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6clazy-human-EXのレビュー・評価・感想

葬送のフリーレン / Frieren: Beyond Journey's End
8

これは「後日談」ではなく、「新たな冒険」です。

私がおすすめするマンガは、「葬送のフリーレン」です。
魔王を退治するために冒険を始めるのがお話としては王道ですが、このマンガは魔王を退治した後から始まります。勇者一行のひとり、エルフのフリーレンが主人公。
彼女は寿命が長く、魔王を倒した勇者・ヒンメルが年老いてからも若いままです。人間のヒンメルが亡くなる事で、彼や人間をよく知ろうとしなかった自分を後悔し、涙します。
そして、人間を知る為の旅に出るのでした。

ここまでだと少し重いお話だと思われるかも知れませんが、違います。
フリーレンの趣味は「魔法の収集」。このマンガには、「それ魔法である必要ある?」と突っ込み必須の魔法がたくさん出てきます。例えば、「銅像をピカピカにする魔法」とか「甘いブドウを酸っぱいブドウに変える魔法」などなど。
フリーレンは、街や道中の人々からの依頼を受けた報酬として、それらを貰っています。
人々と交流し人を知る為の目的のひとつとして、物語の重要な役割となっているのではないでしょうか。

もちろん、戦う為の魔法もたくさん出てきます。
魔族との戦いでの魔法合戦も見応えがあり、フリーレンの強さを物語っています。千年以上生きたエルフとして、貫禄を見せつけてくれます。
魔法収集と共に、朝に弱いとか罠つきの宝箱にほぼ引っかかると言った欠点と、いいギャップになっています。

他の登場人物達も魅力的です。
かつての仲間だった僧侶ハイターに託された少女・フェルン。しっかり者で、普段生活にだらしのないフリーレンを、お母さん並にお世話しています。
同じく仲間だったアイゼンの弟子・シュタルク。彼は普段は小心者でよくフェルンを怒らせていますが、いざ戦いとなると強さを発揮してくれます。
彼等はフリーレンと共に旅をし、成長していきます。

人を知るための旅の果てに、フリーレン達は何を得るのか。見守っていきたいです。

戦場のピアニスト / The Pianist
9

ポーランドでユダヤ人大量虐殺を生き延びた音楽家シュピルマンの波乱を描いた名作『戦場のピアニスト』

『戦場のピアニスト』は2002年製作の伝記的な戦争劇映画で、製作・監督はロマン・ポランスキ、脚本はロナルド・ハーウッド、主演はエイドリアン・ブロディでした。この映画はポーランド系ユダヤ人でありホロコーストを生き延びたピアニスト、作曲家のウラジスラウ・シュピルマンによる大虐殺回顧録『ピアニスト』(1946年)という自伝的作品を原作としています。映画は、英独仏ポーランドによる共同製作です。
1939年9月、ポーランド系ユダヤ人のシュピルマンはピアノを弾いていました。同じ頃、ポーランドに侵攻したドイツ軍が駅を爆撃しています。英仏がドイツに宣戦布告したことを耳にして、シュピールマンはドイツとの戦争が短期間で終息することを思い描いて一人喜びます。しかし、独ソ両軍が同時にポーランド領内に侵入しましたが、約束されていた援軍はやって来ませんでした。ワルシャワはドイツ統制下の総督領所属になります。ユダヤ人たちは職場から放逐され、「ダビデの星」の腕章を着用しなければならなくなりました。1940年11月までにシュピルマンと彼の家族はワルシャワゲットーに強制移住させられます。ゲットーは周囲のワルシャワ市街からは隔離され、ユダヤ系住人で一杯になっており、生活条件は最悪でした。人々は飢え、親衛隊は残忍で、飢えた子供たちは置き去りにされ、至るところに屍体が山となって積まれていました。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド / The Legend of Zelda: Breath of the Wild / ブレワイ / BotW
10

今までのゼルダで1番好き!!

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドは任天堂Switchのゲームです。今までたくさんの名作と呼ばれるゲームがゼルダからは出ていますが、このブレスオブザワイルドの最大の特徴はオープンワールドゲームだということです。オープンワールドゲームというのは、一言で言えばとても自由度の高いRPGです。今までのゼルダは通常のRPGの形式で作られていて、作り手側の作ったストーリーに沿って順番に攻略していくものでしたが、今回のブレスオブザワイルドはオープンワールドなので何をしようが自由です。例えば極端な例でいうといきなりラスボスに挑んで戦うこともできます。自分の好きなペースで旅をするようにゼルダの世界を堪能できます。ゼルダは昔のシリーズから一貫して世界観が作り込まれていてファンタジックで素敵な世界なので、このオープンワールドゲームという形式はゼルダの世界観を楽しむ上でこの上ないものであるのは間違いありません。ブレスオブザワイルド以外にももっと自由度の高いオープンワールドゲームはあるのですが、自由度が高いほど攻略難度は高くなる傾向にあります。このゲームの良いところはある程度決められたストーリーがしっかりあって、それに沿ってゲームを進めていくことで自由を楽しみながらも誰でも攻略できる難易度になっているところです。

天使と悪魔
8

ユアン・マクレガー最高

法王候補の枢機卿たちが誘拐され、殺されていく事件の解決にダ・ヴィンチ・コードのラングドン博士が挑むという話です。ダ・ヴィンチ・コードよりサスペンスよりで謎解きもわかりやすくあるし、殺され方もなかなか残忍で迫力があります。それに、ラングドン博士も前作より走り回ってるし、刑事たちも犯人を追いかけててスピード感があります。なので、ダ・ヴィンチ・コードが難しすぎだとか説明ばかりで動きがないとか思った人でも楽しめるのではないかと思います。また、本作の一番の見所は、ユアン・マクレガー演じるカメルレンゴです。亡法王に拾われてこの世界に入り、法王、キリストを真摯に愛した純粋さ、秘書みたいな役割をしていたことにより控えめさ、それでいて意思は強い感じなど、とてもかっこいい役です。結構、ユアンは年もいってるし、役柄自体、そんな若い役でもないと思うんだけど、どこか少年くさい雰囲気はカメルレンゴの役に合ってると思いました。そして、信者のための自己犠牲からの実は黒幕でしたのくだりは最高でした。善人だと思ってたときは真面目そうな感じだったのに、自分の悪事を告白するところの危うい感じとかすごくいい演技だなと思いました。オチを知ってから、もう一度見たくなる作品です。