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4tsiratama627のレビュー・評価・感想

私の正しいお兄ちゃん
6

恋愛×サスペンスだけど…どちらに対しても惜しさを感じた

好みは人に分かれると思います。
スーパーのアルバイトで生計を立てている大学生の理世が、同じ職場で働くフリーターの海利と恋に落ちる話です。どこでも眠れるという特技を持つくらい布団で寝ることが大好きな理世と、不眠症に悩まされている海利。海利は理世の側でなら眠ることができるのでそばに居てくれるようにお願いします。生き別れた兄の面影を海利に感じていた理世は動揺しながらも快く海利のお願いを引き受けます。普通の恋愛漫画だとしたらとても運命的。しかし海利には人を殺してしまったという秘密がありました。たまたま秘密を知ってしまった理世はなお海利のことが好きだという気持ちが募らせていきます。これだけでも衝撃的な展開なのですが、海利にはまだ秘密がありました。海利が殺した人物が、生き別れた理世の兄だったのです。それを知った理世と海利がどう動くのか。警察から逃げ切れるのか。正しさとは何か考えさせられる作品です。題材が題材なので理解しにくい部分もたくさんありましたが、もし自分だったらどう思い行動するのか考えるのは楽しかったです。ただ、後半から2人のやりとりにキュンキュンする余裕はありませんでした。ハッピーエンドなのかもしれませんが、余りに2人だけの世界感が強くて置いてけぼりをくらった感じはします。恋愛要素を求める方には向かないかもしれません。そして、最終的に警察から逃げ切る方法も疑問点が多くあり、サスペンスとしても惜しい感じがしました。どちらかの要素がもっと張り切っていれば面白いのになと思いました。

フェア・ゲーム(2010年の映画)
7

イラク戦争開戦の陰謀を暴く政治スリラー映画の傑作『フェア・ゲーム』

『フェア・ゲーム』は2010年に公開された政治劇映画で、監督はダグ・リーマン、出演はナオミ・ワッツ、ショーン・ペン。本作の原作はヴァレリー・プレイムが2007年に発表した回想録『Fair Game』とジョゼフ・ウィルソンの回想録『The Politics of Truth』(2004年)です。ワッツはプレイムとして出演し、ペンは彼女の夫であるジョー・ウィルソン役を務めました。この映画はカンヌ映画祭のパルムドール賞に対する公式選出作品の1つになりました。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では「表現の自由賞」を受賞しています。ワッツとペンの共演は『21グラム』と『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』に続き3作目となります。映画批評サイト「ロッテントマト」は「この映画が事実に基づいた伝記映画と政治的なスリラーの間で均衡を保とうとして苦戦している」と評した一方で、「正義の怒りをたたえた作品であり、ナオミ・ワッツとショーン・ペンの卓抜した演技によって支えられている」と賞賛しています。
ジョー・ウィルソンが事実を究めるためにニジェールに赴いたことでサダム・フセインが現地でウラニウムを入手しようと試みたという英国の主張を挫いたという、この映画の前提は一部の政治ライターによって議論され続けていますが、映画公開の年の『ワシントンポスト』のコラム記事はパルメ事件を扱って、ウィルソンがくだした状況の評価は正確であったとしています。

Avicii / アヴィーチー / Tim Bergling / Tim Berg / Tom Hangs
10

忘れられないどこかで聴いた曲

アヴィーチー、本名ティム・バークリングは音楽の才能あふれるスウェーデン人で、歌手、音楽プロデューサー、DJとして活躍していたアーティストですが、2018年4月20日に惜しくも28歳で亡くなりました。
歌詞はメッセージ性が強く、曲は朝日を浴びて元気になるようなすがすがしさがあります。
今思えば病気がちだったアヴィーチーが自分自身を励まし言い聞かせていたのかなとも取れる歌詞ですが、この世の中の誰しもにあてはまることを言っているのです。
和訳を一度読んだら忘れられないくらい心にしみてきますし、哀愁を帯びた美しいメロディーと声もリンクして心地がいいです。
盛り上がる部分は盛り上がり、めりはりのある素晴らしい曲がそろっています。
亡くなってしまって本当に残念でたまりません。歴史に残るような感動する曲を生み出していたでしょうに。
歌詞の中に名言が含まれていて、聴く年代で感じ方やとらえ方が違うかもしれませんが、アヴィーチーの曲を聴いて救われたり、元気になれたと思っている人は多いと思います。
置かれた状況によって歌詞の重みや感じ方に幅があるのではないかと思うので、これからもずっとアヴィーチーの曲は長く愛されるのではないでしょうか。

ファインディング・ニモ / Finding Nemo
8

親離れ、子離れ

ニモがとっても可愛いなと思いました。片方のヒレが小さくうまく泳げないとなると、お父さんの心配もひと塩でしょう。でも、いつまでも守っていたら世界は広がらないし、ドリーの言った、なにもできないし息子さんも楽しくないというセリフは真理だと思います。親離れできない子とか叫ばれますが、子離れできない親もいて、表裏一体なんだなと思いました。
水槽の仲間たちは、みんな優しくて良い人でした。泡が大好きになったり、ガラスに写る自分を姉妹だと信じてたり、変になってる奴もいて、水槽で飼うことが魚にとって、どれだけストレスなのかと考えさせられました。アニメだし子ども向けだし、そこまで読み取らなくてもいいのかなとも思いますが、なかなか深い話です。
親と離され、海から連れ去られたニモですが、結果、ちよっと逞しくなって良かったです。小学校にも行けて、世界が広がるでしょう。親の役割は見守って、頼ってきたら助けてやる、それでいいのだと思いました。
海の表現がとても綺麗で、CGの絵なのに、グレートバリアリーフというところに行きたくなりました。CGでどれだけリアリティを出すか、そこに拘るPixarは凄いし、だから作品が面白いんだなと思いました。

命運探偵 神田川
10

ミステリー好きもギャグ好きも楽しめるマンガです

主人公の神田川は命運探偵という、彼がかかわった事件は即座に解決に向けて勝手に動き出すという、命運を持つ探偵です。
1話では主人公の探偵事務所に、自殺で亡くなった父親が殺されたのではと信じる家族からの依頼がくるところから始まります。
さっそく調べるために自宅に伺うと、開けた窓から吹いた風で先の方まで予定が書かれたカレンダーが見つかったりと、どんどん勝手に偶然証拠が集まってきて、事件は解決。
探偵の神田川が推理する間もなく事件は終了。思わず笑っちゃいます。
こんなミステリーマンガは初めてでした。何回読んでも笑えます。
ちなみに吹き出す恐れがあるので、電車など公共の場所で読むのはオススメしません。
どれも1話完結で事件が発生して解決していきます。
密室事件や、怪盗VS探偵、高校生探偵、孤島の島、強盗が書いたと思われる暗号など、ミステリーの定番の設定をふんだんに使っていて飽きがないです。
また主人公の探偵、神田川がミステリーファンのため、随所に有名な推理小説の小ネタやタイトルなどがでてきていて、ミステリーファンは思わずニヤリとしてしまうことまちがいなしです。
連載が終了していて3巻で終了するところも読みやすいポイントだと思います。