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901R21のレビュー・評価・感想

山田くんとLv999の恋をする
10

デジタルとリアルが交錯するハイレベルな恋冒険

アニメ『山田くんとLv999の恋をする』は、バーチャルとリアルが交錯する現代の恋愛模様を描いた作品です。主人公の木之下茜は、ネトゲでの失恋をきっかけに自己変革を遂げ、新たな人生を歩み始める女子大生です。彼女の成長物語は、多くの視聴者に共感を呼び、アニメファンの心を掴んで離しません。

物語の始まりは、茜がネトゲで知り合った彼氏に裏切られ、そのまま別れを告げられるという衝撃的な出来事からスタートします。彼女は、ゲームの中で育んだキャラクターと共に、失恋の痛手を乗り越えようと奮闘します。ゲーム内での出会いが、現実世界での運命的な出会いへと繋がる展開は、視聴者にとって新鮮な驚きを提供します。

特に注目すべきは、茜がゲーム内で出会った「山田」との関係性です。当初は彼女の愚痴に冷たく返答していた山田ですが、物語が進むにつれて2人の間には深い絆が芽生えていきます。オフラインイベントでの再会は、2人の関係にとって大きな転機となり、視聴者にとっても忘れがたい瞬間です。

このアニメはただの恋愛物語に留まらず、自己発見と成長の旅を描いており、その点が多くのファンから支持されています。茜の内面的な変化と、周囲の人々との関係性の変遷は、リアルな人間ドラマを生み出しています。またゲームの世界と現実世界の境界を曖昧にする演出は、視聴者にとって新たな視点を提供し、アニメの魅力を一層引き立てています。

総じて『山田くんとLv999の恋をする』は、現代社会におけるデジタルとリアルの関係性を巧みに描き出した作品であり、恋愛だけでなく人生の多様な側面を考えさせられるアニメです。視聴者を引き込むストーリーテリングと、魅力的なキャラクターたちの成長が、この作品の大きな魅力と言えるでしょう。

デッドプール / Deadpool
8

「デッドプール」:スーパーヒーロームービーの新たな地平線

「デッドプール」は、映画界に新風を巻き起こしたと言っても過言ではありません。そのユーモラスで自己参照的なアプローチは、スーパーヒーロージャンルに新たな視点をもたらしました。主人公のウェイド・ウィルソン(デッドプール)は、過去のトラウマや自己の欠点をユーモラスに取り扱い、視聴者に深い共感を呼びます。

映画は、ウェイドが恐ろしい実験によって超人的な治癒能力を得るところから始まります。彼の冷笑的なユーモラスな一面は、悲劇的な瞬間でも維持され、映画全体に軽快な雰囲気を持たせています。一方で、ウェイドが自分の新たな能力と変わり果てた外見に対処する過程は、視聴者に深い感情的な共感をもたらします。

映画のアクションシーンはエキサイティングで、視覚的に鮮やかです。特に、デッドプールが彼の敵と戦うシーンは、彼の特異な戦闘スタイルとユーモラスな一面を見事に描き出しています。また、映画の脚本は鋭いウィットに満ちており、多くのユーモラスなワンライナーが視聴者を笑わせます。

「デッドプール」は、スーパーヒーロージャンルを新たな方向に押し進めるための模範的な作品です。その鮮やかなビジュアル、ユーモラスな台詞、そして感情的な中核が、視聴者に強烈な印象を残します。

尾崎豊
8

尾崎豊は愛と自由への渇望を歌詞に込めて魂で歌うロックシンガー!

尾崎豊は、残念ながらすでに亡くなっているが、多くの楽曲を世の中に送り出し、その楽曲は今も多くの人の心を捉えて離さない。僕もその中の一人である。

僕が尾崎豊を初めて知ったのは高校生の時だったが、その時は無名と言っていいほど知名度の低い歌手だった。
しかし、その歌詞はとてもストレートな気持ちを綴っていて、その歌に聴きいってしまったのを今でも鮮明に覚えている。
自由を求める強い気持ちと現実のギャップ、愛とは何か、生きるとは何かを赤裸々に、そして真っ直ぐにぶつけてくるその歌は、同年代としてとても共感したものだ。

尾崎豊は若くしてこの世を去ってしまうが、多くの楽曲が日の目をみたのは、奇しくも尾崎豊が亡くなってからだった。
尾崎豊を多くに人が知ったのは、葬儀の参列者の多さにあった。
一部の報道では5万人が参列したという報道もあり、亡くなった後に多くの特集や特番が放送された。
これが世の中の人が尾崎豊を知るきっかけになったのは間違いところである。

