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BlindboyT8

BlindboyT8のレビュー・評価・感想

宮本から君へ
7

全ての不器用な人間に捧ぐ

人生は上手くはいかず綺麗事では済まされない。世の中に中指を立てるような異臭を放つ作品に仕上がっている。
ドラマでは文具メーカーに勤める宮本(池松壮亮)がサラリーマンという仕事にやりがいをどこに持っていけば良いのか分からず、不器用ながらも自分の正しさと社会の正しさをすり合わせ、サラリーマンとして成長していくというどの人が見ても比較的に好感の持てる物語であった。
本作の映画はドラマの続きになっているが壮大な血生臭い復讐劇になっている。
宮本(池松壮亮)が、会社の元先輩神保(松山ケンイチ)の友人中野靖子(蒼井優)と恋に落ち、恋にも不器用だった宮本にも幸福のひと時が訪れる。ある日営業先で気に入られた馬淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二郎)に飲み会に靖子と誘われ出席する。宮本はその飲み会で1人酔い潰れてしまい、大野が馬淵の息子拓馬(一ノ瀬ワタル)を呼び出して車で宮本と靖子を宮本の家まで送るように言いつける。
拓馬はラグビーで鍛え上げられた巨漢だったが帰りの車では社交的であり弟のような人懐っこさを見せていた。靖子も警戒心などなく送ってもらったお礼に家に拓馬をあげてしまう。泥酔して眠っている宮本を横目に拓馬が靖子を強姦してしまうところから物語は回り始める。
ここから不器用な宮本の一世一代の喧嘩が、復習が始まる。
「生きる」とは「守る」とは何なのか池松壮亮と蒼井優が体当たりで演じてくれている。
また真利子哲也監督もヴァイオレンスな描写を勢いだけで押し付けるのでなく「暴力は暴力」だよと一線を引いて教えてくれている気がした。

名探偵ピカチュウ(映画) / Detective Pikachu (film)
7

『ポケットモンスター』シリーズを基にした初のハリウッド進出実写映画

人気ゲームシリーズである『ポケットモンスター』通称「ポケモン」の実写映画化。
ストーリーは人間とポケモンが共存する街を舞台に主人公ティムがピカチュウとともに父ハリーが事故で行方不明となった真相を調べるべく、新米記者ルーシーの協力のもとハリーが事故の前に追っていた謎の薬品を巡る事件について調べ始めるといった大まかなストーリーの流れである。
この作品で出てくるポケモンは実写化が難しそうであったキャラを見事に再現しており、ピカチュウの毛並みや表情など再現しており、Twitterなどで公開されたピカチュウがダンスを踊っているYouTubeの動画などは視聴数がバク上がりするほどの人気ぶりだった。
監督もインタビュー中に
「ポケモンを実写化するなら、どうすればリアルなものになるか。そのまま映像化しては、プラスチックのような質感になってしまう。プラスチックみたいなカビゴンはリアルじゃない。だから、現実に存在する質感を当てはめてみるところから始め、動物、植物、鉱石など、自然界由来の質感で検討した。それから、(日本語で)”可愛い”というのも重要で、ポケモンを可愛くしたかったので、ピカチュウは”ふさふさ”に。もしも毛がなかったら、ただの黄色い風船みたいになっています。」
と、ふさふさしたピカチュウのデザインを肯定している。

ONE PIECE / ワンピース
10

人生で一回は見てみるべし

人生で一回はみておくべき作品です。アニメ大好きな私が自信をもって友人や家族におすすめできる作品です。
絵も綺麗ですし、キャラクターの個性もとにかく強いです。敵でもサブでも色々癖が強めなキャラクターが出てくるので、ハマれる人は多いのではないかと思います。何より奥がとても深いです。え?そうだったの??というような気持ちにしてくれるので、アニメでも漫画でも見ていて飽きることはありまん。次を読みたい、見たい欲を搔き立ててくれる作品です。
一つの作品に色々な要素が含まれていて、ジャンプ系が好きな人・伏線好きな人・ギャグ系が好きな人・バトル系が好きな人・仲間想いに惹かれる人にはとってもオススメです。単純明快ではなく、謎めいているところを紐解いていきたい!という方は是非一度見てみたほうがいいと思います。わくわくドキドキが止まらない作品です。
とても長編で、ひとつひとつ区切りがあるところも魅力的です。漫画にはない部分もアニメとして深く掘り下げられているところもあるので、両方見ることをオススメします。楽しくなりたい気分の時も、悲しく涙を流したいときも、勇気をもらいたいときもワンピースの作品中で全部与えてくれます。本当におすすめなので、見たことない方は絶対一回は見たほうがいいです。

ゲド戦記 / Tales from Earthsea
3

原作通りに描かれなかった残念な作品

2006年7月に東宝から劇場公開された、スタジオジブリの作品「ゲド戦記」。今作には原作がある。アーシュラ・K・ル=グウィンが1968年~2001年にかけて出版した小説だ。日本では、岩波書店から発行され、200万部以上も売り上げている。スタジオジブリによる劇場版は、原作小説とは異なる脚本だった。それにより、アーシュラ・K・ル=グウィンのゲド戦記ファーストリポートという文章で、意に反する内容だと評されてしまった。
原作小説では、影と戦ったのはゲドという少年だったのに対し、ジブリの劇場版ではアレンという少年に変更されている(しかもアレンの声優の演技がとてもぎこちなく、不自然)。更に、原作小説には無かった「父親を殺してしまった」というストーリーに改悪され、タイトルこそゲド戦記になっているが、全く別物のような映画になってしまったのだ。このジブリ版ゲド戦記の脚色をしたのが今作の監督を務めた、宮崎駿の息子・宮崎吾朗だ。宮崎吾朗はコクリコ坂も監督しているが、コクリコ坂には宮崎駿が関わっており、ゲド戦記ほど支離滅裂さを感じない。ゲド戦記に関しては、ジブリ作品とは思えない。登場人物の表情の乏しさや、声優の配役ミスなど良くない点が重なった残念な作品になってしまった。

24 JAPAN
7

海外ドラマと比べないで、日本のオリジナル感を楽しんで欲しい!

『24 JAPAN』は、元々は『ジャック・バウワー』のお馴染みの海外ドラマですが、それを日本版にアレンジしている作品です。
原作の方も見ていたのですが、とてもアメリカらしいドラマで、ひとつの大きな事件を24話かけて真相に迫っていく…というスタイル。
寝不足になるほど、ハマっていました。
その日本版である『24 JAPAN』。
海外ほどの予算がない中でも、十分に見応えあるドラマになっている、と思います。
特に素晴らしいのは、主演の唐沢さん。
動きが鈍いときはあれど、目力の凄さと演技力の素晴らしさで作品を盛り上げてくれています。
また、出演者である栗山千明さんの役柄にぴったりとは合った美しさや、同僚として活躍する池内さんと奥様薬の木村多江さんの演技力なども最高です。