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Lily-yarnのレビュー・評価・感想

ストレンジャー・シングス 未知の世界
10

異世界の生物と戦う子供たちの人間ドラマ

ネットフリックスにて世界中で大人気の作品です。
簡単なストーリーから説明すると、田舎に住んでいた子供たちが突然現れた異世界からの生物たちに襲われ戦っていくのですが、異世界からの生物だけでなく触れずにモノを動かすことができる超能力者や、異世界と何かしらの関係がある怪しい研究所などが現れ、話が進むたびに謎が深まっていきます。

そんな恐ろしい状況でも子供たちが家族や友達と協力し、様々な人間ドラマを繰り広げるため、怖い作品をあまり観ない方でもとても楽しめる作品になっています。また作中の世界は現代ではなく1980年代頃を設定しているので、ウォークマンや『スターウォーズ』などの80年代のカルチャーが至るところにあり、20代の筆者でもなぜか懐かしく感じるほど時代背景がとても魅力的でした。

ミステリー系のドラマではこの作品が一番オススメです。

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong
8

シリーズ中最も娯楽要素の濃い世紀の2大スター対決映画

2021年に公開されたレジェンダリー・ピクチャーズの怪獣映画シリーズ「モンスターバース」の4作目で、
1962年の映画「キングコング対ゴジラ」以来約60年ぶりにゴジラとキングコングの日米メジャー級モンスターの競演を描いた作品です。
前作「KOM」から5年、復興を進める人類の前に何故かゴジラが襲い掛かり、対抗策としてコングを連れ出すことになる中、
2大怪獣の激闘の裏で恐るべき陰謀が進行していて…というあらすじとなっています。
本作の特徴的にはモンスターバースのシリーズ中最も娯楽要素やアクション要素を全面に押し出した痛快な作風になっており、
制作陣も極力シンプルにする事を心掛けているだけにストーリーの深みよりもゴジラとコングの2大スター対決を、
如何に魅力的に描くがに力を入れているかが判る作風になっています。
(シンプルにしすぎて本作でハリウッドデビューを飾った小栗旬氏が前作までの芹沢博士の息子設定がほとんど機能してなかったなどツッコミ所にはなりましたが笑)
どちらかと言えば主役はコングでゴジラはサブに回ってる印象ですが、
どちらにも感情移入できる動機やどことなく昭和のゴジラ映画を彷彿とさせる冒険映画要素(少しセンターオブ・ジ・アースを思い出しますが)、
さらにはサプライズとしてメカゴジラがラスボスで登場するなどゴジラファンの自身としてもかなり楽しめた痛快娯楽作になっていました。

仮面ライダークウガ / Kamen Rider Kuuga
10

仮面ライダー史に残すべき名作!

昔の仮面ライダーを見て子供のころに疑問を持った人も居るのではないだろうか?
「変身した途端、なぜ人気のないところに移るのか?」
「なぜジャンプして蹴りを出すのか?」
「なぜ強い怪人が一斉に出てこないのか?」

そんな疑問に整合性を与えつつ、ご都合主義のストーリー展開ではなく、
大人の視聴に耐えうる『仮面ライダー』として作られたのが『仮面ライダークウガ』という作品だ。

平成仮面ライダーシリーズの第一弾として知られる作品で、すでに過去の作品になってしまったが、
出てくるパソコンや携帯などのガジェットの古臭さを除けば、未だに大人を満足させうる作品といえるだろう。

一つ難点を上げるとすれば、ライダーが流血したり、怪人たちが人を殺しまくるので、人によっては嫌悪感を覚えるかもしれない点である。
ただ、これは、安易に刺激的な描写をしているわけではない。
これはこの作品のテーマにもかかわることだが、暴力によって解決することは決してかっこいい事ではないという制作側の意図がひしひしと感じられるのだ。

玩具を売ることが目的の子供番組でありながら、子供の周りに楽しいことが在り過ぎる事にドラマの中で疑問を呈するようなシーンなどもあり、
非常にメッセージ性が高く、スタッフの気合と気概を感じさせる。