尾崎豊は「若者の代弁者」と呼ばれ、楽曲はメッセージ性が強く、「15の夜」や「17歳の地図」、「卒業」は、
学生時代に漠然と感じていた不安や怒り、モヤっとした感情を代弁してくれているようだった。
また、「I LOVE YOU」や「OH MY LITTLE GIRL」、「街路樹」は切なく苦しい愛を歌い、今でも名曲として多くの人に愛され、継承されている。

現代は多くのシンガーソングライターがたくさんの楽曲を世の中に発信しているが、
尾崎豊の楽曲は時代も世代も超えて心に響く楽曲が多く、その楽曲は錆びることはない。
上にあげた楽曲だけでも、是非一度お聴きいただきたい。

M.I.A. / エム・アイ・エイ
7

インスピレーションを刺激を与える高いクリエイティビティ

M.I.A.はイギリスの女性アーティスト、マータンギ・マーヤー・アルルピラガーサムによるソロでの活動名です。
この印象的なアーティスト名は"Missing In Action"、日本語にすると「戦闘中行方不明」の略であり、行方の知れない戦闘員の父親を持つことから名づけられています。
というのが設定で、どうやらこれはフィクションの話のよう。
過去に楽曲のプロデュースを手掛け、恋仲にもあったDiploが、「彼女の父親ならイギリスにいて、教師の仕事をしているよ。」と、インタビューで発言していました。
それにしても、こういうアーティスト名を思いつく発想力がすごいと思います。

音楽性は、HIP HOPやダンスミュージックを基調とした斬新なエレクトロニカ。
レゲエや、中東、アジアなどの音楽のサウンドを多用しています。
自ら現地に赴き、機材を持って録音してくるなどして、かなりの行動力とクリエイティビティを発揮。
そして、欧米の主要国ではない、いわゆる第三世界の音楽を取り入れた作風は、共同製作者のDiploの音楽にも見られます。
二人は共通の関心を持つことから意気投合したそうです。
その結果に生まれた"Paper Planes"は最大のヒット曲となっています。

しかし、M.I.A.の楽曲のクオリティが高くなったのは、Diploと決別してからのように思います。
それまでは刺激的、かつ、アーティスティックではありましたが、どこか楽曲に乱雑さがあったのです。
それが独特な味となっていた面もありますが、2013年のアルバム『Matangi』以降の楽曲の方が聴きやすいことは確かです。
2016年にリリースされた『AIM』においては、非常に洗練された仕上がりとなっています。

もとは映像、グラフィックなどのビジュアルアーティストとして活動していたため、ミュージックビデオの方にも創造力が発揮されています。
また、ファッションのセンスが良いのも特徴。
2016年にファッションブランドのH&MがM.I.A.をフィーチャーして製作したキャンペーンの映像は、とても見ごたえのあるものでした。
M.I.A.が歌うカットを中心として、様々な人種のダンサーが次々と登場。
世界の多様性を受け入れるボーダーレスな姿勢が、この映像に象徴されているように思いました。

グラップラー刃牙 / Baki the Grappler / Grappler Baki
8

人間の肉体の表現を細部まで追求したマンガ

今回私が紹介するマンガは板垣恵介氏による格闘マンガ『グラップラー刃牙』です。
このマンガは主人公範馬刃牙が地上最強の生物と言われる自分の父親範馬勇次郎を超えるために、格闘技を通して様々な強者たちとバトルを繰り広げ、己の強さを磨いていくお話です。
このマンガの見所は、板垣恵介氏によって描かれる登場する競技者たちの強靭な肉体の表現の仕方です。
人間の筋肉の構造や形がとても細かくかなり盛り気味に描かれており、初見でその人物の強さや競技技術のレベルの高さを想像させるような、ほかのマンガにはない人間の肉体をすみずみまで研究した板垣恵介氏にしか描くことができないようなキャラクターデザインとなっています。
しかし、やはり格闘マンガなので格闘がメインであり、血しぶきなどの暴力的な表現が非常に多く描かれているので、そういった表現が苦手な人にとっては少し読むのが大変な内容になっていると思います。
また暴言もかなり多く含まれているので教育上もあまりおすすめはできません。
しかしそれ以上に読み応えがあり、とても面白い内容のマンガになっているのでおすすめです。
このマンガを通してプロレスや空手など格闘技に興味がわくこともあるかもしれません。

ダンダダン / Dandadan
9

知らない人に教えたくなる漫画、その名も『ダンダダン』

不動の人気少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の電子アプリ版『少年ジャンプ+』にて連載されている『ダンダダン』という漫画を紹介します。作者は龍幸伸(たつ ゆきのぶ)先生です。
『チェンソーマン』の作者である藤本タツキ先生や『地獄楽』の作者である加賀ゆうじ先生のメインアシスタントを担当されていた方の、満を持しての連載作品です。『ダンダダン』というタイトルからしてクセの強そうな感じがします。
気になるその作品内容は、綾瀬桃(宇宙人は信じないが祖母が霊媒師なので幽霊は信じる女子高生)が、クラスでいじめられていた高倉健(幽霊は信じないが宇宙人の存在は信じているオカルトオタク高校生)を助け、それを高倉が「自分が読んでいたオカルト本に興味がある」と勘違いし、その後お互いの信じるモノ(幽霊と宇宙人)を証明する為にそれぞれが肝試し的な勝負をする所から物語は始まります。

