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asigaluのレビュー・評価・感想

タケカワユキヒデ
10

マンガ好きで有名なゴダイゴのボーカル

タケカワユキヒデはゴダイコのボーカル、シンガーソングライターである。
1952年埼玉県浦和市生まれ。父親や音楽評論家として有名な武川寛海。ビートルズマニアでもあるためデビュー前は「やはり自分の曲は英語でなければ」と英語で作曲をしていた。1979年ミッキー吉野とゴダイゴを結成し、「ガンダーラ」「モンキーマジック」「銀河鉄道999」「ビューティフルネーム」など数々のヒット曲を残した。それらの曲は当時イギリスにおいても全英シングルヒットチャート37位まで上がっている。
1男4女の父親であり、1999年には当時の小渕総理とともにベストファザー賞を受賞した。小説やエッセイ、絵本やまんがなどの原作も手がける。マンガ好きは有名で漫画専用の書庫を構え、昔捨てられたことの悔しさから「週刊少年サンデー」「週刊少年マガジン」「主観少年ジャンプ」「週刊少年キング」のバックナンバーを全て保管しているそう。本の重みで床が抜けたこともある。また週に7冊の漫画雑誌を読破しており、少年漫画、少女漫画問わず造指が深いことからマンガ評論家としての仕事依頼も多い。手塚治虫漫画賞の第1回から3回までの選考委員を務めた。

ドンケツ
10

ヤクザ漫画の金字塔 エンブレムTAKE2に匹敵、またはそれ以上の面白さ。リアルな描写はもちろん、個性的な登場人物が地元北九州を舞台にあばれまわる。主人公ロケマサを筆頭に、チャカシン、金田、ゲンコ、速水など暴れたくて仕方の無いヤクザの抗争を描いた作品です。

たーし氏が描く現代ヤクザの話。とにかくケンカが好きな主人公ロケマサは、北九州に本部がある団体の直系の組に所属する平役、ようはチンピラ。ただし、普通のチンピラではなく、誰もが恐れ近づかないほど凶暴で、腕っぷしのたつ暴れん坊。資金調達はゆすりにたかり、恐喝である。あまりの暴れん坊ぶりに破門になるが、今度はヤクザ相手に暴れすぎて、破門を解かれ組に復活するほど。
そんな暴れん坊のロケマサの周りにはやっぱり同じ人種が集まります。同級生のチャカシンは同じ組に所属。いつもいがみ合ってばかりだがケンカに関しては意気投合できる仲良し?さん。日本一の勢力をほこる天豪会の期待のホープゲンコ、関東からは武双山一家の鷹十組若頭速水。彼とはケンカを通じて、困ったときはお互いに助け合うように。
たんなるヤクザ漫画ではなく、ロケマサの弱い部分も作中にでてきて涙を流しそうになる場面もあり。
この作品の1番の見所は圧倒的なケンカシーンであり、ヤクザの意地の張り合いであり、面子。全てが合わさって1番の見所です。また、超個性的な登場人物たちも魅力。チャカシンや、ゲンコはもちろん、若頭の金田、唯一の兄弟分の桃次郎、渡瀬親分に会長、城光組の親分など、みんながロケマサの暴れっぷりに迷惑かけられるが、それ以上にロケマサを可愛がり、慕っている。
外伝では他の登場人物のスピンオフ、また現在ドンケツ2が連載中で長く続いてほしい大好きな作品です。

シン・ウルトラマン / Shin Ultraman
8

懐かしの初代ウルトラマンが最新技術で蘇った!

