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ARtsubaki-0849xaqr6のレビュー・評価・感想

ブルーロック / Blue Lock
9

選手生命をかけた生き残りデスゲーム

300人の中から世界に通用するストライカー1人を生み出すプロジェクトに招待されたところから始まり、数々のテストを通じて自分の力を知り、勝つための戦術を作り出していく。
入門テストの段階では、同じ寮になった12人の中から1人脱落が決まっており、主人公は自分が憧れている吉良涼介という人物を倒す。そこから11人のチームとなったチームZは第1選考へと進むこととなった。
ブルーロック第1選考の内容ではVからZの5チームによる総当たり戦。10試合の中で上位2チームのみ生き残り、残りの3チームの中で最も得点を取った選手以外が退場となり2度とサッカーをすることを許されない。
チームZは300人の中で下位11名が集まるチームである。
もちろん戦う相手は自分達より強いとされる為、敗北を味わいながら勝てる戦術を見つけ出していく。
その中でも主人公潔は自分の強みを見つけ出せず苦戦したが、第1選考が終わる頃には空間認識能力、未来予測が自分の強みだとチームZと過ごす中で確信できた。
そこから第2選考へと進み、1ndステージでは自分のスキルアップが大切であり、再度自分の強みを知る事となる。
2ndステージでは3人1組でチームとなり、対戦後勝利チームは負けたチームから1人引き抜くことができる。潔は蜂楽、凪とともに戦いに出たが初戦で最強の3人組と当たってしまい蜂楽を奪われる結果となった。
メンバー補充をするためその次の戦いでは勝利し、馬浪、千切を仲間としていく。蜂楽を取り戻すべく4thステージでは潔と蜂楽率いる最強の3人、凛チームが再対戦することに。
そこで勝負に負けた潔チームだったが、潔は凛チームに引き抜かれ5thステージへと上がり3次選考を受けることとなった。
その後もまだまだ戦いは続くが、最強のストライカーになるのは果たして誰なのか。
それぞれのサッカーへの想いがぶつかり合うとても面白い物語となっている。
大人になってからこんなに熱くなるようなことはほとんどなく、ただなんとなく生きてきた。人が努力する作品を見て、久しぶりに心が動かされた。
是非一度ご覧くいただきたい。

泣く子はいねぇが
9

クズの表現がすばらしい

主人公の男がほんとクズでどうしようもないところがすごくうまく表現されていました。祭りだし、なんかいろいろテンションが上がっちゃうのもわかるから、それで追い出されるのも可哀想な気がします。でもきっと、今までも我慢に我慢を重ねていたんだろうなと思います。みんなの表情がすごくいいです。ことねへの思いを再確認して地元に戻ったものの、自分に居場所なんかないと気が付いた時とか、ほんと気まずい感じで、見ていてヒリヒリしました。私もだけど、なんか人って期待しちゃうから、口では受け入れられないとはわかっているけど、本当に受け入れられないと悲しいですよね。ラストの展開も切なくてよかったです。もう元には戻れないけど、それでも前には進めたかもと思いました。

新宿スワン / Shinjuku Swan
8

乾いて真っ黒な人間の欲、それをただのスカウトマンが潤す裏社会マンガ

舞台は新宿、歌舞伎町。風俗・キャバクラ・ホストといった人間の欲を商売相手として、人を売るスカウトマンを描いた作品です。
作品内で描かれた場面は、裏社会そのものです。覚醒剤に溺れるキャバ嬢、歌舞伎町の裏を仕切るヤクザ同士の殺し合い、さらには警察・海外マフィアまでも巻き込まれていきます。

平凡な毎日を生きている人にとっては、ほぼ出会うことない毎日です。そんな物語の主人公、名前は白鳥龍彦。
白鳥が入った名前とは正反対の目つきの悪さ、ボサボサな金髪天然パーマ、不吉なオーラ。見た目はぶっちゃけ最悪です。中身はさすがに良いのかと期待するが、童貞で女性に甘く、終いにはバカであると。

ただ話が進むにつれて彼のその素直で熱く、不器用だけど男らしいかっこよさを追い求める姿が、読者の心を揺れ動かすことは間違いありません。
特に白鳥が心から憧れた「真虎」という男性との出会いから別れ、そして彼との出会いによって変わる女性たちの生き様も注目です!

映画も綾野剛さん主演で、2作品公開されています。ただどっぷりはまってみたい方は、ぜひ漫画で読むことをおすすめします。こんなにも人の感情が、読み手の心に目がけて、ストレートに刺さる作品はありません!