どこかで聞いたことあるような無いような幽霊「ターボババア」とかけっこをしたり、誰も聞いたことのない宇宙人「セルポ星人」に襲われたり、幽霊と宇宙人がバトルを始めたり、突如として綾瀬桃が覚醒して超能力に目覚めたり、幽霊の幽霊になる所以の悲しき過去が明らかになったりと、まるでジェットコースターのような怒涛の展開が繰り広げられます。
加賀ゆうじ先生(先述の『地獄楽』作者)から、「知りうる限り総合的な画力が最も高い人」と絶賛された迫力のある画力に、独特なセリフ回しが合わさり、若年層から中年層の男女問わず、非常に刺さりやすい漫画となっております。

おすすめ度が9点で、1点低い理由は、ライトな下ネタが随所に散りばめられており、また物語の根幹にも根付いているため、抵抗がある方には少しキツイだろうと思い9点とさせて頂きました。
興味を持たれた方は、ぜひご一読をお勧め致します。読めば知らない人に勧めたくなること間違いなしです。

チャーリーとチョコレート工場 / Charlie and the Chocolate Factory
9

大人が自然に、子供に戻れる映画

この作品のあらすじは、以下のようなものでした。
世界中で大人気のお菓子を作る工場の持ち主であるウィリー・ウォンカは、少年時代に家族と喧嘩した。そのことにより彼は家出し、心にわだかまりを抱えながら自分の好きな道で働いて生活していた。しかし、心の中ではどこか楽しくなく、心配事が尽きることはなかった。ある日彼は、ランダムに選ばれた数人の子供に工場を見学させるという、特別な行動に出た。その中で、「家族が気分を向上させる」ということに気がついたウォンカは、昔ケンカした家族と仲直りした。ウォンカはその後、心のわだかまりがなくなり、幸せに暮らした。

この作品を鑑賞して、以下に気づかされました。
・この作品が、レベルの高いファンタジー映画であること
ファンタジー映画は、空想的な事象を話の設定に用いる作品である。今回の映画の中では、おとぎの国の物語が現実になっている。これを見て、目が輝く子も多い。私も、その一人だった。

・家族の存在が、大切であること
この話の中では、悪い子たちが工場内でトラブルを起こし、工場内で働いている小人に皮肉を浴びせられる。この映画を見て多くの子供が、「良い子になろう」と決めたはずである。

銀魂 / Gintama
8

大人のギャグ漫画 銀魂の魅力とは

アニメ銀魂シリーズは大人から子供まで楽しめる名作!その素晴らしさを語るのに外せないのはギャグ。まず志村新八という”ツッコミ役”が居ることにより、安定してメインキャラがボケ続けられる。そして新八もノリツッコミ、かぶせ、たとえツッコミ、など様々な技を持ち語彙力も豊富であるため、同じボケでも天丼(繰り返し)で見られるようになっている。メインキャラも主人公の坂田銀時をはじめ、戦闘民族の可愛らしい少女神楽ちゃん、警察のリーダーだが頭が悪い近藤、同じく警察だがほぼ人斬りの沖田、攘夷志士にも見える土方、銀時の盟友坂本、桂、高杉などそれぞれのキャラが立っていて、みんながみんな主人公そっちのけのソロエピソードを持っている。そして、そんなキャラ達みんなに共通して正しいサムライとしてあるべく正義の心、武士の魂を感じられる。そんな中ひときわ輝く名キャラは、主人公の同門でライバルにして親友でもある「高杉晋助」で、人気のあるキャラクターだ。
高杉は幼いころからの銀時のライバルで攘夷戦争では共に戦いぬいた戦友でもあるが、勝ち目のない戦争で敗戦。そもそも彼らが戦い続けていたのは囚われの身となった恩師を助けるためだったが、桂と高杉を人質に取られた銀時は、仲間を救うために恩師の首切り役を務めることとなってしまう。必死に「やめてくれ」と懇願する高杉たちの前で銀時は涙と共に恩師の首を切り落とし、これにより高杉は恩師の命を奪った銀時を、世界を、そしてそうさせてしまった自分の弱さを激しく憎むようになる。時代に翻弄され正義を見失い、壊すことと混沌を好み、先生の影を求めてさまよいながらもサムライとして生き、詩的なセリフをはきながら自身の正義を持ち、仲間が集まり信頼される人間らしい姿は、全国の中二病の読者を魅了する。