庵野秀明製作、樋口真嗣監督による実写映画です。
まずキャストがすごい。主演の斎藤工はあえて表情を抑えた演技に徹し、、東宝の看板女優となった長澤まさみが反対に表情豊かで溌剌とした演技でサポートしている。ドライブ・マイ・カーで主演の西島秀俊も出演しているし、特撮物のリメイク作品という位置づけでは終われない豪華な布陣で作られているところに驚かされる。タイトル映像が50年以上前のオリジナル作品のオマージュというか、ほぼ同じものを現代の技術で美しく描きなおしたもので秀逸。こういうカオスな感じの映像を現代の子供たちはどう感じるのか聞いてみたい気がする。
途中、チームの会話の中で、様々な考証が矢継ぎ早に語られていくあたり、庵野秀明の真骨頂とも言える。こういう場面がかなり長く専門的な話が多いので、観客のほとんどは取り残されていると思われるのだが、スピード感のある映像とエピソードの連続の中に紛れ込ませてあるのでBGM的に流すことができてしまう。非常に巧い造りだと思う。
後半になってウルトラマンが登場するカットが何度か登場するのだが、それもオリジナル版をそのままに模写していて、当時テレビで観ていた世代にとっては懐かしさに声が漏れてしまうような場面になっている。テレビシリーズ最終回に登場する宿敵ゼットンがオリジナルより巨大に更に強靭無敵で容赦ない存在として描かれている。
また、光の国からの使者として登場するゾフィの語りから、彼らはあくまでも中立的で、最初から地球や人間の味方ではないという内容がはっきりとする。しかしこれはとても重要な事で、宇宙的な存在からすれば大宇宙の中のひとつの惑星とそこに住む知的生命体は取るに足らないもので、将来的に自分たちに害を為す可能性があるなら簡単に排除するというのはとても理に適った考えなのだ。地球に住み、地球人に興味をもったウルトラマンだけがこの星に感情移入して守ろうとする。そういうことをはっきりと描くことで空想のおとぎ話にリアリティを持たせる手腕はさすがの一言に尽きる。
エンドロールを観ても、庵野秀明の名前があらゆる役割の中に登場する。題字のデザインまで彼が描いているようで、隅々まで彼の目が行き届いているからこそこういう作品が出来上がるのだろう。
蛇足ながら、エヴァンゲリオン風の顔を斜め上方向から撮影するカットも登場するし、ウルトラマンのファンだけでなく、庵野マニアにも受け入れられる作品だろう。

BBHF
10

復活して少年から青年へ。進化し続けるバンド

BBHF(ビービーエイチエフ)は、北海道出身のスリーピースロックバンドです。
2016年に活動終了したGalileo Galileiのメンバーとサポートメンバーによって、2018年に結成されました。ジャンルとしては、オルタナティヴ・ロックやインディー・ロック、インディー・ポップに分類されると思います。

このバンドの魅力は何といってもボーカル・尾崎雄貴さんの声の良さです!
低音がたまりません。心地よく、スッと入ってくるようなあたたかい歌声です。彼は作詞も担当していて、独特な世界観を持っている方です。

バンドのサウンドはGalileo Galilei時代の爽やかな雰囲気を残しつつ、よりおしゃれに、より複雑になっています。国内外の音楽をたくさん吸収し、「BBHFの音」として丁寧に音作りをされているようです。
YouTubeの公式チャンネルには洋楽の曲を日本語でカバーした動画もあがっています。

2018年に1枚目のアルバム、2019年にはEPを2枚、2020年には2枚目のアルバムを発表していて、活動は順調だと言えるでしょう。2021年にはベースメンバーの脱退がありましたが、足を止めることなくライブやフェスなどを行なっています。

Galileo Galileiのデビューから考えると14年にも渡ってセンスを磨き、進化し続けています。
じっくりと音楽を楽しみたい方に是非聞いていただきたいバンドです。

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE / 隻狼 / セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス
9

めちゃくちゃお勧めです!※ただし、個人差があります。

2019年に発売された『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』。
自分が買ったのはコロナ禍の2020年の後半でした。
元々モンハンなどのオンライゲームメインでやっていましたが、少し気になっていたのでネットで検索したところ、「アクション苦手な方は購入控えて下さい」、「気軽に購入すると後悔します」などのコメントが多く、悩んだのですが購入を決意。
早速プレイしましたが、マジで死にます!
ドラクエのスライムポジションの雑魚にも直ぐに殺されます。
やっと何とか進んで中ボスまできても、まったく相手にもされません。
二時間で100回以上殺されました。
この時点で心は折れかけていました。
しかし、相手の行動パターンを把握し、隙をつき、攻撃をかわし、ようやく敵を倒せた時の感動は計り知れないものでした。
モンハンなどのオンラインでの救済処置などはなく、ひたすら個人で攻略するしかないので中ボスが出てくるたびに苦戦を強いられました。
特に印象に残っているのが『葦名弦一郎』。
もちろんアクションがそれほど上手くない自分が簡単に攻略できるわけもなく、まるでおもちゃのようにボコボコにされ続け、何度も何度も挑戦しては死んでを繰り返しましたが、今では一番好きな敵キャラになりました。
ぜひ、購入してみて下さい。

