Libanm3@Libanm3

Libanm3
Libanm3
@Libanm3
1 Articles
4 Reviews
0 Contributions
0 Likes
Libanm3

Libanm3のレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
9

『少年ジャンプ』を読んでいた少年たちが大人になった今、見るべき作品。

『少年ジャンプ+』で連載している作品。『少年ジャンプ』のキャッチコピーである「努力・友情・勝利」という、凝り固まったテーマイメージをいい意味で破壊するような、一線を画す画期的な作品となっています。

そもそも「少年」と名を冠する雑誌に掲載される作品のメインテーマが、「殺し」「スパイ」などといった、薄暗く陰鬱な職業であると誰が思っていたでしょうか。まずこの時点でギャップにやられ「見たい!見たい!」といった前のめりな欲が湧いてきます。
もちろんイメージそのままのダークなテーマ、キャラクター、ストーリーがただ展開されるのなら少年誌には載らず、別会社の青年誌で細々と連載される作品だったかもしれません。

しかし本作品は主人公の子供アーニャを中心として、熱い正義の心を密かに持つ父親ロイド、冷酷さと天然さを併せ持った殺し屋でもあり母親となるヨルが織りなす”家族もの”としての一面を持っています。
利害関係を持ったそれぞれのキャラクターが父、母、子をロールプレイしていく中で、徐々に変わっていく心情の繊細な表現は物語の魅力の一面です。

更にこの作品が他作品と一線を画す理由としては、主人公アーニャが持つ「他人の心を読む」能力の表現です。アニメや映画の中で、様々なトラブルが生じて各キャラクターの本音がすれ違う有様というのはコントのような一面があり、またハラハラする瞬間でもあります。
ですが本作品では各キャラクターの心理表現が見えるという点で「アーニャ=視聴者」となっており、あたかも作品の中に自分が入り込んで擬似体験しているような、没入型の画期的な構成になっているのです。
他人の心を読んでしまったアーニャの焦りや感動、心を読まれてしまった周りのキャラクターの次の行動に目が離せない、魅力的な作品となっています。

更に各声優の魅力的な演技は作品を大いに彩る重要なパーツとなっており、特にアーニャ役を演じる種崎敦美さんのコミカルで可愛らしい声は、海外視聴者も夢中になってしまうようです。まるで視聴するすべての人が保護者のように温かい心を持ち、涙し、笑ってしまう。世界中で愛される傑作だと評されて過言ではないでしょう。

原作も展開に謎が多く、更に無料で読むことができるという点から、アニメから原作のファンになる方も非常に多いと思います。

キングダム / KINGDOM
10

今後の展開が気になり次がみたくなる!!

この物語は中国の春秋戦国時代です。
主人公の信とういう男の子が、下僕の身分から天下の大将軍を目指す物語です。
下僕の身から大将軍を目指していくのですが、そこには幾多の困難が数々のあり、その壁を乗り越えながら少しずつ将軍を目指していくストーリーになっています。
今の自分にあてはまるストーリーになっている方は必ず見た方がいいと思います!!
少し1話の部分のネタバレになってしまいますが、
主人公の信は戦災孤児でりもう一人の票という男の子と一緒に将軍を目指します。
しかし日々剣術修行をしている二人は、ある日王宮に仕える大臣と出会います。その大臣が票を王宮で仕官させると告げます。
信と票は一緒に育ってきましたが二人は離れ離れになります。
王宮で仕えることになった票と下僕として働く信二人の展開が離せなくなります。
ある日信は村で王宮で王弟の反乱が勃発したと聞くことになり、票の身を案じる信の元に深手を負った票が現れることになります。
信と票そんな二人の展開の物語になっているので1話から熱い物語になっているので今後のも目が離せないので是非みたらはまっていくと思います。
原作はまだまだ続いているのでこの機会に是非見てみるといいかもしれませんね。

青野くんに触りたいから死にたい
10

触れたいのに、触れられない

まず、タイトルがものすごいインパクト。
一度は聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
この作品は月刊誌『アフタヌーン』で連載されている、『椎名うみ』先生の漫画です。
2020年の『次にくる!マンガ大賞』でノミネートされていたり、『第25回手塚治虫文化賞マンガ大賞』では最終候補作として残り、その奇抜な内容、タイトルからSNSでも話題となりました。
さて、この作品ですが、なんとジャンルは『ホラーラブストーリー』。
当初、私は「タイトルに”死にたい”と入っているところから察するに、少しホラー要素があるのかな?」くらいに思っていたのですが、実際読んでみると、背筋がぞくぞくするようなホラーな展開が盛りだくさん。
しかし、大筋はほっこり面白いラブコメディ。
その温度差にもぞくぞくしてしまいます。
主人公優里ちゃんが恋人の青野くんを想うまっすぐな気持ちに、あなたも必ず胸を打たれるはず。
とってもお勧めな漫画です。
ですが、夜に読むのはお勧めできません。
充分に注意してくださいね。

金色のガッシュ!! / 金色のガッシュベル!! / Zatch Bell!
9

金色のガッシュ!!

僕がこの作品を読んでいて一番心を動かされるのは『絵』です。喜怒哀楽を毛穴中から刺激されるような感情を揺さぶられる絵がとても魅力的な漫画なんです。やはり面白い漫画は心をグラグラに揺さぶられる絵をかけるかどうかでしょう。とくに絵から受ける影響で最も大きいのが登場人物たちの『目』ではないでしょうか。これはバスケット漫画の生きる伝説「スラムダンク」の作者である井上雄彦さんも言っています。僕はその話をきいてからマンガを見る時に『目』を意識して見るようにしましたが、ほんとその通りだなと。「金色のガッシュ!!」に出てくる登場人物は『目』で読者を惹きつけることができる。それがこの作品の一番の魅力だとおもいます。最後は、清磨とガッシュの成長を応援しながら楽しめるところがいいですね。清磨は物語当初、天才すぎるがゆえの苦悩をもっていました。天才すぎて周りの同級生から嫉妬の対象にされて苦しんでいました。「好きで天才になったわけじゃない」というのがとても印象的なキャラです。そんな清磨も、心から気を許せるガッシュと巡り合えたことで人として成長していくさまは見ていて楽しいです。ガッシュも最初は全然強くもない幼い子供でした。そんなガッシュも清磨と一緒に激しい戦いを繰り広げるうちにどんどん強くなっていく。最終巻でのバトルを見たときに、ほんとに強くなったなと感動しました。そんな感動もあり、笑いあり、涙ありのギャップもこの作品の魅力の一つです。強いもの、弱いものそれぞれが主人公であるかのように躍動するその姿に感動するんです。読むたびに胸が熱くおすすめの作品です!