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Nacchan-Kana46p0のレビュー・評価・感想

ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜
8

ギロちんに萌える?

人気ライトノベルが原作のコミック版。

民衆の反乱で処刑されたはずの皇女ミーアが、12歳の少女に逆戻り。今度こそ断頭台を回避しようと奮闘するストーリー。
ミーア自身は、あくまでも自分の処刑を回避しようと画策し、行動します。

しかし、ナゼか周囲は勘違いの連続。知らぬ間に「帝国の英知」とまで呼ばれるように?
そんなミーアと、彼女を取り巻く人々のすれ違いが様々な展開を生んで行きます。そのすれ違いがギャグテイストで、「処刑回避」という重いテーマながら、何所か微笑ましく読む事が出来ます。

前世では「わがまま姫」と呼ばれていたミーア。
わがままだった事は間違いないのですが、中には悲しいすれ違いもあり、読み進めて行くと前世でも決して悪人ではなかった事がわかります。そうして過去を悔やむシーンでは、思わず感傷的になる事も?

様々なキャラクターが登場しますが、中でも注目は断頭台を擬人化したギロちん。使用目的に反したゆるキャラぜんとしたギロちんは、マスコットキーホルダーになるほどの人気。不意に登場するギロちんを見付けるのも、一つの楽しみでしょう。

ドタバタあり、恋愛あり、シリアスも少々。
「果たして断頭台は回避できるのか?」とドキドキするよりも、まさしくライトに読める作品です。

ずっと真夜中でいいのに。 / ずとまよ / ZUTOMAYO / ZTMY
8

独特の世界観を展開する歌姫

2018年6月4日、動画投稿サイトYoutubeに「秒針を噛む」という曲を投稿し、大ヒット。作詞作曲、ボーカルを担当するのは「ACAね」という謎の女性だ。顔写真はおろか、出身地、年齢、家族構成等の個人情報すべてが非公開。とある情報では、誕生日が1998年4月10日ではないか、と噂されているが、それも推測の域を出ない。とにかく謎の多い女性なのだ。さて、そんな謎だらけの彼女だが、驚異的な歌唱力とその表現力、美しい歌声には定評がある。時折彼女がSNSに投稿する「弾き語り動画」では、無加工なのにハイクオリティな歌唱力を披露し、「喉から音源」と評されている。それほどに、彼女の歌声は魅力的なのである。Mix技術が発展し、加工に頼りがちの現代アーティストの中で、「無加工の歌唱力が評価される」のは珍しい。その歌声こそ、デビュー以降「古参アピールも間に合わないほど」の勢いで、瞬く間に大人気になった彼女の強みともいえるだろう。「秒針を噛む」も、その他の楽曲でも、彼女の書く歌詞はとにかく独特である。パッと見ただけでは何のことを言っているのかわからないが、ミュージックビデオと合わせ見たり、何度も聞いていると、ふと不思議な力を伴って聴き手の胸に刺さる。彼女の歌詞にはそんな力があるのだ。是非一度聴いて欲しい。きっとあなたも、彼女の世界に引きずり込まれるはずだから。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
10

このアニメ、破壊的面白さ。

主人公は、児童施設で育ったエマ・ノーマン・レイの11歳の3人。
児童施設の子供たちが鬼の食用生物として殺されていることを知った3人は、子供たちを全員連れて児童施設から脱走することを計画する。
この物語で注目したいのは、以下の3点である。
1つ目に、主人公の1人、エマの成長。
2つ目に、脱走を計画する時の緻密な作戦の詰め方。
3つ目に、計画を阻止しようとする児童施設の主人、「ママ」の極悪非道な方法である。

1 主人公エマの成長
子供たちが食用生物として鬼の食事になっているという事実を知った後も、脱走計画を能天気に進めていたエマ。
しかし、ノーマンが出荷(児童施設から鬼へと移送)された後からエマの表情や態度がキリッとした。
以前よりも計画性と戦略的な言動は、見ているこちらも成長を感じることができる。
さらに、元来持ち合わせた大胆なビジョンへの執着は変わらずに彼女自身の言動を先鋭させているのだから、女性としてかっこいいなと感じる。

2 脱獄を計画するときの緻密な計画の詰め方
主人公レイとノーマンが得意とする計画の論理的な方針は、限られた情報源と行動範囲の中で編み出された鋭さをいつも含んでいる。
ママへの内部密告者を出し抜こうとした時のノーマンとレイの攻防も、アニメでみた時は2人の関係、さらには脱走計画全体が崩れるのではないかとドキドキした。

3 ママの卑劣な行動
子供達を鬼へと移送している本人、ママは脱走計画において一番の強敵である。
内部密告者を子供たちの中に潜ませていたり、ママの補佐役として呼んでいた人物も計画的に殺害したり、脱走計画の準備を進めるエマに容赦無く怪我を負わせたりと、人間の心が凍りついている様子に恐怖と怒りを覚えながらも目が離せない存在である。