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alex48695のレビュー・評価・感想

ナイツ&マジック / Knight's & Magic
10

ロボ好きの下克上

ソフト会社の凄腕プログラマーの倉田さん。彼の趣味はロボットのプラモデルを作ること。そんな倉田さんが、交通事故で亡くなってしまい、異世界に転生するんだけどで始まるお話です。
彼は、エルネスティ・エチェバルリアという男の子に転生しますが、ある日魔獣に襲われたところをシルエットナイトと呼ばれるロボットに助けられたことから前世の記憶が蘇り、元々ロボットが大好きだった彼はシルエットナイトに乗ることを夢見て、その日から魔法に剣にと猛勉強を始めます。
異世界の雰囲気は王政政治の中世という感じで、騎士団などもありますが、騎士たちは馬の代わりにシルエットナイトに乗って戦います。すごいロボットを開発できる技術力があるのに、なぜか移動は馬車だったり、文明の程度がちぐはぐな感じに思えました。
“なろう原作”みたいですし“俺Tueeee系”ではあるのですが、主人公のエルネスティがすごくロボットが大好きでロボット愛に溢れている感じで、「自分のロボットを作れるためなら地位も名誉も何もいらないし、そのためならどんな努力も厭わない」というような姿が面白いと感じました。まるで本好きのマインみたいです。
彼のプログラマーとしての才能が魔法の術式にも応用できたことと、小さい頃からの鍛錬の成果もあって着々と功績を積んでいき、ついに国王から、待望のシルエットナイト開発を目的とした騎士団「銀鳳騎士団」の団長に任じられます。周りのキャラたちもアーキッド、アディ兄妹やエドガー、ディートリヒ、ヘルヴィなどの銀鳳騎士団員たちやドワーフたち、そして国王や王子・王女など、それぞれのキャラが立っていたところも良かったです。
最初の戦いで怖くて逃げ出したディートリヒが成長して敵に怯まずに向かうようになったり、最初はオロオロしていたクシェペルカ王国の王女エレオノーラがアーキッドの助けもあって女王として堂々と振舞うようになったり、そういうエピソードが物語に深みを与えていると感じました。

手島優
9

良い意味で下品な歌詞

手島さんは下品さ、開けっぴろげさ、おバカさを何よりの売りとするグラビアアイドルです。であるだけに、歌手としても所謂「お下劣系」の面目躍如といった歌詞を楽しませてくれます。その歌詞は下品でいて決して男性に媚びない内容となっており、どこかギャグ調のメロディも満喫できます。お馬鹿になり切ってファンを楽しませることができる、腹芸のできるグラビアアイドルとしての魅力がきっと味わえるでしょう。年相応ながら澄んだ声質をしており、手島さんの曲は純粋な芸術としての側面もあります。
手島さんは30代後半以降も往年の体型を保つ努力を欠かしておらず、実際のところ、20代前半と同様の体型を保っています。そうしたところが恐らくですが歌唱にも前向きに働いているのでしょう。聞くところによると歌手デビュー以来、毎日ボイストレーニングを欠かしていないとのことであり、一部の話によると歌手業は冗談ではなく本気でやっているとも伝わります。
グラビアアイドルが好きな人も、興味がない人も、音楽に興味があっても無くても、手島さんの曲は鑑賞に値する、知る人ぞ知る名曲ばかりです。是非とも、騙されたと思ってこの機会に鑑賞しては如何でしょうか。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
7

大人にもおすすめ

遅ればせながら、鬼滅の刃のアニメを一気に観ました。
子どもに人気という事ですが、30代の大人の私でも十分楽しんで観ることが出来ました。
炭治郎とねずこの兄妹愛がテーマの中心となっておりますが、ここまで誰かを思い遣り、助けるという人間愛(ねずこは鬼になってしまっていますが…。)が描かれているのは最近では見かけない印象がありました。
身近な人を大切にする、そして自分には何もなくても努力で自身を高め、諦めずに立ち向かう姿。
作中では残虐なシーンも多いですが、子どもたちに人(や鬼)を殺めた時にはこうなる、という事を現実的に見せるという点では命の大切さを伝えられるような印象でした。
SNS等インターネットでのコミュニケーションが横行している中で、目の前の人やお世話になった方、出会った仲間を大切にする人とのあたたかな絆というものが希薄になっている印象があります。
リアルなコミュニケーションをしなくても、SNSやラインでの会話、ツイッターで自分が思ったことを一方的ではあるが呟くことが出来る。そんな時代だからこそ、生のコミュニケーション、自分自身を諦めず目の前の人を大切にする。大切な人のために目標を定め邁進し、困難を乗り越えていく姿は学校や社会で日々起こる困難に立ち向かう私たちにも勇気を与えてくれる作品であると感じました。