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5xdarsmilkのレビュー・評価・感想

ドリーム・ホース
10

人生を輝かせてくれるのは仲間と夢

ドリーム・ホースはイギリス・ウェールズの田舎町を舞台にした映画。退屈な日々を過ごす冴えない主婦のジャンが、職場のバーにやってきた元馬主との出会いをきっかけに、町の人を巻き込んで共同馬主になり…というお話。こんなことあるの?と思うのですが、実話を元にしているというから驚き。馬を購入することで、無気力だったジャンの夫や町の人々が活気付く様は見ているこちらまで元気が出てきますし、馬を巡る人々のやり取りにはハラハラさせられました。そして、本作の魅力は競馬シーン。実際の競馬に負けず劣らずの迫力で、手に汗握りながら見守りました。その瞬間は、私もジャンの仲間の一人になったような気持ちがします。競馬につきものの馬の死亡や怪我といった辛い場面もあり、映画だということを忘れて一緒になって涙がこぼれることもありました。そして、こうした命のやりとりがあるからこそ、人生は輝くのかもしれないと。私が特にこの映画で気に入っているのは、エンディングです。実話を元にした映画ということで、エンディングではキャストと一緒に本人たちが現れ、肩を組みみんなで歌を歌います。ジャンが劇中で働いており、馬を買うきっかけになった酒場での光景なので、心が温かくなりました。今までに見てきた映画の中でもかなり好きなエンディングです。

B'z / ビーズ
10

圧倒的ロックバンドB’z

圧倒的。この言葉が似合う日本のロックバンドこそがB’zというバンドだろう。
1988年のグループ結成から順風満帆のスタートではなかったわけだが、ミニアルバムBADCOMMUNICATIONをリリース以降、徐々にその勢いを増していった。
今や、日本国内で知らない人がいないであろうB’z。その魅力は、何と言ってもボーカル稲葉浩志だろう。
稲葉の歌唱方法は、バラード、ロック調と切り替えて歌い上げることができる。
B’zのバラードは、これが好き。ロック調は、これが好き。という風にファンの間で話題に上がるほど、稲葉の歌い方には幅があるのだ。
そう。意識的に音階を変えて歌いその曲調に合った、歌を歌いあげる。稲葉浩志という男の凄みである。
そして、ギターの松本孝弘は2011年アメリカのグラミー賞受賞の経歴を持つ百戦錬磨のギタリスト。
B’z結成前からプロとして活動しており、稲葉を見出したのも松本なのだ。
松本が企画したB’zというロックバンド。
CDセールスの上でも日本で最もアルバムを売り上げたアーティストとされている。まさに、国内最高のロックバンドと言えるだろう。
また、作詞が稲葉浩志。作曲が松本孝弘という組み合わせが基本であり、グループとしての役割もしっかりとしている所も、魅力の一つだろう。
稲葉の作詞は、特徴的であり苦しんでいる人達の心に刺さるような、共感を呼ぶような歌詞を作るという特徴を持つ。
また、松本の作曲は、国内では中々聞かないような曲調となることが多い。彼自身、海外のアーティストの影響を強く受け、上手く日本で売れるような曲調に昇華させている。
B’zの真骨頂は、LIVEである。彼らのこだわりが詰まっている。B’zというバンドが一番力を入れているといっても過言ではないだろう。
圧倒的ロックバンドB’z。皆さんも、彼らにぜひとも注目していただきたい。

犬夜叉 / InuYasha
10

高橋留美子作品の中でも唯一の戦国御伽草子

自分の出自にコンプレックスを持ち、孤独だった主人公、犬夜叉が、現代からタイムスリップしてきた少女、日暮かごめと出会い、成長していく物語です。
この作品の描写で面白いのは、主人公の犬夜叉、犬夜叉の兄、殺生丸、そして犬夜叉の宿敵にあたる奈落、3人の物語が対比して描かれているところです。
物語の鍵を握るのは、手に入れたものの願いを叶えてくれるという「四魂の玉」という宝玉。
犬夜叉は物語の幕開け時は、この四魂の玉を手に入れて、本物の妖怪になりたいと願っていました。しかし、かごめを始めとした信頼できる仲間たちと出会い、宿敵奈落との戦いを続けていく中で、犬夜叉は、逆にありのままの自分を受け入れていくようになります。
それに対して、奈落は出自こそ特殊なものの、犬夜叉と同じ半妖。しかし、四魂の玉の入手に固執し、自分が最強の存在となるために汚い手段を厭いません。そんな彼は、真に心を許せる友達も仲間もおらず、ずっと孤独なままでした。
また、犬夜叉の兄で、完全な妖怪である殺生丸は、妖怪であることを誇りにし、人間を価値のない存在として見下す冷酷無慈悲な性格でしたが、物語が進むにつれて、彼は人間の少女りんと関わりを持つようになります。また、奈落の分身である風使い、神楽との接触も重ねていくうちに、殺生丸は次第に、他者への慈悲や悲しみといった感情を覚えていきます。
この三人の男性キャラクターたちの成長物語がとても上手に描かれている作品だと思います。
また、るーみっくわーるどの特徴でもあるラブコメも外せない魅力の一つです。
犬夜叉とかごめ、そして犬夜叉の元恋人の桔梗との三角関係の行方や、かごめに横恋慕する鋼牙、共に旅をする仲間から恋仲になっていく弥勒と珊瑚…彼らの恋が、奈落との戦いの中でより盛り上がっていく描写が、他のるーみっく作品にはない展開なので、是非、一度読んでみてほしいです。