また、「ライダー」の名に恥じないバイクアクションも必見である。
このシーンのためにバイクトライアルの選手を使って撮影するという気合の入れようだ。
バイクが登場した当初は、トライアル競技とアクションの折り合いが付けきれていないようなまどろっこしさも多少あるが、
シリーズの中盤あたりのバイクVSバイクのアクションは、仮面ライダー史に残る名シーンといえるだろう。

残酷なシーンも多いので、子供一人で見させておくには不安が残るが、だからこそ大人の視聴にも耐えうる作品となっているのだろう。
親子で見て、感じたことを話し合ってほしい稀有な特撮作品である。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
8

全米NO.1ヒーロー「スターアンドストライプ」のキャラクター紹介

ヒーロー名:スターアンドストライプ
昔、日本から来た留学生に命を救われた少女
家族でサンタモニカピアに行く途中逃走中の強盗に襲われ「せめて妹の命だけでもー」と死を覚悟したその時2本の触角をもったヒーロー(オールマイト)が現れ、救われた。
それから彼女は世界平和に貢献するため、米軍に入り個性と体を鍛えてきた。
オールマイトを心の師として平和を実現するため活躍する「スターアンドストライプ」
オールマイトを超える存在を目標とする「スターアンドストライプ」の触角は8本
個性:新秩序(ニューオーダー)
対象に対して触れて名前を呼ぶことで生物無生物を問わず、新しいルールを付与できる個性
生物に対しては対象の認識とスターの認識が一致している場合にルールの付与が可能
生物の強化のようなルールには上限があり無限に強化できるものではないが、弱化のようなルールには際限はない。
生物の強化弱化のルールを喩えるなら、上限の決まっているステータスを自由に設定可能
無生物に対する適応は対象に自我が存在しないため、スターアンドストライプの認識で名前を呼べばルールの付与が可能であり自由度はかなり高い
空気、レーザー、ミサイルなど自由にルールを付与できるチート級の個性
スターアンドストライプの個性まとめ
ポイントは対象の名前を呼ぶというところにあり、対象の認識とスターの認識が一致していなければならないところ
そのチート級の個性故、オールフォアワンにその個性を狙われ死柄木弔(オールフォアワン)との戦闘を繰り広げる。

100回泣くこと
9

映画「100回泣くこと」のレビュー

2013年に公開された、映画「100回泣くこと」。主演:関ジャニ∞の大倉忠義さん、ヒロイン:桐谷美玲さんです。
原作は中村航さんです。この方は様々な恋愛小説を書かれており、その中でも「100回泣くこと」はベストセラーになるほど人気のある本です。

【あらすじ】
不意のバイク事故で記憶を無くした主人公、藤井(大倉さん)。友人の結婚式で出会った佳美(桐谷さん)に恋をし、二人は付きあうことになる。だが、二人はかつての恋人だった。藤井を4年も待ち続けた佳美、やっと再会を果たしたが佳美はガンを患っていて余命も長くない。そんな中、藤井にプロポーズされ「1年、待って」と言い、密かに治療を続ける。
二人は一緒に暮らし始め楽しい日々を送っていたが、佳美の体調が悪くなっていきついに入院することになった。
そんなことを知らず、藤井が実家に帰ると1通のハガキを見つける。書いてある住所の所に行くと、そこは昔二人が暮らしていた場所だった。部屋の中に入ると、二人の記憶が蘇り、記憶を取り戻した藤井は佳美に会いに行く。

ものすごく簡単にあらすじを書かせていただきました。
お二人の雰囲気にピッタリで、ほっこりする中にも笑いや涙あります。本当に心温まる映画です。

Hob / ホブ
10

立体パズルのように徐々に組み上がっていく世界に感動

自然豊かな小さな箱庭の世界が舞台ですが、緑が生い茂る世界に似つかわしくない毒々しいヘドロと危険な生物に侵食されています。
主人公は毒された土地を浄化して元のキレイな世界にするために、小さな箱庭の世界を走り回って奮闘する謎解きアクションゲームです。
基本アクションは「ジャンプ」「物を掴んで押したり引いたり」「攻撃」の3種類を使って、各地の謎を解いていきます。
また、ストーリーが進むと主人公の左腕に仕込まれたギミックの種類が増えていきアクションの種類も増えていきます。
時間に追われたり、強敵と戦わないといけない、ということはなくゆっくりと自分のペースで謎解きを行えます。
仮に死んでしまったとしてもチェックポイントからすぐに復活できるので、やり直しのストレスも少ないです。

