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8iwhoyoutanのレビュー・評価・感想

ウルトラマン Fighting Evolution / ウルトラマン ファイティング・エボリューション
7

版権付き対戦格闘ゲーム感想

2004年にプレイステーション2用ソフトとして発売された特撮作品ウルトラマンシリーズのキャラクターを操作できる対戦格闘ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』。
前作「2」のシステムをより発展させ、登場キャラクターも全員前作から続投の一方で、「2」までが所謂昭和世代の作品に対し、本作からティガ以降の平成ウルトラマンシリーズも本格的に参戦した事が話題となりました。
これにより、前作までは登場キャラの少なさが批判の的となっていた印象のあった本作ですが、各作品の主役ウルトラマンが一通り参加し、敵怪獣も各作品から強敵もしくは印象的なのを最低1体出すようにするなど、キャラクター数の大幅な増加でキャラゲーの楽しさがより増した印象になりました。
また、ウルトラマンシリーズらしさと格闘ゲームの両立に関して操作方法や必殺技の追加など前作からの改良点も多々ある一方で、シリーズの制作母体である円谷プロ監修のもと行われたモーションキャプチャーにより、各キャラクターの再限度が非常に高くなっていて、また、BGMも各作品の主題歌やBGM、挿入歌を必ず1つ入れ、ゲーム中プレイヤーが操作するウルトラマンか怪獣どちらかが劣勢になった際、対戦側にちなんだBGMに変更されたりと非常に高い原作再現率となっていたのも印象的でした。
一方で、キャラクターの性能バランスに差が出た印象もあり、コスモスなど一部扱いづらいキャラクターもいた辺りは難点になりましたが、徹底した原作再現や登場キャラクターのチョイスなど、ウルトラマンのゲームとしてはファン感涙の要素が最も強い作品になった印象でした。

チェンソーマン / Chainsaw Man
8

絵画のような斬新なシーンに夢中になりました。

最終巻まで読んだ全体的な感想はいい意味で『めちゃくちゃだったなぁ…』です。
主人公は結果的に半分人間で半分悪魔になってしまったほぼ不死身の自称16歳の少年。
こういう環境で育っていくと、こういう人間に確かになりそうかもな、とそれを主人公の魅力に感じ、ストーリーを楽しんでいました。
行動の目的は大雑把にいうと『中高生レベルのスケベ』な内容なので敵味方含めた女性キャラクターとの関係性は面白かったです。
男性キャラはそうじゃないかと聞かれるとバランスは取れていて、等しく言えるのは最後は何とも形容し難い切なさがあります。
それぞれが持っている大なり小なりの欲深さがとても『人間らしい』。
人間と悪魔、どちらのキャラにもそう思いました。
主人公は悪魔と契約して身体が欠損しても血を飲めば元通りになるので、アクションシーンは思い切りが良すぎて色々出てしまっています。
私はグロゴアは苦手なのですがこの漫画は読めました。
けど人によって程度が違うので、本当にダメな方は読む際は注意した方が良いと思います。
そして、個人的に他所には無いと思う一番魅力的に思う点は、ストーリーが進んでいくにつれて、1つのシーンが1枚のイラスト、大袈裟に言うと絵画のような構図のシーンが目立つようになり、読んでいて良い緊張感を与えられ、同時にとても惹き付けられて何度も読み返していました。
人を選ぶ作品かもしれませんが、私はアクション好きの方に強くオススメしたいです。
二部が2022年の夏に始まるらしいのでそちらも楽しみにしています。

銀魂 / Gintama
8

ジャンプ界の革命児!?問題児?(笑)銀魂レビュー

2004年から週間少年ジャンプで連載を開始。2006年からはTVアニメにもなった銀魂。
天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が地球にやって来たおかげで、文明が一気に繫栄した江戸という世界観。
それに加え宇宙人もいるので近未来的な場面もあり『時代劇』と『SF』という本来なら真逆の設定が一つになっているのが秀逸だと思う。

主な登場人物
江戸で万事屋を営む主人公「坂田銀時」
ある事をきっかけに万事屋で働く事になった少年「志村新八」
地球に出稼ぎに来ていた、最強の宇宙民族、”夜兎(やと)”の女の子「神楽」

この三人のドタバタ劇が物語の軸になっているのだが、町の人々や仲間達との笑いあり。涙あり。時事ネタあり。
そしてまさかの「コンプライアンス大丈夫か!!?(笑)」と見る側が心配になる程の下品なネタも満載の作品。
本当にこれがジャンプアニメかと疑ってしまう程に。
何よりこの『銀魂』ネタがなくなると連載を休んだりする。
あるアニメのネタを利用(パロディ)して1年弱休むという事もしでかした。
良くも悪くも自由奔放なアニメだと思う。

しかし本当の銀魂の真髄はここから。なんとふざけたギャグ物かと思いきや、しっかりとシリアスな話もある。
シリアスな話の場合は長編になる事が多いが、これまた夢中になってしまう。
なぜならストーリーは勿論、話の節々で銀時達が言うセリフがいい。心に響く言葉が、もはや名言である。
代表的な話では紅桜篇、吉原炎上篇などがあるが、ぜひ、銀時達の名台詞を味わって頂きたい。
例えば吉原炎上篇の続きにあたる紅蜘蛛篇。この、とあるシーンでの銀時のセリフ
「弟子を荷ごと背負えない奴に師匠なんぞと名乗る資格はねぇ」
こんな言葉をはける銀時がカッコ良すぎる。

と、言うように真面目?なシリアス物からおバカな悪ふざけ満載の回まで枠に捉われない作品。
真面目なシーンでも平然とふざけだしたり、他作品をパロディの名の下にまるパクリ、など
これで怒られないのは本当に不思議な話である。
個性が溢れ過ぎているキャラクターが多数出てくるので非常に話のふり幅が大きく見る人を飽きさせない。
比較的ギャグよりの話は1話完結の物が多いので途中から見ても楽しめると思います。
ぜひ、一度は目を通してみても損はない……はず。

最後に……この作品を見る時は穏やかに優しい気持ちで見てもらいたい(笑)。