のんのんびより / Non Non Biyori
10

のんびりのんびりのんのんびより

東京から親の都合で引っ越しをすることになった蛍ちゃん。
引っ越し先は小中で全校生徒が彼女を含めた5人しかいない「ど」がつく田舎でした。
そんな田舎の、のんびりした、何事もないとっても楽しい日常を描いた作品です。
田舎の自然の美しさ、そこに暮らす5人の女の子や、その家族・動物の何気ない会話・生活がゆったりと描かれていきます。
登場人物の子供たちはとても魅力的で可愛らしい女の子ばかりで、アニメ流行語大賞にも選ばれた「にゃんぱすー」という挨拶もこの作品を知らなくてもご存じの方も多いと思います。
のんびりとした日常の中にも、友達と過ごす楽しさや、生き物の命の尊さ、家族やそのまわりの人々との心休まる交流など、時間が過ぎるのがゆっくりに感じる心温まるアニメになっています。
特におすすめのキャラクターは「にゃんぱすー」の挨拶を使う小学1年生の宮内れんげちゃん。語尾に「のん」「なん」「ん」をつける特徴があったり、野生のタヌキに「具」と命名する天才的なネーミングセンスを持っていたり、その可愛さにすぐにどっぷりハマることは保証します。
声優陣も現在大活躍中の豪華で人気な方々が名を連ねており、アニメ第3期も1月から放送予定ですので、今から見始めても十分間に合う作品です。是非見てみてください。

アメリカン・スナイパー / American Sniper
9

武力を行使するということ

イラクに派遣された伝説のスナイパーがテーマの実話を元にした物語。愛国心から志願し兵士となった主人公が伝説のスナイパーとなっていく様がリアルに描かれており、FPSゲーム等が好きな方には非常に楽しめる作品となっている。近代兵装で武装した兵士たちが敵側の民兵との対比、日常の中にある戦場は報道等でみるのとはまた違った表情で描かれている。主人公がPTSDで帰国してから日常の生活で時々出てくる凶暴な衝動や再度任務についた際にそこに居場所を感じ、徐々に戦争の狂気に蝕まれていくところは兵士の精神的に受けるダメージの深刻さがよく分かるシーンとなっており、肉体の負傷だけではなく、心の負傷が戦争の中にいる人達に襲いかかる様が見ていて怖くなって来る。主人公は退役後自身の経験を活かし兵役について心の傷を負った退役軍人のケアを行っていたのだがある日その患者に殺されるという悲しい最後を迎え、映画はエンディングを迎えるのであるが、エンドロールでは実際の葬儀の模様が流れてくるのですが市民が沿道で国旗を振りながら見送る姿は、国が武力を行使するために任務にあたった人に対し、きちんと尊敬と感謝の気持ちを持ち、表明するところがこの映画で一番考えさせられるところでした。

空母いぶき
8

平和のありがたさを痛感

今年4月の完成披露試写で鑑賞。予告からして某ゴジラ映画のようなスケールの大きな作品の予感がしていたが、実際に映画を鑑賞してみると想像以上の出来栄えだった。息をつかせぬような手に汗握る怒涛の展開。主役級の豪華俳優陣の演技がまた素晴らしく、秋津役の西島秀俊は微笑みながらどこか戦いを楽しんでいるような怖さの残る雰囲気が印象的だった。また、新波役の佐々木蔵之介も秋津とは両極端な性格を演じるのが実に上手く、秋津と新波の2人が性格は違うながらも同期としてお互いを信頼し合いながら戦っているというのがとてもよく伝わってきた。映画自体はこの日本でよくここまで実写化してできたなという印象があり、自衛隊について知らない我々のような一般人でもわかりやすく、映画を観た後に海上自衛隊に興味を持つことができた。作中緊迫したシーンが続く中、中井貴一の演じるコンビニ店長のシーンはほっと一息つける緩の瞬間であり、このシーンがあることによって我々が普段いかに平和に過ごしていることができているのか、また平和であることの大切さを考えることができる感慨深い作品となっていると思う。原作はまだ読んでいないが、映画自体がおもしろくまた観たいと思えるような作品だったので、漫画のほうも読んでみたい。