ゲームの序盤では地形がところどころが沈んでいて穴だらけになっています。
道が途中で突然行き止まりになっていて進めない箇所も多数ありますが、ストーリーが進むと沈んでいた地形が浮かび上がり穴が空いていた箇所も通れるようになります。
序盤は通れなかったところも、後々通れるようになっていたりするので、一度来たところでも全く別の地形として楽しめるようになっています。
徐々に行けるところが増えるのはプレイヤーの操作した結果として実感できるので、先に進めるためのやる気につながります。

沈んでいた地形が浮かび上がるときにはムービーが流れて立体パズルが組み上がっていくように地形が変化して、「世界が広がる」のがわかりやすく見ているだけで楽しいです。

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
8

絵を売りにいくところとかがおもしろい

寅次郎が旅先で見た夢は、ジョーズでした。ジョーズが流行った時期の作品なのかなと思いました。
寅さんもいつもワンパターンでそこがいいのだけど、夢パートでいろんなさくらちゃん、寅さんが見られるのが好きです。
寅さんが拾ってきた老人が実は有名な画家だったという話です。
このじいさん、とらやで好き放題過ごしていて、おいちゃんもおばちゃんも怒っています。
本人にも怒ろうと思うのですが、のらりくらりとした本人の前では不発でした。
ずいぶんおもしろい人だなと思いました。また、寅さんが老人の絵をお金に変えるくだりがおもしろかったです。
寅さんの思ってる単位と買取屋の思っている単位が違うというよくある話なのですが、おもしろかったし、さくらちゃんが寅さんが大金を持っていたので、なんか悪いことをしたと思って慌てるところがおもしろかったです。
今回のマドンナは、芸者ぽい人で、私はあんまり好きなタイプではなかったです。
でも、何があっても、すっと諦めてしまうところとかが寅さんからしたら愛おしかったんだろうなと思います。
寅さんは彼女のため、画家にだいぶ無理なお願いをしていて、寅さん、そりゃあ無理だよと思ったけど、
最後には、画家さんから絵をもらえてよかったです。寅さんの真心が伝わったんだなと思いました。

オッドタクシー / ODDTAXI
9

動物キャラだからって可愛いだけじゃない

このアニメはミステリーである。
動物をキャラクターにしたアニメは数あれど、ここまでダークでウェットな作品はなかなかないと思う。

動物が街を歩き、車を運転する。アイドルにだってなる。
あまりにも非日常的な光景でありながら、その中で暮らす動物たちは、人間の非情な日常をむき出しにする。

キャラクターが動物である事以外は、至って極々普通の生活だ。
故に、人間の悪い部分、目を瞑りたくなるような現実を淡々と見せつけてくる。実際、見ていて胸が苦しくなるようなシーンが何度もあった。そういう部分が面白いところでもあるのだと思う。

もちろん、ミステリーというだけあって話の構成も巧妙な作りになっている。謎をちりばめていきながら、最終話にかけてじっくりとそれらを明るみにしていく。

1話から最終話まで、ずっと楽しみながら見られると思う。最終話を迎えるのが楽しみであり、同時に終わってしまう悲しさを感じる作品であった。

また、このアニメの特徴の一つとして、声優にお笑い芸人を何人か起用してることが挙げられる。しかも、これが意外にもアニメの世界観にハマっているのだ。エンドロールのテロップを見て、「あの人だったのか」と気付く事がしばしばあった。まだ見ていない方は、気にしながら見てみてほしい。
ちなみに主人公の声優は、鬼滅の刃の主人公と同じである。

登場するキャラクターは皆、個性的で、それぞれのバックグラウンドがある。
一見接点のないようなキャラクター達が、少しずつ線で結ばれて物語の全体像が見えてくる。考察をしながら楽しんで見てほしい。

