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KOMEKO-pandaのレビュー・評価・感想

君たちはどう生きるか(映画) / The Boy and the Heron
7

ジブリの素晴らしさがぎゅっと詰まった、美しくて、でも少し不気味で難解な作品

ジブリファン、宮崎駿作品のファンであれば、絶対に見るべき作品である。というのも、作中には、過去作品へのオマージュと思えるシーンがいくつも存在しているのだ。「となりのトトロ」を思わせる草むらの表現、「崖の上のポニョ」を彷彿とさせる水のダイナミックさ、おいしそうな食べ物の描き方など、「あれ知ってる!」「この感じどこかで見た事ある!」とジブリファンがワクワクするシーンがいくつもちりばめられているのだ。
しかしながら、ストーリーの難解さは否定できない。冒頭のシーンは、圧巻の火の表現から始まる。この“火”は、過去のジブリアニメ作品では見た事のない迫力ある、注目すべきシーンといえる。一体どんなストーリーが展開されるのだろうと、ぐっと身を乗り出してスクリーンに見入るのだが、ここからしばらく静かな展開が続く。足音などの効果音をあえて響かせるような、主人公の悲しいやるせない心持ちに寄り添うような静かな運びと油断していると、アオサギや老婆たち、ワラワラや人間を食らうインコなど可愛いのか怖いのかわからない独特なキャラクターが押し寄せ、ストーリーを理解しようと泡を食っていると映画に乗り遅れてしまう。
宮崎駿作品にかつて感動した事のある人は、彼が“描きたいように描いた”この世界観を1度は味わうべきではないだろうか。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

私の入院生活を支えてくれた作品

私がうつ病で入院していたころ、病室が近いお兄さんと少し仲良くなりました。私が休憩室などで、好きなアニメを自分のパソコンで見ていたのを知ってか、お兄さんのオススメのアニメを紹介されました。それが「鬼滅の刃」です。映画が公開され興行収入400億円となり話題にもなったのでご存じの方も多いと思います。お兄さんに聞いた時は、アニメファンの間ではすでに話題になっていたくらいで、社会現象までにはなっていなかったので、私は名前だけしか知りませんでした。話を聞いてから数日後、インフルエンザの患者と外出中に接触があったということで3日間部屋から出られない時があり、よい機会だと思ったので見ることにしました。最初に驚いたのは映像の素晴らしさです。主人公が雪山を歩くシーンがありますが、まるで実写を見ているような錯覚(さっかく)になるほど鮮明だったのです。
あらすじとしては、鬼になった妹を人間に戻すため主人公が鬼狩りをする鬼殺隊に入り切磋琢磨(せっさたくま)していく話です。このアニメのすごさはストーリーだけでなく主題歌もアニメ歌手として有名なLiSAさんがされているところ、主演キャストだけではなく、敵である鬼にもとても有名な声優さんをキャスティングしているところです。敵役で一話しか出なかったりするのに、大御所の声優さんを起用していることも話題になりました。例えば、「忍たま乱太郎」の土井先生をされている関俊彦さんや、「スラムダンク」で流川楓を演じた緑川光さんなどあげたらキリがありません。また、主人公が困難に立ち向かっていく姿は勇気をもらえますし、強くなろうと努力するところは私も頑張らなければと思い入院中の励みになりました。なので、入院中につらくなったら主題歌を聞いて自分を奮い立たせていたのです。このアニメが私の入院生活を支えたと言っても過言ではありません。内容も分かりやすく、物語にはすぐ入っていける作品ですので、つらいことがあった時や元気をもらいたい時にぜひ見てほしい作品だと思います。