定だ。
運営のサポートやイベント設定も充実していて、ほぼ毎週のように新たなイベントが設定されている。また問い合わせや不具合対応などもしっかりやっていると思う。

このゲームの最大の特徴は、放置可能ということだ。修練のための練武場や個人修練場など、また影武者システムという自動狩りシステムなど、自分がパソコンの前にいて実際に操作しなくても、かってに狩りや修行をしてくれる。例えば仕事に行っている約半日、ずっと自動で狩り・修行してステアップなどやってくれている。自分はやれる時にPC操作してプレイすればいいだけ。かなり自由度があるシステムだ。

不満面をいうと、ある程度ステータスアップすると、それ以降のアップがなかなか進まないということだ。本当に時間がかかる。終わりなきゲームという感じである。
よってこのゲームはのんびりまったり、好きな時間に好きなだけ自由にプレイするスタイルが好きであり苦にならない人にはうってつけであろう。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
9

終わるまで諦めない心

ダムダム。キュッ、キュッ。ビッ!パスッ。
…もはやバスケットボールの擬音を定番化した漫画であろう。
さらには、ラストシーンであるインターハイ2回戦、主人公桜木花道の属する神奈川県立湘北高校とインターハイ優勝常連秋田県立山王工業、ラスト9.4秒からの見所は、各々キャラクターの所作・動きだけで、ビリビリと緊迫感が伝わってくる。
SLUMDUNKというタイトルでありながら、主人公の桜木花道が決める最後のシュートはダンクシュートではなく、基本のシュートであるジャンプシュートだ。桜木の一言「左手はそえるだけ…」。
緊迫した状況下でも、確実に勝つために豪快な注目度あるダンクシュートよりも、2万本練習してきたジャンプシュートを冷静に狙いゴールし、湘北高校は勝利した。そしてその最後のゴールへ導いたのも、また桜木だ。残り10秒程で、山王工業に逆転された後でも試合が終わるまで諦めない心で、相手ゴールに真っすぐひたむきに走りだした。
湘北高校の安西監督の名言「諦めたらそこで試合終了ですよ」…名言が回収されたシーンである。
桜木もチームを信頼し、また湘北高校メンバーも桜木を信じて…。約4カ月程の物語だが、主人公桜木花道の成長過程を、疾走感を感じながら爽やかに堪能できる漫画である。

うらみちお兄さん
8

お子様向け番組出演者の主人公の悲哀が面白い

お子様向けのテレビ番組「ママンとトゥギャザー」を舞台としたギャグ漫画です。もちろんモデルはあの国民的番組なのでしょう。いつも笑顔でポジティブなお子様向け番組の裏側は、本当なこんな感じかも!?という大人目線の笑いが満載です。主人公・体操のお兄さんを務める表田裏道こと“うらみちお兄さん”が繰り広げる世界観が、とにかくシュールで面白いです。超ネガティブな性格でありながら、子供向け番組の出演者として子供と対峙する様子は、笑いを誘います。うらみちお兄さん以外にも、恋愛がうまくいかない闇を抱えた歌のお姉さんと、「チン」というフレーズが入った言葉を聞くと笑いが堪えられない、幼稚園児並みの下ネタが好きでド天然な歌のお兄さんの二人が共演者として脇を固めます。着ぐるみのウサオ君・クマオ君の中身の人たちは裏道が卒業した体育大学の後輩にあたり、とても子供には聞かせられない大人の会話を繰り広げます。うらみちがつぶやく台詞には人生の悲哀が込められていて、なかなかの名言だなと思うこともしばしばです。過酷な番組の収録や公式グッズ作成などの様々な試練をネガティブにこなしていくうらみちお兄さんから、もう目が離せなくなっています。