ハンバート ハンバート / HUMBERT HUMBERT
8

他にはない独特の世界観

ハンバート ハンバートは夫婦でフォークソングを歌っています。メロディはどの曲も独特の世界観で、引き込まれていくものが多く、あまり好まないタイプだと感じる方も多いかもしれませんが、好きな人はどっぷりと引き込まれてしまうアーティストだと思います。ロックな曲、ポップな曲、暗くて悲しい曲と、様々な一面を見せてくれ、聞く度にワクワクさせてくれるような楽しみがあります。旦那さんの良成さんは、ボーカルだけでなく、ギター、ウクレレ、ベース、ピアノなど様々な楽器を演奏します。奥さんの遊穂さんは、ボーカルの他に、ハーモニカをとても美しい音色で奏でる姿が印象的です。ライブでは二人のおっとりとしたマイペースなトークがとても面白く、特に良成さんの天然なボケに対して、遊穂さんのマイペースな突込みがとても笑えて、毎回ライブを盛り上げてくれます。しかし、歌になると二人の歌唱力は圧倒的に綺麗なハーモニーを奏で、そのギャップにはまってしまうファンも多いと思います。ライブグッズも二人がデザインしたもので、とてもおしゃれで可愛い物ばかりです。二人の独特なおしゃれの衣装も魅力の一つです。実はCMソング等でも二人の歌声が使われていることも多く、ファンになるとそんな発見もあり、とても魅力を感じるアーティストです。

この音とまれ! / Kono Oto Tomare! Sounds of Life
8

この音とまれ!

この作品は箏曲部の話なのですが、心に傷を持った人達が集まり、支え合いながら成長していく物語です。読んでいると、とにかく心があったかくなります。音楽を通して気持ちをぶつけ合ったり、聴いている人の心を励ましたり…。読んでいる私も演奏を聴いているかのような気持ちになり、いつも泣きそうになってしまいます。また、表情の描写がとても丁寧で、表情だけでそのキャラクターの気持ちが伝わるような描き方がなされていて、さらに感情移入してしまいます。
私がこの作品を読み始めたきっかけは、本屋さんでたまたま見かけて表紙に惹かれて買ってしまったことです。1話では、ひとりだけの箏曲部を守ろうとしている真面目な部長と、ケンカばかりで勘違いされやすい主人公の愛(ちか)が出会います。いつも誰にも受け入れられない愛が、初めて部長に受け入れられます。何度読み返しても泣けてくる1話で、私も他人が何と言おうと自分でその人を見て自分でその人のことを判断したい、と思うようになりました。私が1番好きなキャラクターは部長なのですが、部長はいつも箏曲部のみんなのことを見ていて、何かあると1番にフォローします。男らしさはないけれど、そういう気配りや優しさがあるキャラクターです。

BABYMETAL / ベビーメタル / ベビメタ
10

チームBABYMETAL最高DEATH!!!

まず最初にBABYMETALを観たのは、2014年のソニスフィアというヘビーメタルのフェスの動画でした。そこには14~5歳の小さな女の子3人が歌い踊っている姿がありました。BABYMETALは最初は小さなステージに登場する予定でしたが、アイドルとヘビーメタルの融合をテーマとしているBABYMETALに反発するガチのメタラーさん達もいました。BABYMETALが登場するとわかった段階で、ガチのメタラーさんからは賛否両論の意見がありました。ネットで荒れて、ペットボトルを投げつけてやる!といったようなアンチの書き込みも多数ありました。それでもその小さな女の子たちは、当日に小さなステージからメインステージへの変更があったにもかかわらず、堂々と自分たちのステージを、歌と踊りを披露しました。
バックには神バンドと呼ばれる日本人の優れたギタリストやベーシスト、ドラマーがいました。そのホンモノのバックバンドの演奏と、メインボーカルのSU-METALの透き通ったストレートな歌声と、MOAMETALとYUIMETALの天使のような可愛い二人のダンスが、ガチのメタラーさん達を唸らせました。それから世界中でBABYMETALを支持する人が増え続け、アイドル好きな人も、ガチのメタル好きも両方を虜にしてしまうという偉業を達成しました。今は全世界にBABYMETALのファンがいます。みんなBABYMETALを聴いたり観たりして元気をもらったりしています。ライブが終わったあとは、ガチのメタラーさん達もみんな笑顔で帰っていきます。
途中、YUIMETALが抜けてしまいましたが、アベンジャーズという制度を設けてサポートダンサーを用意するなど(サポートダンサーも素晴らしい方ばかり)BABYMETALは素晴らしいチームだと思います!!!!